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賃貸の新しい形?民泊で共同生活するときのマナー-4


3 民泊施設タイプ別、騒音への配慮のポイント。―「まるまる貸切」編―


「まるまる貸切」タイプは、家主不在型とも言われます。投機的に経営されている、民泊というよりは不動産業に近い形態で、オーナーはその民泊施設には住んでいないでしょう。ですから、他の2タイプに比べて、好き勝手にくつろげるものではあります。


3-1.「まるまる貸切」は、最も警察沙汰になってしまいやすい!


しかし、度が過ぎると大変なことになります!

近隣住民に迷惑をかけてしまうなら、近隣住民が怒鳴り込んでくるでしょう。いや、現代日本の場合、直接注意しに来る前に、「警察に通報する」という手段をとる人が多いです。するとあなたは、いきなり警察沙汰になってしまうのです!


3-2.それ以前に、他者への気遣いを考えましょう。


警察沙汰にまではならないにしても、「迷惑をかけている」という時点ですでに問題です。「罰則を食らうから」ではなく、自分に何も損がないとしても、他者のために、騒音には気を付けたいものです。

迷惑をこうむった近隣住民が、あなたの滞在中に注意をしにこないとしても、その民泊施設のオーナーに対しては、クレームをしてくるでしょう。するとオーナーは、マンションから立ち退きを命じられたり、民泊の営業停止に迫られたりするでしょう。


昨今ニュースを騒がせているAirbnb(エアビーアンドビー)のトラブルは、そのほとんどがこの「まるまる貸切」タイプによるものです。オーナー(監視者)が居ないという状況では、どうしても宿泊者の気は緩み、お酒を飲みすぎて羽目を外しすぎてしまったり、夜中まで大声で騒ぎすぎてしまったり、しやすいようです。DVDなど視聴するときも、音量には気を付けましょう。


3-3.「まるまる貸切」が迷惑をこうむるのは、自業自得の感もある。


「まるまる貸切」タイプの施設はあまりにも問題が多発するので、Airbnb(エアビーアンドビー)社も日本政府も対策を講じています。


まずAirbnb社は、各民泊施設がドンチャン騒ぎなどのパーティをしても平気かどうか、リスティング(Airbnb上の施設の詳細ページ)上で明記する項目を作っています。そしてほとんどの物件において、ドンチャン騒ぎはトラブルの種にしかならないため、許可していません。もともと「まるまる貸切」タイプは、好き勝手にくつろげることがウリの1つでしたが、実質これはなくなったようなものです。他の2タイプよりは、騒がしくても大丈夫でしょうが。


日本政府は、もっと大きな規制を掛けます。そもそもこのトラブル続きな「まるまる貸切」タイプの民泊を、廃止しようという政策を表明しています。家主不在型の民泊は、日本からはじきに姿を消すでしょう。

これに関しては、お気の毒というよりは自業自得な感があります。家主不在型の民泊は、そもそも「民泊」とは呼べない代物です。やはり民泊は、ホームステイの雰囲気で、おもてなしや交流をしながら運営するべきものでしょう。「まるまる貸切」タイプのオーナーは、おもてなしや交流をする気などさらさらなく、「楽して儲けたい」という動機から民泊に参入してきていますから、営業を差し止められても仕方がないと言えますし、日本の民泊文化全体のことを考えれば、そのほうが良いでしょう。



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