top of page

ADHDと診断された。フリースクールに適性はある?


ADHDと診断された。フリースクールに適性はある?

ADHD(注意欠陥・多動性障害)と診断された、あるいは自分でそう感じる人が増えています。

学校や会社で不適応に陥り、不登校やひきこもりに陥ることも多いです。

ADHDの子供は、フリースクールの適性は高いのでしょうか?



フリースクールは「自発的な学びの場」。あなたはそれが出来る?

ADHDの症状・特徴には様々なものがあります。そのため、「ADHDかどうか」よりも、不登校に陥ったその特殊性がどのような気質か、を見る必要があります。


フリースクールは一般的に、「自発的な学びの場」です。

あなたは、自分から何かを学ぼうとする意欲が強いですか?教科書がつまらないとしても図書館で本を借りてきて、自分なりに何かを学ぼうとしますか?こうした子供は、フリースクールの適性が「非常に高い」です。場合によっては天才になるでしょう。


あなたは、自分から何かを学ぼうとする意欲が弱いですか?テレビゲームやアニメなど、快楽的なものにばかり夢中になってしまう傾向ですか?文字を読むことを嫌いますか?

であれば、フリースクールの適性は「低い」です。



1つのことに夢中になる。フリースクールに向いている?

ADHDには、何か1つのことばかり夢中になって探求する人が多いです。このような子はフリースクールに向くのでしょうか?

これも2つのパータンがあり、適性があるか否かは真逆です。


1つのことに夢中になり、それを通じて様々な技術を磨きますか?

たとえば電車の名前に興味を持つことから、それを調べるためにインターネットを使いこなすようになったり、漢字やタイピングを覚えたり、人に教えるためにブログを開設したがったり・・・このような子供はフリースクールに適性があります。


1つのことに夢中になり、それゆえにとても不器用ですか?

たとえば、ドラムセットを叩くことに夢中になり、そればかりやっているでしょうか。音楽の他のことには関心を示さず、叩くばかりで譜面の読み方も覚えようとせず・・・。ドラムセット以外には勉強も宿題もしたがらない・・・。

このような子供は、フリースクールの適性は低いです。



フリースクールに「入れる」けれど、社会力を培うことが出来ない・・・

上のトピックで「フリースクールの適性は低い」と書いたタイプの子も、もちろんフリースクールに入ることは出来ます。大抵のフリースクールは、親や子が「入りたい」と言えば、入学させてくれるでしょう。

しかし、こうしたタイプの子供は、フリースクールの中で充分な学力や社会性を身に付けることは難しいです。

フリースクールの先生たちは、懸命に「ほら、算数もやってみよう♪」と促してはくれますが、家庭や普通学校で親や先生に言われても勉強しないような子は、フリースクールでもやらない傾向です。そして自分の趣味に没頭し続けたり、騒ぎ続けていたります。

先生はそのうち、あきらめてしまいます。注意もせず放任し、とりあえず登校と卒業はさせるでしょうが、卒業したあとに仕事を見つける力は・・・育っていないかもしれません。


不登校の親御さんは、「とりあえず子供が学校に行ってくれれば良い」と考えてしまう人が多いのですが、学校に行くだけではあまり意味がないと言えます。いえ、親御さんが卒業後のお子さんを養い続けるつもりならよいのですが、多くの親御さんは不登校のお子さんに対して、「やがては働けるようになってほしい」と願っているでしょう。

そう願っているのであれば、お子さんに「基礎知識や社会性を学ばせること」を画策していったほうがよいです。

フリースクールに丸投げするよりも、家で注意をしたり勉強を見てやったりすることのほうが、重要かもしれませんね。



フリースクールの先生やスタッフは、そこまで考慮してくれない。

「うちの子はフリースクールに向いているのだろうか?」と悩むとき、フリースクールに体験入学に言って、先生やスタッフに相談をするでしょう。

しかし、「うちの子はこうなんです。フリースクールに向いているでしょうか?」と尋ねても、上記のような分析的な回答は、してくれないのがもっぱらです。

「大丈夫ですよ。受け入れますよ」と笑顔で言うでしょう。

なぜなら、フリースクールは「商売」だからです。しかも生徒1人につき年間100万円前後もの授業料が入ってくるため、「入学させたい」のです。


すると、お子さんがフリースクールに向いているかどうかは、親御さんたちが自分で判断する必要がありそうです。



50点くらいをとってくるなら適性はある。まったく勉強しないなら適性は低い。

ADHDか否かに関わらず、お子さんがフリースクールに向いているかどうかを見極める、簡単な指標があります。


お子さんが、学校のテストで50点程度はとってくるなら、フリースクールに適性がありそうです。ある程度の勉強をこなし、ある程度の社会性を身に付けるでしょう。

お子さんが、ほとんど勉強をしたがらずテストで10点、5点ばかりとってくるなら、フリースクールの適性は低そうです。



協調性のない子をフリースクールに入れると、教室の和を乱してしまう!

ADHDと診断される子供の中には、自分勝手におしゃべりばかりしていたり、教室を勝手に飛び出したり、他の子にちょっかいを出してのんきに笑っているような子がいます。

このようなタイプの子は、フリースクールに適していません!

フリースクールに入れると、フリースクールの教室の和を乱してしまいます。勉強しようとしている子の邪魔ばかりして、授業の邪魔をしてしまいます。

このような子は、フリースクールよりも、今いる学校の中の「不適応な子たちのクラス」に入れたほうがよいです。周りの子も非常にマイペースでおあいこだったり、先生が何人もいてマンツーマンで面倒を見てくれるようなところです。


協調性のない子をフリースクールに託しても、改善されることはまずありません・・・。



いかがでしたか?

「フリースクールに向いているかどうか」を適切に分析してアドバイスしてくれる人は、実はなかなかいません!なぜなら、フリースクールが商売だからです。「とにかく入学させたい」と向こうは思っているため、「フリースクールに通えば大丈夫ですよ!」と言うわけですね。

また、情報メディアの多くも、読者に気に入られたい気持ちが強いため、読者の喜びそうなことばかり書くのです。

フリースクールに行くべきか、自宅学習や今の学校でもうちょっとがんばるべきか、親子で考えるのが一番、正確な答えが見つかりそうです。

bottom of page