3 無断での転貸/又貸し民泊は、どのようにしてバレていく?
無断での転貸/又貸し民泊は、一刻も早く辞めましょう。Airbnb(エアビーアンドビー)という言葉が日本人大衆に周知される以前はバレることも少なかったですが、これからはもう、時間の問題です。(厳密に言えば、バレるかどうかの問題ではありません。)
3-1.不動産オーナーが転貸/又貸しを禁止するのはなぜだろう?
まず、不動産オーナー(法律)が転貸/又貸しを禁止する理由を知りましょう。
第一に、貸した人に転貸/又貸しをされてしまうと、不動産オーナーの収益が圧迫されてしまうから。家賃と敷金程度しか払っていない人に、家賃の3倍も4倍もの収益を得られてしまっては、莫大な投資をして不動産を得たオーナーの立場はありません。
第二に、出入りする人の数が増えることで不動産物件の劣化が早まってしまうから。民泊は特に、マンスリーマンションと異なり3日4日で次々と新しい宿泊客に入れ替わるため、そのぶん扱いの悪い利用者に遭遇してしまう率も上がります。
第三に、近隣住民に迷惑をかけ、不動産の価値が下がってしまうから。これはマンションなど集合住宅の場合、他のオーナーにも迷惑をかけ、ヒンシュクを買ってしまいますね。
3-2.そのため不動産オーナーは、無断転貸/又貸しの検挙に目を光らせ始めた!
上記のようなリスクがありますから、不動産オーナーは黙ってはいられません。知らなければ立ち上がることもありませんが、なにしろAirbnb(エアビーアンドビー)民泊なるものが流行になっていることをテレビは連日報道しますから、彼らの多くも自分の物件の危機を知るようになったのです。
そして、不動産オーナーの無断転貸/又貸し検挙は本格化しています!
3-3.Airbnbサイトに住所は載っていないが・・・。
とはいえ、転貸/又貸しホストの検挙は長らく難航していました。というのも、Airbnb(エアビーアンドビー)サイトでは各民泊物件の「だいたいの所在地」しか表記しない(予約の決定したゲストにだけ詳しい住所が知らされる仕組み)ため、エアビーアンドビーサイトをサーチするだけでは見つけられないのです。
該当地域の物件を一つ一つチェックし、内観や窓からの風景を頼りに、「これは私の物件ではないか?」と目星をつけます。そして、わざわざお金を払って宿泊予約を入れ、現行犯検挙をする、そんな不動産オーナーも現れはじめました。
また、2016年になってエアビーアンドビーは、近隣住民からの通報窓口を設置しましたね。これにより、「うちのマンションは転貸が禁じられているはずなのに、民泊が行われているぞ!」などと通報する人が増え、結果、無断転貸/又貸しホストの検挙も増えています。
3-4.問題の多い家主不在型民泊は四面楚歌。そのため誰かしらに通報されてしまう。
無断転貸/又貸ししているのは、家主不在型民泊のホストに多いと書きましたね?その家主不在型ホストは、トラブルが多いために四面楚歌のような状態になってきました。
ゲストがホストを警察に通報するケースは耳にしませんが、ゴミ出しや騒音などの問題から近隣住民・同一マンション住民が通報することはよくある話。また、民泊を禁止する自治体が増えてきており、その場合は自治体が問題民泊の検挙に力を入れています。
こうしたお騒がせな実情から、日本政府も家主不在型民泊には目を光らせはじめ・・・と、無断転貸/又貸しがバレずとも、家主不在型民泊の経営がバレることで、芋づる式に無断転貸/又貸しがバレてしまうホストは少なくありません。
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