認知症の症状の1つに「ワガママになる」「だだをこねる」といったものがあります。
愛する親には優しくしてあげたいものですが、こちらが懸命に頑張っているのに踏みにじるかのようにワガママにされると、やはり在宅介護にも限界を感じます・・・。
認知症や性格難があっても、入れる老人ホームはあるのでしょうか?
認知症やワガママでも入れる老人ホームは豊富にある!
大丈夫です!認知症が、初期症状だけでなく中核症状まで進んでいたり、ワガママになったり記憶の欠落が起きたりしていても、受け入れてくれる老人ホームは豊富にあります。
むしろ、「認知症であること」が入居条件となっている老人ホーム施設すらあるほどです。
「認知症だから在宅介護で面倒をみなければ」は間違い!
責任感の強い優しい人は、「うちの親は認知症だから、介護ヘルパーさんや他者に迷惑をかけないように在宅介護で面倒をみなければ!」と気負ってしまう人もいるでしょうか。
素晴らしい気遣いですが、しかしその発想は間違いです!
認知症になってくると、在宅介護は困難です!徘徊や火の不始末などの懸念が生じ、24時間見守る必要性が出てきます。それは家庭では無理というもの。スタッフが交代で見守りをする施設で暮らしたほうがよいです。
「ワガママ」でも老人ホーム入居はOK。特に言う必要もない。
「認知症でワガママになってしまった」という状態は、老人ホーム選びにおいてほとんど問題はないです。それを理由に施設から受け入れ拒否されることはまずありません。
見学・内覧の際、「実はうちの親はワガママが酷くて・・・」などと説明する必要すらないです。
老人ホームのスタッフさんたちはプロですから、認知症高齢者の性格の変化や粗相、失言に対応する覚悟は出来ています。
普通の有料老人ホームでも認知症を受け入れてくれる。
では、認知症で性格難が進んだ親御さんの場合、どんな老人ホーム施設を選べばよいのでしょうか?
いいえ、特にそれを気にする必要もありません。
普通の、一般的な有料老人ホームで、認知症の人も受け入れてくれます。
「介護付き有料老人ホーム」でも「住宅型有料老人ホーム」でもどちらでも大丈夫です。
「グループホーム」は認知症の高齢者専門のケア施設。
ちなみに、「認知症の人しか入居できない」という老人ホーム施設すらあります。
それは「グループホーム」という施設種です。
認知症の人たちが、それでもなるべく自立的に生活し、他者の不足を助け合いながら暮らすコンセプトの施設です。
早めに老人ホーム選びを進めたほうがよい!
認知症が進んできているなら、早めに老人ホーム選びを進めたほうがよいです!
認知症が進みすぎると、老人ホームを比較検討することすら出来なくなってしまいます。そのわりに家族が決めた施設に文句を言ったりはするので、自分で選べる理性が遺っているうちに老人ホームを決めましょう。
また、認知症が進むと、銀行の財産差し止めなどが発生し、家族であっても親御さんの資産を動かせなくなってしまいます。老人ホームの費用を親御さんの口座から払えなくなってしまうのです。これは大きな問題です!
老人ホームの費用は、親御さん自身の年金や貯蓄から負担させるべきです。
費用に不安があるかもしれませんが、年金で大方まかなえてしまうことが多いです。予算を考えて老人ホーム選びをしましょう。
いかがでしたか?
ちなみに、ワガママな振る舞いが認知症になる前からのものであったとしても、それでも老人ホームは受け入れてくれます(笑)
「認知症になる前からワガママだった」などと説明する必要もないでしょう。