top of page

自宅での民泊副収入を安定化!日本人の生活習慣を外国人客に教えよう-2


2 日本と外国ではこんなところが大違い!【ビジネス編】


日本に住んでいる私たちにとって当たり前に感じられる生活習慣も、外国人からすれば

驚くことがたくさんあります。そんな諸々の文化の違いを、生活シーン別に解説しましょう。まずはビジネス編から。


2-1.日本は、ファーストフードなどの安いお店でも接客がとても丁寧。


日本に来た外国人が、感銘を受けると同時に驚くのが、大衆的なお店の接客マナーです。


2-1-1.マクドナルドで課される接客マナーは、海外で言えば高級ホテル並み!


マクドナルドのようなファーストフード、イトーヨーカ堂などのスーパーマーケットでも、店員は折り目正しくお辞儀をし、お客の一人ひとりにお箸が必要かどうか尋ね、買ってもいないお客に対してまで「ありがとうございました」とお礼を言います。


私たち日本人にとって、当たり前の接客マナーですが、外国では、プラダやグッチといった高級ブランド、ヴォルクスワーゲンやベンツといった高級車のディーラー、4ツ星5ツ星の高級ホテルでしか課されないような細やかさなのです。つまり、外国人が日本で働くなら、高級ホテルで働くくらい背筋を伸ばしていなけばなりません。


2-1-2.日本流のマナーは、技術を要するだけでなくストレスも掛かることを教えてあげよう。


高度な接客マナーは、技術を要するだけでなくストレスも掛かります。日本人の年間自殺者数が3万人を超え、労働を拒否するニートが大増殖する要因も、このストイックなまでの社会マナーにあると言われているので、このような所作に耐えられるのか、あなたの外国人ゲストにも熟慮してもらうことが必須となりそう。


2-2.時間どおりに到着しても遅刻!?それが日本の時間感覚!


もう1つ、仕事に大きく関係しそうな日本特有の重要マナーに、「時間厳守」が挙げられます。日本では、約束の時間や就労開始時間の10分前には到着し、準備を済ませていないと、遅刻したかのような目で見られてしまいますよね。こんなに時間に厳しい国は日本くらいのもので、海外では一流企業でさえも時間にはもっとゆるいです。


対して、外国人の多くは、待ち合わせに10分遅れても、謝罪の言葉もなく、遅刻の連絡もしてこない人が多く・・・。彼らに時間厳守を説くことが重要なのはもちろんのこと、「時間通りに来ても、それだけでは不充分よ!ビジネスなら10分前、プライベートでも5分前には到着してなきゃ!」と「日本流」を教えてあげましょう。


2-3.「敬語」の概念も外国には希薄。最低限、「さん付け」だけでも覚えてもらおう。


日本人は、プライベートと仕事で話し方が変わります。いわゆる「敬語」ですが、この概念、ほとんどの国ではあまり用いられていません。日本の場合、ビジネスシーンで必須なのはもちろんのこと、プライベートでも目上の人や初対面の人を対するときは、敬語を使わないとヒンシュクを買ってしまいますね。


しかし、敬語を使いこなすのは外国人にはとても難しいもの!民泊宅の中で過ごすぶんにはホストファミリーが「気にしないでいいよ」と寛大に受け止めてあげれば済みますが、彼らが社会に出るならそうはいきません。この場合、「さん付け」だけでも覚えてもらいましょう。外国では人の名前を呼び捨てにすることが主流ですが、これは日本では通用しませんね。この違いは必ず教えてあげてください。「さん付け」さえできていれば、他の言葉が間違っていても、「敬意はあるんだな」と受け取ってもらいやすくなります。


2-4.質だけでなく量も大変なのが日本の労働環境!「会社に隷属」に耐えられる?


接客マナーをはじめ、何にせよキメ細やかさを求められる日本の労働。そして、質だけではなく量も他国を凌駕しているのが、大きな特徴です。


日本では、定時に帰ることが非難されさえもする風潮ですが、これは世界共通の労働意識ではありません。サービス残業を毎月100時間もこなしたりといったことも、世界の常識ではないのです。日本は、有給休暇の消化率は世界最低で、また、夏休みの短さ(お盆の前後に3~5日)は世界一かもしれません。(欧米就労者の夏休みは1ヵ月程度が一般的。)


また、デートやレジャーなどプライべートな予定よりも、仕事を優先するのも日本の特徴と言えます。


日本も、労働時間の短縮や多様化は各地で進んできてはいますが、しばらくはまだ、こうした「会社の奴隷」「社畜」と揶揄されるような過酷な労働環境を受け入れることも、日本で暮らすならば覚悟しなければならないでしょう。特殊スキルを活かす場合はそうでもないようにも思えますが、専門職やフリーランスに関しても、細かい事務能力や勤勉さを求められがちなのが日本です。


2-5.日本を好む理由が「日本人の礼儀正しいところが好きなの!」というような外国人は、日本流の労働マナーに適応できる可能性が高い。


どのような外国人が、日本での礼儀正しい労働に向いているのでしょうか?


日本を好む理由が、「日本人の礼儀正しいところが好きなの!おしとやかなところが好きなの!」と言うタイプの人は、もともと自国でも、礼儀正しい所作や先回りの気遣いができていることが多いです。こうした人は、日本のビジネスマナーも苦にせずこなすでしょう。


もともとの性格が粗野で、「一攫千金を夢見て日本に来た!」といったタイプの人は、規則正しい就労や礼儀正しいマナーには適応が困難かもしれません。


2-6.下見段階の外国人にも、日本特有のビジネスマナーを教えてあげよう。


私たちホストファミリーがもてなす外国人の中には、長期滞在を決定してやってきた留学生や就労者だけでなく、「日本はどうかな?」と検討している下見段階の旅行者もいます。

旅行者である彼らは、滞在中に日本特有の几帳面さなどを強いられることはほとんどないでしょうが、彼らにもやはり、「日本のマクドナルドで働くなら高級ホテル並みの接客マナーが必要よ!」と教えておいてあげることは大切です。就労を決めてビザも取って、はるばる準備をしてから来たのに、「日本の生活は私には合わない・・・」ではかわいそうですよね。




bottom of page