在宅介護はもう限界だ!と介護者家族が感じていても、「老人ホームに入るのは嫌」と頑なに首を振り続ける親もいるでしょうか。
言葉で説得するだけではケンカが増えてしまうばかり。何か良いアイデアはないでしょうか?
デイサービスで施設慣れを試みよう。
親が老人ホームに入居したがらないなら、まずはデイサービスを勧めてみましょう。
「私もしんどいから、たまにデイサービスだけでも利用してみてくれない?」と窮状を訴えたり、または「カラオケの出来るデイサービスがあるらしいわよ。行ってみたら?」などと楽しそうなコンテンツで気分を乗せるのもよいでしょう。
多くの場合、老人ホームに入居したがらない高齢者「は食わず嫌い」です。イメージだけで「嫌だ」と思っており、実際に体験してみるとすんなり受け入れらたり、「自宅より居心地がいい」という人も多いものです。
デイサービスを利用してみることで、「介護施設は思ったほど苦痛じゃないな」「思ったより面白いな」と考えを改めるでしょう。
すると、老人ホームへの入居も興味を抱いてくれそうです。
9時~17時の8時間。レクや入浴、食事のサービスも。
デイサービスとはどのようなところでしょうか?
9時~17時まで、一日中預かってくれる施設が多いです。家までの送迎もしてくれます。
レクリエーションや器具を使ったリハビリ・運動に汗を流しているイメージがあるでしょうか。それだけでなく、入浴や食事の世話まで行ってくれます。
つまり、介護者家族にとっても非常にありがたいサービスです。
1日時間が取れますし、食事や入浴まで済ませてもらえるのは助かりますね。
介護保険適用で1日わずか1,000~2,000円。
デイサービスは丸一日お世話をしてくれますが、介護保険が適用されることにより、利用者負担はわずか1,000~2,000円です。目を疑いたくなる数字ですね!
介護保険制度により、利用者の負担は1割で済むのです。
そのため、非常に気軽に利用することが出来ます。
一度きりだけでなく毎週行ってみる、週1から週2に増やしてみる、と少しずつ施設利用を増やしていきましょう。
介護家族者の苦労は大幅に軽減できますし、親御さんはどんどん施設に慣れていきます。
デイサービスの利用を日課のようにこなすになってきたなら、老人ホームへの入居を再度促してみるとよいです。
老人ホームへの入居は、中を見学して納得した場所を選ぶことが出来ますから、今のデイサービスと似た雰囲気の場所を探すことも出来ます。
老人ホームを嫌がるならサ高住を勧めてみよう。
デイサービスを体験してみても、老人ホームへの入居を嫌がるでしょうか。
その場合、おそらく、「大勢の人と交流すること」を嫌がっているのだと思われます。
こうした高齢者に対しては、「サ高住(サービス付き高齢者向け住宅)」という介護施設があります。サ高住は、普通の賃貸マンションのように普段は1人で暮らします。フロントに介護ケアに詳しいスタッフが常駐しており、何かあったときに相談に乗ってくれます。見守りも行ってくれます。
強制的にレクリエーションに参加させられることはなく、大勢の人と会釈する必要もないため、普通の老人ホームを嫌う人にもよく利用されています。
サービスが最低限であるため、費用も安価な施設が多いです。年金の範囲で収まるでしょう。
見守りスタッフが常駐していますから、ご家族も安心ですね。