2 民泊やAirbnb(エアビーアンドビー)のメリット・デメリット。
宿泊する側として民泊を利用する場合、どのようなメリットがあり、どのようなデメリットがあるのでしょうか?それをあらかじめ知っておくことは、民泊施設を上手に選ぶうえでとても大切なことです。
2-1.民泊やAirbnb(エアビーアンドビー)のメリット。
メリットについて、まずは端的に、箇条書きにしてみましょう。
①安い値段で見つかる!ゲストハウスよりも安いくらい。
②家主さんとの交流が楽しい。
③宿泊以外にも得るものがある。
それでは1つ1つ、解説をしていきます。
①安い値段で見つかる!ゲストハウスよりも安いくらい。
シェアルーム(ドミトリー・相部屋)ならとにかく安いです!1,100円程度から見つけることができるでしょう。個室でも2,000円程度、地域によっては1,700円程度から見つかります!
【安いと言われているゲストハウスでも、ドミトリーは2,000円程度が相場、個室なら3,500円程度が相場ですから、それよりもさらに、半額にも迫る勢いで安いのです!】
沖縄の那覇だと、1,000円のドミトリーがあるので、それを下回る民泊施設はありません(Airbnbの最低価格が10ドルなので、円高が進まないかぎり1,000円以下の施設は存在しないことになります。)が、それ以外のおよそすべての地域においては、地域で最安値の宿泊施設は民泊の施設が君臨しているはずです!
個室においても、たいていどの地域にも2,000円前後の施設があるでしょう。ゲストハウスでも個室は3,000円くらいしますから、やはりゲストハウスよりも安いのです!
設備もおおむね、ゲストハウスよりも充実しているでしょう。家主が滞在しているタイプの施設であれば、部屋や施設全体の掃除もとても綺麗に保たれていることが多いです。
家主不在型の施設の場合、安い値段でボロ家を借りてきて、最低限の家電だけを置いてお小遣い稼ぎをしているような物件が、ちょくちょくあります。エアコンが無かったりせんべい布団だったり、汚らしいお風呂まわりだったりするので、注意が必要です。
ひょっとすると、これまでゲストハウスを愛好していた層は、Airbnbの知名度向上に伴って、あらかたAirbnbに流れてくるかもしれません。それくらい強烈な価格破壊を、Airbnbは起こしています!
②家主さんとの交流が楽しい。
欧米をはじめとした諸外国でAirbnb(エアビーアンドビー)がもてはやされているのは、値段以上にこの「交流」の面が支持されているのです!
海外の民泊に泊まるときは特にそうですが、日本国内であっても、【その地域の文化や習慣、食事などについて色々お話が聞けるのは、とても楽しいこと】です。
うどんが名産の地域ではうどん打ちを体験させてもらったり、人形が特産の地域では人形作りを間近で見せてもらったり、様々なことがあります。
近年は、一般人の家に芸能人がお泊りさせてもらって交流するような番組が流行っていますよね。そうしたことを、誰もが自ら体験できるのです。
また、民泊の家主には、芸術家やフリーランサー(自営業者)が多いという統計が出ています。
彼らはサラリーマンや公務員とは異なる風変わりな人生を歩んできた(歩んでいる)ことが多く、【ただなんとなく語り合うだけでも、とても深い、有意義な話が聞けるかもしれません。】
ゲストハウスの愛好者には、オーナーや客人との交流に魅力を感じている人も多いはず。そのような人たちにとって、民泊はやはり面白い選択肢になります。
また、ペンションを好む、ゲストハウス層よりもセレブな人々にとっても、民泊はオススメできます。家主が優しくホスピタリティなのはペンションも民泊も同じですし、【ペンション顔負けにオシャレに内装を整えている民泊も、少なくありません。しかも格安で!】
③宿泊以外にも得るものがある。
②と同じようなことですが、別枠で解説します。
民泊の家主をする人というのは、基本的に性格が優しく、もてなし好きな人が多いです。
そのため、見ず知らずのあなた(ゲスト)に対して、ご飯をもてなしてくれたり、釣ってきた魚をさばいて絶品おかしら付き刺身づくしをもてなしてくれたり、「お土産だ!」と言って庭の畑で取れたいちごをどっさりプレゼントしてくれたりします。
もちろん食べ物だけではなく、駅まで車で送ってくれたり、スノーボードを貸してくれたり、郷土料理の作り方を教えてくれたり、なんてことも。
もちろん、すべての家主がすべてのゲストに対してそれを徹底しているわけではありません。ホスピタリティには当然ながら個人差がありますし、運やタイミングの問題もあります。
また、つめきりや歯磨き粉など、ちょっとした買い忘れであれば、家主さんにお願いしてみましょう。きっと、快く貸してくれることでしょう。ホテルの場合、スーパーの2倍の値段で買わなければなりませんが、民泊の場合はタダで使わせてくれることが多いです。
【5ツ星の高級ホテルは、20,000円、30,000円という手間賃を徴収した上で、さわやかな笑顔とホスピタリティを提供してくれるわけですが、民泊の場合、およそ2,000円や3,000円というベッド代にも足りないくらいの低料金でも、5ツ星のコンシェルジュみたいに至れり尽くせり】です!
もちろん、家主不在型の施設の場合は、こういうことはありませんが…。