メリット4:アパート投資に不利な立地でも成功できる。
無価値だと思われていた土地が活かせるかもしれない点も、駐車場投資の魅力です。
アパート投資や戸建て投資の場合、駅から徒歩10分圏内でなければほぼアウトですし、人口減少エリアではやはり投資はできません。
それに対して駐車場投資は、駅周辺以外にもそこらじゅうにニーズがあります。
メリット5:経年劣化という概念がほとんどない。
物件の劣化・破損・古風化は不動産投資の大きなネックの1つです。物件投資は投資を開始した直後から、その物件の修繕を見越して積み立てを行ったり、家賃下落を想定しておかなければなりません。それゆえ収益が見えにくい難点もあります。
その点、駐車場投資の場合、経年劣化という概念がほとんどありません。
もちろん駐車場も劣化や風化を起こしますが、電光看板が少し錆びれたところで駐車料金を下げる必要はなく、需要が落ちることもほぼありません。修繕費が不要で、経年によって投資が終了することもなかなか起こりません。
駐車場は一度設営して開始してしまえば、あとはほとんど何もせずに数十年も放っておけるのです。
このように、「簡単で高収益」という、目を疑いたくなるような特徴を駐車場投資は持っています。手持ちぶたさな土地に困っているなら、駐車場投資を検討してみると良いでしょう。
駐車場投資のデメリット。
条件がとても良いように見える駐車場投資。デメリットはどんなものがあるのでしょうか?
デメリット1:節税効果があまり期待できない。
駐車場投資のデメリットは、およそこれくらいです。他の不動産投資に比べて、節税効果には乏しいものがあります。
設備が無に等しいほど簡素であるため、減価償却が発生せず、マンションやアパートの投資のように年間100万円、200万円もの控除を受けることはできません。
ただし、わずらわしい固定資産税に関しては、駐車場投資の収益で相殺できるため、節税になると言えます。
投資の目的が節税にあるなら、駐車場投資は選ばないほうが良いです。
アパート経営に不向きな立地で、かつ節税対策を重視したい場合には、トランクルーム(貸し倉庫)投資を検討すると良いです。
駐車場投資で想定しておきたいリスクは?
デメリットとまではいかないまでも、リスクと言えるものがあります。他の投資にもリスクはあるので、これらのリスクがあるから駐車場投資は止めておこう、と考える必要はありませんが、リスクへの心構えはしておきましょう。
トラブルに巻き込まれることはある。
駐車場にはよく、「駐車場内での窃盗や事故について、責任は負いません」といった但し書きがなされています。これによって実際、盗難などが発生しても責任を負う義務は無いのですが、クレームを突き付けられてしまうことはあります。あなたに非が無くても、怒り狂った人の対応をしなければならないケースがあるのです。
また、そのトラブルに管理者(あなた)の管理過失が関わっていた場合、やはり責任を負う必要性は出てきます。
たとえば、電光看板が壊れて落下し、それに当たって利用者の車に損傷を与えてしまった場合、管理者(あなた)の過失となり、損害賠償請求をさせられることになります。まぁ、アパートやマンションを経営するよりもずっと確率は低いです。
駐車場をずっと放置しておくと、設備の劣化などでこうしたトラブルが起きやすくなるため、多忙である、住んでいる地域でない、などで巡回が出来ないなら、管理会社に管理を任せたほうが安全です。
なお、一括借り上げ方式で運営を完全委託する場合、トラブルの対応も責任も管理会社が負ってくれます。管理を委託する場合、トラブルリスクはほぼ無くなりますね。