日本人にとって長らく、外国は「怖いところ」でしたが、海外留学をする人は増えているのだそうだそうです。グローバル化の著しい昨今、英語を上達させるためには泣き言も言っていられなくなってきました。
しかし、留学をした人のすべてが順調に英語を習得して帰ってきたわけでもなく・・・。無駄に大金を浪費するだけに終わったり、「安かろう悪かろう」に騙されてしまったり、留学にも様々な懸念が付きまといます。
何か安全で確実、格安で確実に英語を学べる方法はないのでしょうか?
1 まずは海外留学の相場を知ろう。
海外留学の渡航先は、慎重に決めなくてはいけません。1年間も勉強するなら、100万円以上は軽く吹き飛ぶ大きな買い物だからです。そして、同じ「一年間の海外留学」でも、国によって相場が大きく異なることをご存じでしたか?(金額の情報元:学資保険の教科書)
アメリカ 180~300万円
イギリス 180~270万円
オーストラリア 170~280万円
フィリピン 100~120万円
南アフリカ 130~200万円
フィジー 100~120万円
Point1.先進国なら300万円近い出費!サラリーマンの年収並み!?
アメリカやイギリスなど先進国だと、300万円近い費用を覚悟しなければなりません。よもすると近年のサラリーマンの年収に匹敵します!
Point2.フィリピン、フィジー、南アフリカなら半額近いが、それでも100万円は超える!
「格安で留学したい」という人たちに人気なのは、フィリピンやフィジー、そして南アフリカ。現地の物価が安いためアメリカなどの半額近い安さになりますが、それでも100万円は下らないでしょう。
Point3.チェンマイ、マレーシアなども安いが、快適さや治安に難が・・・。
この表にはありませんが、安い国を探すならタイのチェンマイ、マレーシアなども留学先としては有名です。やはりフィリピンと同じくらいの安さで留学が可能ではありますが、フィリピン含め発展途上国の場合、生活の快適さや治安に難があります。
Point4.チェコやハンガリーが穴場!先進国の快適さと安さが両立。
先進国並みの治安や快適さ、キレイさを誇り、さらに安いのが、チェコやハンガリーなどの中央ヨーロッパ!中欧での留学はあまり有名ではありませんが、留学の受け入れは行われています。
Point5.滞在先が「シェアルーム」で平気なら、費用はぐっと安い!
相場価格が、「180~300万」というように、上下幅がかなり広いことが気になります。これは、学校によって授業料が異なることはもちろんですが、それ以上に滞在費、特に家賃で大きな差が出るためです。やはり都会の個室を求めるなら家賃は高騰し、郊外やシェアルームで平気ならここで一気に節約が可能!安い費用で留学をしたいなら、シェアルーム慣れしておくことが大きなカギになります。
2 格安どころじゃない!お金を貰いながら学習できちゃう嘘みたいな「マイホーム留学」!
さて、海外留学は、安い国でも1年間100万以上は下らないことがわかりました。それよりずっと安いという、記事タイトルの「マイホーム留学」という言葉が気になっている方は多いことでしょう。
そうです。マイホーム留学なら、通常の留学よりもずっと格安。格安よりもっと安いのです!
2-1.マイホーム留学とは?知る人ぞ知る、民泊受け入れを活用した自宅での英語学習。
まず、マイホーム留学が何であるかという話からしましょう。
これは、まだあまり一般認知されていないものですが、家庭で民泊受け入れをし、泊まりにきてくれた外国人ゲストを英語教師に見立てて英語学習をしていこうというもの。
2-2.海外ではおなじみ。日本で聞きなれないのは、日本人が民泊を苦手とするから。
「マイホーム留学」は日本では聞きなれませんが、海外では活用されています。特に、発展途上国の裕福ではない家庭の生まれでも海外に飛び出した、いわゆる「成り上がり」な人は、家庭にホームステイの環境を作り外国人の出入りを活発にして、英語や海外事情、海外マナーを学んだ人が多いのです。
日本でマイホーム留学が盛んでない理由は、日本人が他国民に比べて、民泊という暮らし方を苦手とするためでしょう。英語学習が出来るだけでなく、非常に有意義で楽しいものなのですが、他人との距離感を上手くつかめない日本人は、民泊を上手く活用できていません・・・。
2-3.マイホーム留学なら格安どころか、お金がもらえてしまう嘘みたいな話!
普通の海外留学なら、一年間で100万円以上は掛かります。マイホーム留学は格安なのですが、では10万円くらいでしょうか?いえいえ、もっと安いのです!
マイホーム留学は、やることの基本は「民泊受け入れ」ですから、宿泊収入が得られます。一般的な民家の一部屋を貸す場合、相場は1泊2,000~2,500円程度で、一年間の費用として比較するなら、「プラス60万円程度」というのがマイホーム留学の相場と言えるでしょうか。
おわかりですか?「1年間で60万円掛かる」のではなく、「1年間で60万円、収入が入る」のです!
2-4.なぜお金が掛からない?なぜ収入が得られる?英語のゲストに「対応する」だけだから。
「マイホーム留学」と言っても、英語教師だけを選んで泊まってもらうようなものではありません。一般的な旅行者の宿泊ニーズに応じるだけなので、こちらはゲストにお金を払うようなことが必要ないのです。費用は、民泊部屋を整えるために清潔なバスタオルやベッドシーツを購入する程度でしょうか。あとはゲストが滞在すれば光熱費が増えますが、1カ月に数千円程度のもの。リネン代は2~3泊も受け入れれば元が取れ、光熱費に関しては赤字になることは絶対にありません。
マイホーム留学の場合、「英語を教えてもらう」というよりも「英語で対応する」ということで英語を覚えていく作戦です。そのため、ゲストに指導料を支払うようなことは必要ありません。お金の移動は、「宿泊料を頂戴するだけ」です。
2-5.上手い話には裏がある?強いて挙げるなら、民泊ニガテな人にはストレスになるが、それは留学をしても同じこと。
儲け話や格安話には「裏がある」のが世の常です。しかしマイホーム留学は、やましいことやズルいことは何もありません。民泊受け入れは数ある事業やライフスタイルの1つで、たまたま「英語の学習に適している」という性質を持っているだけのことです。
「裏」というか欠点を挙げるならば、民泊のような共同生活を苦手とする人にとっては、ストレスがかなりかかってしまうかもしれません。しかしこれについては海外に留学した場合も同様です。個室に泊まったとしても、見知らぬ、かつ日本語の通じない人々の中で長期間生活することになり、そのストレスと大変さは自宅で民泊受け入れをするよりさらに高いものとなるでしょう。民泊受け入れ生活に抵抗を感じるなら、海外留学も厳しいです。