
津波・浸水の収益停滞リスク。
駐車場投資は建物が無いため、基本的には災害リスクが極めて低いです。地震の影響は受けず、火事の影響もわずかで済みます。
ただし、川の氾濫による浸水や津波によって、駐車場が稼働できなくなるケースは起こりうるものです。
一般的に、海抜の低い立地ほど水害を受けやすくなります。水害リスクを最小限に食い止めたいなら、盛り土をするなどして周囲よりも高台にすると、いくぶんマシになります。
また、埋め立て地などでは大地震で液状化現象が起こり、稼働できなくなるケースがあります。
念のため、駐車場経営する地域のハザードマップを確認しておくと良いでしょう。ハザードマップはインターネットでも確認ができます。
賃料を滞納されることがある。
月極め駐車場は、マンションやアパートの賃貸以上に賃料を滞納されてしまう事例が多いです。
住宅は、滞納によって住まいを失う生命の危機があるのであまり滞納は起こりませんが、駐車場の場合は身の危険に直結しないため、払わなければという意思が薄くなりがちです。そう多くは無いのですが、滞納されるよりはされないほうが良いでしょう。
防ぐ手段としては、まずは契約時に審査をしっかりすることです。一定量の収入があること、それを書面で証明してもらうこと、そして外見や言動から人柄も審査すべきです。だらしなさそうだな、と感じたら契約には慎重になりましょう。
住宅賃貸と同じように保証人を立てさせることも有効です。本人が滞納しても保証人からは徴収できるでしょう。保証人を立てることを嫌う人が少なくないので、保証会社のあっせんも行うと良いです。
運営を自分で行わず、管理会社に委託する場合、賃料の自動引き落としや取り立ても、管理会社がやってくれます。
どれも、あまり危険度の高くないリスクと言えます。リスクの低さも不動産投資の中で優秀な部類です。
コインパーキングと月極め駐車場はどちらが儲かる?どちらが良い?
駐車場投資をすると決めたなら、なるべく利益率の高い手法をとりたいと考えるものです。駐車場は大きく分けてコインパーキングと月極め駐車場がありますが、どちらが儲かるのでしょうか?
一般的にはコインパーキングのほうが儲かる。
駐車場は、地域によって料金がかなり異なるため、収益額の目安を言ったりどれが儲かるか比べたりするのは難しいところがあります。
とはいえ1つの指針として、コインパーキングと月極め駐車場を比べた場合、一般的にはコインパーキングのほうが儲かると言えます。
たとえば、月極め駐車場では1台分のスペースで月収15,000円が平均額です。
コインパーキングはどうでしょう?日中1時間200円、夜間1時間100円の料金設定で、日中8時間、夜間4時間、一日12時間稼働したと仮定します。これでもう月額6万円にもなります。
稼働率が50パーセントだとしても月極め駐車場の4倍の収益ですから、稼働率が芳しくないとしてもコインパーキングのほうが収益は高くなりそうです。
コインパーキングのほうが設備代がかさみますが、それを差し引いてもコインパーキングのほうが高収益と言えます。
儲かるからコインパーキングにする、というわけにもいかない。
「儲かるのか、じゃぁコインパーキングにしよう」とあなたは思うかもしれません。しかし、そう短絡的に決めるのも間違っています。
なぜなら、立地によってコインパーキングに向く場所と月極め駐車場に向く場所と、様々だからです。月極め駐車場に向く場所でコインパーキングを営むと、やはり収益は低くなってしまうかもしれません。
一般的に、住宅街の真っただ中なら月極め駐車場のほうが需要があります。
駅前や繁華街、大通り沿いの場合はコインパーキングのほうが需要があります。
あなたの空き地はどのような場所にありますか?どちらのニーズが高い立地か、それをよく考えましょう。