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賃貸物件を転貸(又貸し)しての民泊経営は可能か?-4

  • acousticlife111
  • 2023年12月16日
  • 読了時間: 3分

4 Airbnbビジネスで大きな利益を出したいなら、複数の物件を転貸/又貸しするしかない。


Airbnb(エアビーアンドビー)民泊はその性質上、資本主義ビジネス(大きな利益を生み出すこと)には向いていないものなのですが、民泊代行業者のあおりによって、民泊をビジネスに活用しようとする人はどんどん増えていますね。


エアビーアンドビー民泊で大きな利益を出したいと企てるなら、転貸/又貸しは重要なポイント。しかも、複数の不動産物件を掛け持ち転貸/又貸しするような綱渡りが必要になってきます。禁止されていることの多い転貸/又貸し、これをさらに複数掛け持ちするなどというウルトラCは可能なのでしょうか?


4-1.1軒だけでは大きな利益は出せない、民泊の現状。


Airbnb(エアビーアンドビー)のノウハウサイトなどでは、「ウマい副業!」「ラクに月収30万!」などといった文字があちこちに踊っていますが、それはまやかし。実情としてエアビーアンドビーは、1軒を経営するだけではな大きな利益は出せません。


4-1-1.2014年頃なら月額30万円の「実利益」も不可能じゃなかったが・・・。


いえ、2014年頃にさかのぼるなら、1軒のAirbnb(エアビーアンドビー)民泊を経営するだけでも、月額30万円の「実利益」を出すことも不可能ではありませんでした。


それは、まだ日本にはエアビーアンドビー・ホストが少なかったから。そのため、1泊15,000円などというホテル並みの高値でも予約は入りましたし、ライバルが少ないので月の稼働率が90パーセントに達することも容易でした。15,000円が27日埋まれば月の収益は40万円を超え、家賃が70,000円程度の物件なら30万円の実利益にもなります。


4-1-2.今となっては「実利益」月50,000円も難しく・・・。


しかし、民泊ホストが雨後のタケノコのように増え、稼働率が90パーセントから60パーセントに下落したなら、どうなるでしょう?


「収益」としては月額30万円を超えることは可能でも、そこから家賃など経費を差し引いた「実利益」に関して言えば、20万円にも達しなくなります。さらには、民泊代行業者に委託するスタイルが主流になり(30パーセントほどの収益が差し引かれ)、ファミリー物件の民泊相場が10,000円以下にも下がりだした昨今、実利益どころか収益が月額30万円に達するホストすらごく一部。実利益はと言えば50,000円を超えることすら難しくて、胃を痛めるホストばかり・・・。


それが2016年末頃における、Airbnb(エアビーアンドビー)ビジネスの実情です。


4-1-3.誤解を招く「月収30万円!」の表現がAirbnb業界に横行している・・・。


とはいえ、今でもなお、「私はAirbnb(エアビーアンドビー)で月収30万円!」「エアビーアンドビーは月収30万円も難しくない!」と豪語するノウハウサイトは少なくないですね。


しかしここには、2つの言葉のカラクリが潜んでいます。


1つは、「収益」は月30万円だけれど支出も多く、支出を差し引いた「実利益」は数万円程度にすぎないというケース。月収や年収という言葉は普通、経費や税金のマイナスを加味せずに使われる言葉ですから、「収益30万円で支出28万円(=実利益20,000円)」でも「月収30万円」という表現は嘘ではなくなります。この言葉のマジックは、ほとんどのエアビーアンドビー記事執筆者に濫用されているので、くれぐれも惑わされないでください!


2つ目は、「複数の民泊物件の合算」で月収30万円になっているケース。1軒の民泊で実利益が月額50,000円しか出せないとしても、6軒のお部屋を掛け持ち経営するなら月の実利益の合計は30万円になりますね。これは、民泊代行業者という代行者が出現したことにより、千手観音以外の人間にも可能になったビジネススタイルと言えます。

 
 
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