3 家主不在タイプの民泊施設の見極め方。
家主不在タイプの民泊施設はとにかく避けたい!という旨を、何度かお伝えしてきましたね。しかし、これを見極めるのは思いのほか難しいので、事前に対策を知っておきましょう。
3-1.「まるまる貸切」タイプは、まず間違いなく家主不在。
「まるまる貸切」とは、あなた(たち)しかその施設に滞在しないことを意味します。すなわち、そこに家主は住んではいないのです。近所に住んでいて、チェックインの案内や清掃だけをやりにくるパターンと、民泊代行業者に業務委託しているパターンとがありますが、いずれにせよ家主は不在であり、ケアは希薄なのです。
3-2.「個室」タイプや「シェアルーム」タイプでも、家主不在のケースはある。
「個室」タイプでも家主不在なことが、まれにあります。3LDKの3部屋すべてを、貸し出している場合などはそうなります。
また、「シェアルーム」タイプの場合、家主が常駐しているか否かは半々くらいの割合です。
3-3.代行業者が愛想よく返答をしてくるので、だまされないように!
家主不在タイプの民泊施設は多くの場合、問い合わせへの対応さえをも民泊代行業者に委託しています。そのため、あなたが問い合わせのメールをした際、返答するのは家主ではなく、代行業者のスタッフである可能性が高いです。しかし彼は、自分が代行業者であることを言わないでしょう。それが厄介なのです。
ですから、「私の施設を選んでくれてありがとうございます」などとさもオーナーであるかのような言い方をしていても、真に受けてはいけません。
3-2.「あなたはオーナーですか?オーナーは常駐ですか?」とハッキリ尋ねよう。
それが「まるまる貸切」施設であったりなど、リスティング(施設の詳細ページ)全般から推察して怪しいと感じるなら、「オーナーは常駐していますか?今対応してくださっているのはオーナーですか?」とハッキリ尋ねましょう。直接的な質問に対して嘘を付くのは完全にブラックですから、あまりないはずです。もし泊まりに行って誰もおらず、欺かれたことに気づいたなら、Airbnb(エアビーアンドビー)サイトを通じて訴えれば良いです。宿泊料は返ってくるかもしれません。
なお、問い合わせへの返答だけでなく、リスティングの作成やプロフィールの作成までもが、代行業者に丸投げされていることがあります。
3-3.リスティング(施設の詳細ページ)から推測する。アメニティがやたら多いところは怪しい。
家主不在の民泊施設は、宿泊客からのレビューで高評価が得られにくい傾向にあります。彼らが高評価を狙うための策として、アメニティグッズをやたら提供することが多いです。アメニティとして、貸しタオル、石鹸、シャンプー・リンス、ボディーソープ辺りは標準です。歯ブラシやマウスウォッシュ、ニットキャップ、スリッパ、化粧水など、使い捨てのアイテムがが多数含まれているなら、おそらく家主不在型でしょう。
また、(リビングor冷蔵庫に置いてあるだけの)ウェルカムドリンクやお菓子をアピールするのも、かなり高い確率で家主不在型です。
3-4.プロフィールから推測する。「交流したい」と書いてあるか?
プロフィール作成に関しても、民泊代行業者は当然のことながら、とても爽やかで好感度の高い書き方を心得ています。趣味について書かれていたり、優しそうな人柄を匂わせていたりはするでしょう。
見極めのポイントとしては、「ゲストと交流するのが好きだからAirbn(エアビーアンドビー)をやっています」といったフレーズがあるか否か、です。こういった書き方をする家主は、高い確率でホームステイ民泊を営みます。「ゲストと交流するのが好き」と言っておきながら接客しないなんて、おかしいですよね。
なお、「ゲストを喜ばせたい!満足させたい!」という表現は交流を意味しているわけではないので、混同してはいけません。
3-5.清掃料を取るなら、家主不在と思って間違いない。
「個室」タイプは普通、清掃料金を徴収しません。家主は生活の中で、自ら客室の掃除を
する(できる)からですね。
すると、「個室」タイプなのにも関わらず清掃料金を徴収しているなら、それはおそらく家主不在物件でしょう。掃除するスタッフが施設の中に誰もいないということを示しています。
なお、家主が滞在しているのに清掃料金を徴収するなら、それはそれで選ぶ価値は低い(コストパフォーマンスは良くない)と言えます。