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認知症の初期症状にはどんな種類がある?対処法は?


高齢者介護の家庭にとって、認知症の発症があるかないかは対応に大きな違いが生じます。

老人ホーム施設の中には認知症のあることが入居条件になっているものもあります。

認知症の症状について検索してみると、難しい言葉が並んでよくわからないページが多いですね。この記事では、認知症の症状をわかりやすく具体的に解説します。



認知症の初期症状によくある特徴。

高齢者本人は、自分が認知症であるとなかなか認めたくないものです。本人が「認知症なんかじゃないよ!」と言っていても、介護者から見てこのような症状が気になるなら、認知症を疑うべきです。


  • 忘れ物が増える。どこに置いたかを忘れる。

  • 同じものを何度も買ってくる。

  • ゴミの収集日を忘れる・間違える。

  • 料理の味付けが変わる・おかしい。

  • 何度も同じ話をする。何度も同じことを尋ねてくる。

  • 少しの刺激で怒るようになった。

  • 幻覚・幻聴があるようである。

  • 「サイフを盗まれた」と言い出したりする。

  • 明らかに元気がない。

  • 大好きな趣味への関心が薄い。

  • 生活がだらしない。

  • 計算ミスが増えた。

  • 運転のミスが増えた。運転が危なっかしい。

  • 約束を守らなくなった。約束を忘れてしまう。

  • 本やドラマのストーリーが追えなくなっている。

  • 手芸や家事などをすぐ投げ出すようになった。

  • 今日の日付けや曜日がわからない。

  • 今電話してた人の名前がわからない。

  • 近所でも道に迷ってしまう。

  • 意味もなく徘徊をする。

  • 薬を飲み間違える・飲み忘れが多い。

  • ご飯を食べたことを忘れてしまう。

  • 不眠、睡眠障害。

  • ひどく落ち込んでいる、ウツ気味、ノイローゼ、悲壮感。

  • お手洗いの失敗が増えた。

  • 暴力や暴言が出始めた。

  • 孫の名前を間違える。

  • 鍵をかけ忘れることが増えた。

  • 火の消し忘れがある。


このうちの5つも当てはまるなら、認知症が始まっている可能性が高いです。



認知症は進行していく病気!

認知症は一般的に、だんだんと症状が悪化していきます。

そして認知症の悪化は、介護者にとってとても大きな影響があります。共にいる高齢者の認知症が進めば進むほど、介護生活が困難になっていくからです。

認知症が手に負えなくなってから老人ホームや訪問介護を考えるのではなく、「おや?」と感じ始めたらもう対策を打ちはじめましょう。それがお互いのためです。



認知症の対処法は多方面に渡るリハビリだが、難航しがち。

認知症の対処法は、リハビリに励むことです。手先を動かす手芸などをしたり、脳を動かすゲームなどをしたり、といったことです。

しかし、在宅介護の状態における認知症患者は、むしろ気分が減退していてリハビリ的な動作を嫌がる傾向にあります。家庭でリハビリをしようとしても難航しがちです。

特定の脳トレメソッドなどにこだわる必要はないので、上手く気分を乗せながら活発に行動をさせることが大切です。



グループホームでは自然に認知症改善のリハビリが行われる。

グループホームは老人ホーム施設の一種ですが、ここでは認知症の進行を遅らせるためのリハビリが積極的に行われています。

もっと言えば、認知症の高齢者のみが入居し共同生活を送っています。


「認知症で他者に迷惑をかけたくない」という心配は不要!

認知症の当事者や家族は、老人ホーム施設の入居が必要になったとき、「認知症の粗相で周りに迷惑をかけたくない」と心配になる人がいるでしょう。グループホームなら他の入居者もみんな認知症なので、気後れを感じる心配はありません。


みんなと行うレクは認知症リハビリの一環!

要介護の高齢者の中には、老人ホーム施設での他の住民とのコミュニケーションや、ボール遊びのようなレクを嫌がる人もいるでしょう。しかし、こうした活動のすべてが「認知症の進行を遅らせるリハビリ」なのよと、説いてあげてください。

家にいると閉じこもってしまう人は多いはずで、こうした場が与えられることで格段にアクティブになりやすくなり、認知症の進行も体や脳の老化にも抗えます。



グループホームの選び方は?

グループホーム選びでは、親御さんの「こんなところ入りたくなかった」「あなたのせいだ」というグチを防ぐことが最も大切です。

そのため、必ず幾つかの施設を見学しながら比較・検討しましょう。

候補が多すぎる場合、絞り込みは介護者が行ってもよいです。2~3まで絞ったなら親御さんと一緒に内覧見学に赴き、自分で施設を感じてもらいます。そして最終的に、「自分で決めた」という感覚を持ってもらいましょう。

「ここは明るいからお母さんに合ってるわね」などとある程度誘導をしてもよいでしょう。



認知症になりはじめた際、介護者が無理せずにグループホームなどへの入居を進めていくことは、高齢者の認知症や病気、老化を遅らせることにもつながりますし、介護者の負担を軽減することにもつながります。

「私の介護生活が辛いからグループホームに入って」と自責を念を抱きながらお願いするのではなく、「両者のためにグループホームに入る」という意識を持ちましょう。

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