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英語がしゃべれない人が民泊(ホームステイ)を受け入れる時の準備-1


民泊(ホームステイ)の受け入れに興味があれども踏み切れないでいる人にその理由を尋ねてみると、最も多い回答がこれ。


「英語がしゃべれないから・・・。」


たしかに、外国人を受け入れることの多いホームステイにおいて、英語がしゃべれるかどうかということは生命線のようなイメージがありますよね。でも、英語がしゃべれない人でもホームステイ受け入れはできるのです!


いったいどんなカラクリ!?ビックリされるかもしれませんが、案外シンプルで簡単なことであったりします。ホームステイの受け入れは、あなたがイメージしているとおり、とても楽しくて有意義なもの。この記事では、英語がしゃべれない人でもばっちりホームステイ受け入れを行えるようになるためのノウハウを、ご紹介していきましょう。



1 留学生受け入れのホームステイなら、ホストに英語力は求められない!


英語がしゃべれないけれどホームステイの受け入れをやりたいと願っているなら、最もオススメなのは、外国人留学生を受け入れる昔ながらのホームステイ。


1-1.ほとんどの仲介機関は、民泊ホストに英語力を求めていない。


まず最初に、留学生受け入れ系のホームステイがどのような仕組みで動いているのか、その説明を。


このタイプのホームステイは、まずはホストファミリー希望者が近くの学校やホームステイ協会のようなところに登録申請をします。学校の場合、大学、高校、専門学校、語学学校など留学生受け入れをしている学校がホームステイホストを募集しているので、資料をもらってくるかホームページを覗いてみてください。ホームステイ協会の場合、窓口はもっぱらホームページになるでしょうか。ホームページ上で基本的な情報説明が行われているので、やはりまずはチェックをしましょう。


どの機関でも、「ホームステイ登録の条件」という項目を載せているはずですが、およそ100パーセントの確率で、「英語がしゃべれない人でも大丈夫!」と書いています。


1-2.なぜなら、留学生は日本語を勉強したがっているから。


なぜ英語がしゃべれない人でも大丈夫なのでしょうか?それは、留学生は日本語を勉強したがっている人たちだから。


思い出してください。あなたが学生の頃、外国人の英語の先生がオーラル英会話の特別教師としてやってきませんでしたか?そのときその先生は、日本語を一切しゃべらず、英語をべらべらとしゃべり続けていたのでは?


留学生受け入れのホームステイも、これと同じ理屈です。留学生は日本語を学びたがっているため、日本語のシャワーをどんどん浴びせてあげることが、留学生のためになります。(ちょっとスパルタではあるかもしれませんが・・・。)いずれにせよ、登録機関も留学生も、ホストであるあなたに英語を期待してはいないのですよ。


1-3.ある程度の英語がしゃべれたほうがベターではある。留学生と一緒に勉強しよう。


留学生受け入れのホームステイ・ホストは、「英語がしゃべれない人でもOK」ではありますが、しかしやはり、「英語がしゃべれたほうがベター」でもあります。


とはいえそれは、留学生受け入れをしながら、のんびりマイペースに進めていけば良いのです。それでまったく充分!肩のチカラを抜いてくださいね。


1-4.事前に勉強するより、留学生と勉強するほうがはるかに効率が良い!


心優しいあなたや几帳面なあなたは、「いや、事前にちょっとは勉強するよ!」と意気込んでいるかもしれません。でも、英語勉強の効率という点でも、留学生と一緒に行ったほうがずっと効率が良いです。


というのも、英語というのは、1週間に1時間だけレッスンに通っていてもなかなか覚えられないもの・・・。「習うより慣れろ」とよく言われているように、英語の飛び交う環境の中に浸かっているほうが、ずっと習得しやすいのです。また、それがホームステイという日常生活の場であれば、生活に根差した真に実用的な英語を覚えることができます。


留学生もあなたも、お互いが辞書や翻訳アプリを片手に、英語で話したり日本語で話したりしながら、楽しく覚えていきましょう。


1-5.覚えたくない・覚えられないならそれはそれでもOK。ジェスチャーやカタカナ語でもけっこう伝わる。


あなたにとって、どうしても英語が覚えられない!または英語は覚えたくない!というのであれば、それはそれでもOKです。繰り返しますが、仲介機関も留学生も、ホストファミリーに英語を義務付けてはいないのですから。


経験してみると痛感することですが、意思疎通というものは、ジェスチャーと「意思」さえあれば、けっこう伝わるものです。食べる、寝る、「静かに!」、トイレなど、日常的な行動は容易にジェスチャーできますし、スクール、スーパーマーケット、レストランなど、すでに日本でも常用語と化した英語もたくさんありますね。


1-6.ホームステイを志した理由は?金銭的な動機が強いなら、登録機関は慎重に選んで!


あなたがホームステイ受け入れを志した理由は何でしょう?いろいろあるかもしれませんが、「副収入を得たい」といった金銭的動機が重要な位置を占めるなら、登録機関の選択は慎重に行ってください。


というのも、留学生を受け入れるタイプのホームステイは、報酬金額がとてもまちまち・・・。多いところでは「月額90,000円」ということもありますが、少ないところでは0円のケースも。「ゼロ円」というところも、あるのです!


そのうえ、ホームページ上には報酬金額を明示していない機関が少なくありません。ですから、うやむやのまま登録を進めたりはせず、資料請求や問い合わせをきちんと行い、納得のいく報酬額を得られそうなところを選択しましょう。



2 農家民泊なら、そもそも外国人に対応しなくても民泊受け入れが可能!


民泊(ホームステイ)をやりたいとしても、外国人との交流に別に興味がないということであれば、農家民泊を選ぶのが名案です。というのも、農家民泊の利用者はもっぱら日本人ばかりで、外国人に対応する必要はほとんどありません。英語がしゃべれないとしても、まったく困ることがないかも?


2-1.農家民泊は、もっぱら日本人利用者がターゲットの民泊。


「農家民泊」という言葉をご存知ですか?2000年代半ばくらいから話題になりはじめた民泊形態の1つで、知らない人もまだいるかもしれませんね。これは、前トピックで取り上げた留学生受け入れのホームステイとは異なり、もっぱら日本人利用者がターゲットとなるものなのです。


利用者は大きく分けて2パターン。1つは、ネイチャーレジャーに関心の高い都市部の人々。主に家族連れであることが多いでしょうか。もう1つは、修学旅行の体験コンテンツとして採用している中学校や高校の生徒さんたち。4~6人くらいのグループで泊まりにきます。


2-2.農家民泊とは?農業体験や自然レジャーを含んだ民泊のこと。


農家民泊を簡単に説明しましょう。これは名前のとおり、農業体験や自然レジャー体験を含んだ民泊のこと。もちろん、農業ができるような田舎地域を中心としたものではありますが、農業を生業としていなくても大丈夫。


農家民泊とは便宜上の呼び名で、正式名称を「農林漁業体験民泊」と言います。つまり、林業や漁業の家庭でも営むことができますし、それに留まらず酪農家や伝統工芸家、はたまた能や舞妓など、伝統芸能のお教室などでも営むことが可能です。特に地方の人々であれば、何かしらの第一次産業や伝統工芸・伝統芸能に携わっている人は多く、経営できる家庭は思いのほか少なくないはず。


2-3.自治体や町おこし協会が仕切っていることが多く、ノウハウは得やすい。


もしあなたが農家民泊というものを知らなかったとしても、お住まいの地域に農家民泊に関するプロジェクトが発足していないか、探してみてください。役場などに問い合わせればわかるはずです。


農家民泊は、町おこしの一環として自治体や非営利団体が仕切っていることが多く、彼らが起業のアドバイスにも乗ってくれます。


2-4.地域に農家民泊プロジェクトがなくても、自前で経営することもできる。


もしお住まいの地域に農家民泊プロジェクトがなくても、まだあきらめる必要はありません。


近年、「とまりーな」という、農家民泊だけを集めた民泊仲介サイトが登場してきました。ここに登録すれば集客や宣伝は容易に行え、完全な自営でもお客さんを呼ぶことはできるでしょう。起業の際に必要となる自治体への許可申請の方法なども、このサイトが手引きを与えてくれます。


2-5.農家民泊なら、まったく英語を使わずに経営できるかも?


とにかく農家民泊は、日本人利用者ばかりの民泊なのです。外国人の利用者も増えてきてはいますがまだ微々たるもので、また、外国にプレゼンテーションしている地域が限られているため、地域によっては何年営んでも何十年営んでも、外国人を受け入れる機会は一度もないかもしれません。



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