2 宿泊客側から見た、相場とお部屋選びのコツ。
では、Airbnb(エアビーアンドビー)におけるお部屋の料金相場を見ていきましょう。(現在、Airbnbに似たような民泊サイトがほかにも幾つか台頭してきていますが、お部屋の料金相場としては、どこもそう大差ありません)
この記事を読む人の中には、宿泊利用を目的としている方と、民泊経営を目的としている方と、2タイプがおられることと思います。その両方のニーズに、このページはお応えします!
まずは、宿泊客側から見た、値段相場の解説をしましょう。(民泊経営の立場から料金相場を考えたい人は、トピック3に飛んでください。)
Airbnbでは、お部屋の形態を「シェアルーム」「個室」「まるまる貸切」の3タイプに分類しています。ここでは、それにならってご紹介していきます。
まずは、タイプごとにざっくりとした料金相場を。
①シェアルーム(ドミトリーに相当):1,100~2,000円
②個室(シングルやダブルルームに相当):2,000~4,000円
③まるまる貸切(ダブルルームやコンドミニアムに相当):4,000~20,000円
上記はあくまで、「目安」にすぎませんが、基本的に、一般的な宿泊施設よりも安めだということがおわかりいただけるでしょう。
これは、(日本なら)ほとんどの地域に言えることで、【「とにかく安い宿泊施設を探したい!」という目的において、Airbnbが最も役に立つ可能性は、高い】です。
しかし、料金表には安く表示されていても、額面どおりにいかないことも多いです。そうした細部について、今度はタイプ別に、詳しく解説していきましょう。
2-1.宿泊利用者側から、シェアルームタイプを徹底解剖!
2-1-1.概要と注意点:相部屋でも大丈夫?プライバシーのない物件も!
ゲストハウスや学生寮などに見られる、ドミトリー(相部屋)に相当するお部屋です。
ほとんどの場合、Airbnb(エアビーアンドビー)上で「シェアルーム」と表記されているお部屋は、二段ベッドを2つ3つ収容した相部屋のことで、「他のお客さんと部屋をシェアする」ことを指します。
けれども、まれに例外があります!
ワンルームに住んでいる家主が、リビングフロアに客用ベッドを置いて、それを間貸ししていることがあるのです!ちょっとビックリするような話ですが、どの地域にも1件くらいはこういう施設が存在しているので、知っておいたほうが良いです。そしてよくよくリスティング(物件紹介のページ)の内容を確認しましょう。
ちなみに、こうしたプライバシーのまるで無いような施設でも、利用履歴はあり、むしろ普通の個室よりも多いくらいです。ゲストハウスのドミトリーを苦にしない、カウチサーフィンでリビング泊に慣れている、といった方なら、あまり問題は無いかもしれません。
また、ゲストハウスとの大きな違いとして、「あくまで普通の家(orマンション)」という点が挙げられます。ゲストハウスの場合、収容人数に応じてトイレやシャワーを複数用意していることが多いですが、普通の家やマンションの場合、それが困難です。定員が12人なのに、トイレやシャワーが1つしかない!などということも起こり得ます。リスティングをよく読むか、問い合わせをして確認しておきましょう。
2-1-2.料金相場:1泊1,100円程度から見つかる。ゲストハウスより安いことも多い!
料金相場は、やはり安めです。1,100~2,000円が主流でしょう。
Airbnb(エアビーアンドビー)では、最低料金を10ドルに定めているので、(1ドルが100円を下回らないかぎり、)1,000円を下回るお部屋はありません。
しかし、安いと言われるゲストハウスでも、ドミトリーの相場は2,000円で、沖縄の那覇など激戦区でないと、1,000円、1,500円といった寝床は見つかりません。それを考えると、千円台で出ている物件はかなりお得と言えます!
【いまや、日本中ほとんどどこでも、1,000円ちょっとで1泊できる時代になった】のです!
2-1-3.人情:オーナーの方針によって、とても差がある。
昔ながらのホームステイのような人情があるか否かについては、シェアルーム・タイプの場合、施設による差が激しいです。
ドミトリータイプの宿を経営しようとする人は、「人手を掛けずに効率よく儲けたい」と考える人も多いので、まったくお客さんと交流をしないか、最低限の管理だけをしているオーナーも少なくありません。
しかし中には、人情家の経営者もいます。1つの家の中に10人ものお客さんが泊まっていても、その誰もと仲良く親切に交流したがる人も、います。
これは、リスティング(Airbnb上の物件紹介ページ)や宿泊者レビューを見れば、ある程度判別できます。