
在宅介護はどのくらいがんばれば良いのだろうか?
答えのない疑問であり、先の見えない模索が続きます。
たしかにそれは、決められた期間があるものではありません。
しかし、先輩たちの体験を見てみると、ある程度、期間の傾向は見られます。
3年ほどで在宅介護を切り上げ老人ホームに入る家庭が多い。
LIFULL介護の行った統計調査によると、「3年前後」の在宅介護を経て老人ホーム入居に移行する家庭が多いようです。
ケアマネージャーを利用した年数
デイサービスを利用した年数
訪問介護を利用した年数
福祉用具レンタルを利用した年数
いずれも3年前後が平均となっており、この期間で1つのプロセスが終わる傾向があるようです。
もちろん、3年は耐えなけれならないという話ではありません。
皆どんなタイミングで老人ホームに移行するの?
実際は、「3年」という期間を見て在宅介護の終焉を決断するわけではありません。介護生活の様子を見て、「もう限界だな」と感じ、老人ホームを探し始めます。どのようなタイミングで老人ホームを検討するのでしょうか?
筋力低下からトイレが間に合わなくなってきた。
排泄に介助が必要になってきた。
介護家族の生活に支障が出てきた。
尿臭など家にこもる匂いが気になってきた。
薬の飲み忘れが増えてきた。
これらのすべてが起きたら、ではなく、1つでも出てくると在宅介護は厳しくなってくるでしょう。もう老人ホーム入居を検討して良さそうです。
老人ホームでも費用は足りる?
老人ホームへの移行について、「そんなに費用が払えないのでは」と不安に感じている家庭も多いでしょう。
いいえ、親御さんの年金でまかなうことの出来る老人ホームも多数あります。
介護家族に大きな出費は要らないのです。
親が老人ホーム入居を嫌がる?賃貸マンション類似の介護施設がおすすめ。
介護家族としてはもう在宅介護を辞めたい。そう感じていても、親が老人ホームへの入居を嫌がり続ける家庭もあるでしょう。
その場合、賃貸マンションに類似した介護施設を提案するとよいです。
要介護高齢者を見守る介護施設の中には、ワンルームマンションのようなものもあるのです。フロントに介護に精通したスタッフがおり、見守りや生活補助の相談にいつでも乗ってくれます。食事は毎日支給があります。
建物全体がバリアフリー設計になっており、プールなどの施設を備えるものもあります。
老人ホームは一般的に、知らない人々との共同生活です。それを嫌がる高齢者も少なくないものです。ですが、気ままに一人暮らしができ、困ったときにはすぐに呼びつけられるスタッフが常駐しているところなら、暮らしやすいのではないでしょうか?
一人暮らしに類似した介護施設とは?
サ高住(サービス付き高齢者向け住宅)
シニア向け分譲マンション
主にこの2種です。
サ高住、シニア向け分譲マンションいずれも、普通の老人ホーム比較サイトに掲載されています。気になったなら、問い合わせて見学をしてみましょう。