自宅経営の目安に!民泊(Airbnb)の相場と部屋の良し悪し-3
- acousticlife111
- 2023年12月16日
- 読了時間: 6分

2-2.宿泊利用者側から、個室タイプを徹底解剖!
2-2-1.概要と注意点:最も利用価値が高く、コスパも良い!人情交流も楽しい!
シングルルームやダブルルームに相当するお部屋です。
家主との交流やその土地の文化を体験したがる、いわゆる「ホームステイ」層は、個室タイプを好むことが圧倒的に多いです。
また、長期滞在者の利用もけっこうあります。つまり、これまでシェアハウスやマンスリーマンションを利用していた層です。
【Airbnb(エアビーアンドビー)を宿泊客として利用する場合、もっともオススメできるのはこの個室タイプです。】
【個室タイプの場合、たいてい家主は優しくしっかりしていて、設備も清掃も行き届いています。注意点はあまりなく、ハズレ物件もあまり多くない】でしょう。
ただ、古民家をイチから借りてきて、住み込みながら運営しているようなお部屋もあります。和室がイヤ、和式便器や古い水周りがイヤ、というような人は、お部屋の写真を見て古そうに感じたら、問い合わせをして確認しておきましょう。
2-2-2.料金相場:2,000円程度でも個室が見つかる!安い割りに、質も良い傾向にあり!
平均相場は3,300円くらいですが、【中には2,000円前後のお部屋も多い】です!
民宿の素泊まりは3,000円、ビジネスホテルやシティホテルは5~6,000円が相場になりますから、個室で2,000円というのはすさまじいほどお得です!
Airbnb(エアビーアンドビー)は2016年に入って、ビジネス利用者の拡大を促進していますから、出張利用者も増えていくでしょう。
宿泊客としてAirbnbを利用する場合、最も利用価値があるのはこの個室タイプです。
なにしろ、2,000円で個室に泊まれるというのは、これまでの日本ではほとんどありえなかったことです!
なぜ個室タイプに良コスパ物件が多いかというと、儲けをあまり目論んでいない良心的な家主が、このタイプには多いからです。自分の家の一部を貸しているのでほとんど先行投資をしていないし、儲けよりも交流を目的としていることが多いので、宿泊業界の相場を度外視した格安な料金設定を、行うことができるのです。
一般的に、モノの質は値段に比例していて、安いモノは質が悪く、高いモノは質が良いですよね。しかし、民泊の個室物件にはその法則は当てはまりません。ものすごく安い値段でも、ものすごく良心的な運営をしている人が、少なくないのです。
2-2-3.人情面:おしなべて優秀。料理をごちそうになったり、プラスアルファの特典も!
個室タイプは、ほとんど100パーセント近い確率で、家主が同居しています。家主がこれまで住んでいた家の一部を間貸ししている状態なので、お部屋にもサービスにも、最も人のぬくもりが感じられます。
特に外国人宿泊客にとっては、これが何よりの利用意義であり、何よりの楽しみになっています。
【食事や手作りのお茶菓子がもてなされたり、観光地に車で連れていってもらえたり、近場の穴場情報を教えてもらえたり、人生について語り合ったり…
プライスレスな魅力が無限大に詰め込まれているのが、(家主が同居している)個室タイプの魅力】です!
2-3.宿泊利用者側から、まるまる貸切タイプを徹底解剖!
2-3-1.概要:プライバシーは良好。それ以外の魅力には乏しい…
従来の宿泊施設を例にあげるならば、コンドミニアムに相当する施設です。
一軒家やマンションの一物件を、丸々1組の宿泊者に提供しています。ほかのお客さんと顔を合わせることも、トイレやシャワーを共有することもなく、また、キッチンなどの設備も利用ができます。
ワンルームなど規模の小さいものはカップルに、3LDKなど規模の大きいものは家族連れやグループに、利用されています。
【一般的に、管理者も不在です。チェックインの際にカギの受け渡しや施設案内をする程度です。それすら、代行業者に委託していることが多く、オーナーの顔が見えにくいのが難点】です。
また、投機的(お金儲け)な目的で運営されているものがほとんどなので、【値段はそう安くもなく、安く見えてもよくよく見ると割高だったり、といったことが多い】です。料金の総額はいくらになるのか、また、他のホテルやコンドミニアム物件と比べて本当に安いのか、慎重に調べましょう。
「日本の家屋」という点だけで外国人観光客には一定の魅力があるようですが、日本の家屋(家庭・文化)に慣れている日本人客にとっては、あまり利用価値は高くないかもしれません。強いて言えば、「管理者と顔を合わせたくない」という人向きです。
2-3-2.料金相場:カップル物件なら4,000円程度、ファミリー物件なら8,000円程度。
Airbnb(エアビーアンドビー)で物件の一覧表を見ると、4,000~20,000円程度で表示されていることが多いでしょう。
「家がまるまる貸切で、1晩4,000円!?」と浮かれてしまいそうですが、ご注意を!よく確認をしてください!
一覧の画面に表示されている4,000円などという金額は、あくまで、「利用者が1人だった場合」
の金額にすぎないことが多いのです。2人なら7,000円かもしれませんし、4人5人と増えることで、1泊の料金は1万円以上に跳ね上がることがほとんどです。
カップル物件の場合は1泊6~7,000円、ファミリー物件の場合は1泊10,000円を目安に値付けされていることが多いです。
が、安いところを探せば、カップル物件で4,000円程度、ファミリー物件で8,000円程度は見つかるでしょう。
また、ファミリー物件の場合、宿泊料金とは別に、「清掃料金」が3~5,000円程度かかります。5,000円以上のところはあまり信頼がおけません。
カップルで4,000円はなかなか安いですが、個室タイプのほうがさらに安く見つかりますし、家主家族からサービスも受けられるので、プライバシーをあまり重視していないなら、個室タイプのほうがオススメです。
このまるまる貸切タイプは、ほとんどが投機的な(お金儲けの)目的で運営されていて、ブラックではないにしても、やや不誠実な物件ばかりなのが実情です。料金表示にしても、「安く見せかける」テクニックが横行しています。
これは、民泊代行業者がグルになっているため、なおさらタチが悪くなっています。「代行業者の監視が入っているから悪いことはしていないだろう」と考えると、落とし穴にはまります。
結果、宿泊料金の総額は思いのほかかさみます。料金の面からも、管理者の管理が行き届いていない点からも、まるまる貸切タイプの物件についてはあまりオススメできません。
2-3-3.人情面:管理者はほぼ不在。メール対応すら代行業者に丸投げしている物件多し。
まるまる貸切タイプは、オーナーは常駐していません。カギの受け渡しやチェックインの案内については、人が対応することもありますが、これもオーナーではないことが多く、民泊代行業者
が行っていることがほとんどです。
事前の問い合わせ対応やリスティング(Airbnb上の物件紹介ページ)の作成までもが代行業者に丸投げされていることが多く、人情面ではおよそ赤点ラインです。
家を1軒まるまる借り切って、お酒やごちそうを買い込んでドンチャン騒ぎしたがる客層がいて、彼らにとって、管理者が不在なこのタイプの物件は、とても都合が良いようです。
しかし、そのために近隣住宅に迷惑がかかり通報されたりして、何かと問題が起きています。