
4-⑥.オーナーは24時間接客。声を掛けるときには配慮を。
民泊が他の宿泊施設と異なる点の1つに、「スタッフが少ない」という点があります。
ほとんどの場合、1人か2人のオーナーが24時間体制で、接客や掃除を担っています。家事や生活の合間に、宿泊客の世話をしているだけなのです。
ですから、何か頼み事をする際には、時間やタイミングを配慮しましょう。忙しそうな時間は避けてあげたほうが良いですし、何度も手間を取らせるのは不親切ですね。
また、会話に付き合ってもらう場合は時間が長くなりすぎないように気を付けましょう。あなたは翌朝10時まで眠っていられるとしても、オーナーは朝6時に起きなければならないかもしれないのです。
4-⑦.シーツ交換と部屋の掃除が、定期的になされるようにしましょう。
シーツ交換や部屋の掃除のタイミングについては、各民泊ごとに独自の基準を設けていることでしょう。おしなべて言えるのは、普通のホテルよりもその頻度は少ないということです。シーツ交換は3日に1度か1週間に1度ということが多いでしょうか。部屋の掃除に関しては、チェックアウトまで立ち入らないことが多いです。
シーツ交換は、ゲストが依頼するまで交換しないケースもありますし、長期滞在の場合、ゲストが自分で交換するようルール化されていることも多いでしょう。
いずれの場合においても、あまりにも長い間シーツ交換や掃除がなされないのはよくありません。シーツも部屋も、汚れが溜まれば溜まるほど、汚れや臭いが落ちにくくなってしまうからです。
シーツは、少なくとも週に1度は、自分で交換するか交換を依頼しましょう。
部屋の掃除も、週に1度くらいは整理整頓や掃除機掛けをすると良いです。
4-⑧.冷蔵庫の使い方。自分の食料品には名前と日付を書きましょう。
冷蔵庫を使わせてくれる民泊も多いですが、使い方には注意が必要です。
宿泊客の入れた食品がそのまま冷蔵庫に取り残され、腐ったりスペースを圧迫しすぎたりしてしまうことがあります。これを回避するためには、あなたが食料品を入れる際、1つの袋にまとめ入れ、その袋にあなたの名前や日付を書いておきましょう。
こうしておけば、あなたがチェックアウトしたあとには、オーナーがその食品を処分することができます。
共同生活者の多い「シェアルーム」タイプの民泊では、特にこうした配慮が重要です。
4-⑨.パソコンなどの共有物を独占しすぎないようにしましょう!
民泊施設の中には、リビングのノートパソコンなどを宿泊者に開放してくれていることがあります。お金など払わずとも使えるかもしれませんが、「あなたのものではない」ので、注意が必要です。
オーナー家族が日常使用している端末なら、「今使っても平気ですか?」と断りを入れたり、「まだしばらく使っていても平気ですか?」と時々様子をうかがいましょう。
宿泊客専用の端末であっても、「シェアルーム」タイプの民泊であったりして共同生活者が他にいるなら、彼らへの配慮が必要です。30分程度でいったん切り上げ、誰も使用する気配がなければまた使用する、といったふうです。
4-⑩.お金の管理に気をつけましょう。
海外旅行にもAirbnb(エアビーアンドビー)宿泊にも、保険のようなものが用意されています。
何か物を紛失してしまたりトラブルをこうむれば、それらが補填してくれることも多いのですが、こと現金に関しては、誰も(どの会社も)紛失を埋め合わせてはくれません。そのため、お金の管理に関しては一層の配慮が必要です。
「シェアルーム」の民泊は特に、客室に出入りする共同生活者の数が多いので、注意が必要です。
基本的に、お金や貴重品は部屋に放置しないようにしましょう。また、夜眠る際には首から提げて胸に隠すなど、肌身離さないようにするとベターです。
4-⑪.自己主張をしっかりしましょう。
「体温計を貸してほしい」「相部屋の人のいびきがうるさいので、部屋を変えてほしい」といった要望は、我慢せずにとりあえずは進言してみましょう。無理難題を強要するのは良くありませんが、簡単に解決してもらえることもあります。
日本人はこうした些細な主張が得意ではなく、溜め込んで、後からグチをこぼすような人が多い傾向にありますが、きちんと口に出すことで即時解決できることはたくさんあります。
トイレットペーパーやシャンプーなど、消耗品がカラになってしまっている場合も、早めに報告したほうが良いです。
※これは、「クレーマーになれ」と言っているのではありません!むやみにクレームを突きつけるのはよくありません。日本人は自己主張の苦手な人が多い反面、モンスターカスタマーも多いので、過剰な要求にならないように、注意しましょう。
4-⑫.問い合わせ段階でキャンセルするなら、一言断りを入れましょう。
⑫は問い合わせ段階でのケースです。いくつかの民泊施設に同時に問い合わせを入れることがあると思います。各オーナーの返答内容によって宿泊施設を選択すると思いますが、選ばなかった施設のオーナーにも、一言断りのメールを送っておきましょう。
特に人の良いオーナーは、あなたが問い合わせをしてきたことによって、その部屋を保留扱いしてくれていることがあります。あなたが「キャンセル」を明確に報告しないと、いつまでも保留のままで待ちぼうけさせ続けることになってしまうのです。