top of page

賃貸物件を転貸(又貸し)しての民泊経営は可能か?-2


2 無断転貸/又貸しでのAirbnb民泊は絶対NG!!


トピック1では淡々と転貸/又貸しについての説明を行いましたが、Airbnb(エアビーアンドビー)ホストの多くにとって、青ざめるようなことが書かれていたのに気づきましたか?


2-1.無断で転貸/又貸しした場合、追い出されるということ!


民法第612条の最後の一文を見逃さないでくださいね。


「賃貸人は、契約の解除をすることができる」


これはつまり、不動産オーナーは「出ていってください!」と、借り主を追い出すことができるということです!


2-2.Airbnbホストが転貸/又貸し違反を突き付けられたら、借金だけを残して路頭に迷う・・・。


これを、Airbnb(エアビーアンドビー)民泊にあてはめて考えてみますと、つまり、エアビーアンドビーのホストが転貸/又貸し違反を突き付けられたら、起業に要した100万もの借金だけを残して、立ち退きをしなければならなくなるということなのです・・・。


いえ、こうむる損益はそれだけではありません!


一般的にエアビーアンドビーのホストは、設定によっては6ヵ月先までちらほらと予約が入っていることでしょう。立ち退きを命ぜられ経営を辞めるなら、予約をしてくれたゲストたちにキャンセル要請しなければなりませんよね。エアビーアンドビーはホスト側からのキャンセルに厳しく、予約1つにつき50ドルの、7日前までに迫っている予約なら100ドルの罰金が科せられます!このキャンセル料だけでも何十万にも達するでしょう。


また、無断で転貸/又貸しを行った場合、立ち退き命令だけでなく損害賠償請求をされるケースも!


不正なエアビーアンドビー民泊を営んだばかりに、人生がメチャクチャになってしまう・・・。


2-3.家主不在型民泊の多くが無断での転貸/又貸し物件という実情・・・。


Airbnb(エアビーアンドビー)がトラブルメーカーとしてメディアを賑わせるようになってしまった要因の一つに、これがあります。エアビーアンドビー・ホストの多くが、無断の転貸/又貸し物件で経営しているのです・・・。


自宅の一部を開放している、いわゆるホームステイ型民泊のホストさんたちは別ですが、家主不在型民泊を営むビジネス派のホストは、7割以上が無断の転貸/又貸し物件ではないかと言われています。転貸/又貸しが法律違反であるということを知らずに始めてしまった人もいれば、知ったうえで敢えて不正民泊を貫く人も少なくない模様。


結局、家主不在型民泊でトラブルが多発してしまうのは、経営理念が不誠実であることが根幹にありそうですね。そのため何にせよ違法状態、なんにせよ利己的に運営してしまうので、ゲストとのトラブルも、近隣住民とのトラブルも、多発してしまうのは必然でしょう。


2-4.ゲストユーザーのあなたも転貸/又貸し民泊物件には気をつけて!


Airbnb(エアビーアンドビー)のゲストユーザーにとっても、この問題は他人事ではありません!というのも、無断の転貸/又貸し物件ではいつ不動産オーナーからの立ち退き命令が下るかわからないのです。


あなたの宿泊滞在中に警察や自治体が怒鳴り込んできたなら、あなたはせっかくのバカンスを中断して荷物を抱えて追い出されることになってしまいます・・・。


また、無断での転貸/又貸し民泊を行っているホストは何かにつけて不誠実な傾向にありますから、そのような民泊では不愉快な思いをさせられてしまう可能性は高まるでしょう。


エアビーアンドビーで泊まるお部屋を選ぶ際は、スーパーホストの称号や獲得レビュー数よりも、「あなたの民泊は無断転貸ですか?」「管理者のいない物件だったりしませんか?」などと質問を投げかけ、安全で良心的なホストのお部屋を選ぶのが賢明ですよ。

bottom of page