
老人ホーム入居をためらう親御さんの中には、「老人ホームに入ったら刑務所のように自由に外出できなくなるのでは」と恐れている人も多いようです。
いいえ、そんなことはありません!
親御さんの拒絶に対して説得できるように、ご家族も老人ホームの外出制度について一通り把握しておくとよいです。
老人ホームは基本的に、外出も外泊も出来る。
老人ホームは基本的に、外出することも外泊できることも許されています。
「自由に」出来るかと問えばそれは多少の制限・ルールが設けられていますが、外出できず閉塞感に苦しむ施設はほぼありませんから、安心してください。
たとえば、家族が面会に来たときに一緒にご飯を食べにいったりすることは出来ます。
お盆には自宅どころか故郷に帰って、墓参りすることも出来そうです。
老人ホームの外出のルールは?
老人ホームの外出についてのルールは大まかに言ってこれら2つの条件であることが多いです。
(1)事前に申請をすることで一人で散歩に出られる。
老人ホームは多くの場合、玄関にセキュリティーが設けられていたり、守衛が様子を見張っていたりします。これは外出を禁じるものではなく「誰が外出したか」を把握するものにすぎません。
そのため、事前に「外出してきます」と申請を出すことで、一人でも散歩や買い物などに出かけることが出来るでしょう。
(2)家族が付き添うことで自由に外に出られる。
また、家族が付き添いにつくことでも老人ホームを出て自由を満喫することも出来ます。
これも申請の必要性が伴うこともあります。
老人ホームの外泊のルールは?
外泊については、各施設とも外出よりも慎重に構えていることがもっぱらです。
基本的に、家族による付き添いが必須となります。一人きりでの外泊を許可する施設はまずないでしょう。
つまり、ちょっとした旅行に出たり、年末年始・お盆などに親戚や親しい人と従来通りの楽しい時間を過ごすことも可能です。
ただし、外出をしても老人ホームの月額費用は割引きされるようなことはないでしょう。
また、毎月ごとに外泊日数に制限が設けられている施設もあります。
いかがでしたか?
認知症である、毎日の医療的ケアが必要である、といったケースの人は外出が制限されることもあります。
しかし、「外出して自由に過ごしたい」という感覚を抱く元気な高齢者にとっては、ある程度望みどおり外出を楽しみながら生活できる老人ホームが多いですよ。