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民泊(ホームステイ)経営に必要なモノ!【寝具編】-3


3 寝具のシーツ&カバーの選び方。ゴージャスさよりもあなたらしさ。


寝具のシーツ&カバーの選び方については、トピックを分けて解説していきます。


3-1.必要なシーツ&カバーの数は、2組ではなく3組!


まず、数についての話をしましょう。一般的に、交換分も含めた必要数は、2組だと考えている人が多いことと思います。Airbnb(エアビーアンドビー)のノウハウサイトでも2組と書いているところが多いですが、実情として、2組では心もとないです。


なぜ足りないのか、説明しましょう。ゲストが派手に汚してしまった場合、シーツ&カバーを交換することになります。そして交換した翌日に次のゲストの予約が入っていたら?汚してしまったほうのシーツ&カバーは、まだ乾ききっていないのではないでしょうか。乾燥機をお持ちであれば1日でも半日でも充分なのかもしれませんが、そうでないなら、洗濯に要する日数は1日と計算すると窮屈になってしまうのです。また、破れなどのアクシデントも充分に起こりうることなので、やはり2組では不安があります。家で自分が使うぶんには、違う柄のものなどで代用すれば良いでしょうが、ゲストをもてなす場合には、アクシデントの際にも同じ柄のもので対応しておきたいですね。


なお、マクラのカバーについては、さらにもう1つあったほうが良いかもしれません。というのも、お子さん連れのゲストを受け入れる場合、「布団(ベッド)は1組で良い」と言われてもマクラは2つ必要になるからです。


3-2.シーツ&カバーの素材について。「ダマ」になりにくいものを!


普段から家庭を守っている主婦には知っている人も多いことかもしれませんが、寝具のシーツ&カバーを選ぶ際には、素材に着目することもとても重要ですよ!というのも、「ダマ」になりやすいものを選んでしまうと、数回洗濯した程度でもうボツボツになってしまい、見た目だけでなく寝心地をも損なってしまうからです…。


「ダマ」になりやすい素材は、ポリエステル100パーセントやアクリル100パーセントのもの、または混合素材のものです。「ダマ」になりにくい素材は、お手軽なものとしては綿100パーセントのものがオススメ。一般的に、その店で最も安い値段で売られているものはポリエステルなどの化学繊維か、混合素材のものですね。安くてオシャレなものも近年は多いですが、素材が悪いと使い勝手は悪いので、よく注意してください。綿のものでも、そう値段は変わりません。シルクなども「ダマ」にはなりにくいですが、とても高価でしょう。


3-3.敷き布団(マットレス)カバーは、パッチンゴムで留められるものを!


敷き布団やマットレスのカバー(シーツ)には、3タイプがあります。1つは、大きな1枚布。昔ながらのもので、ホテルや旅館の多くもこれを使っていますね。2つ目はファスナー付きの袋状のもの。主に敷き布団用で、家庭ではよく見かけるでしょう。3つ目は、割と近年に登場した、四隅にパッチンゴムのついたもの。家庭で使うぶんにはファスナーのものがズレにくく良いのですが、民泊用途となると、頻繁な付け替え作業の利便性も考慮したいところ。ファスナーの布団カバーを毎日付け替えるのは、けっこう面倒くさいのです!パッチンゴムのものは敷き布団にもマットレスにも対応したものがあるので、どちらを使っているにしてもこれをお勧めします。


とはいえ、寝具カバーはぜひとも、掛け布団、敷き布団、マクラのカバーをセットで合わせたいですよね。パッチンゴムのものだけに絞ると、デザインの選択肢がとても狭まってしまいます…。でもご安心を!付け替えやすさとデザイン、両方を妥協しないアイデアとして、「セットでは買わず、色合いだけをそろえる」という買い方がオススメ。たとえば気に入った掛け布団カバーが、大きなピンクの花模様だとしましょうか。同じ模様のパッチンゴム敷き布団カバーは無いでしょうから、とりあえず色だけを共通させ、ピンク色のパッチンゴムカバーを買うのです。このようにするだけでも掛け布団カバーと敷き布団カバーのデザインの統一性は出せますよ。同系統の色が無い場合、敷き布団側を白にすれば、違和感なく合わせられることが多いです。


3-4.施設の高級感をアピールできるのは寝具のシーツ&カバー。けれど、その必要ってある!?


Airbnb(エアビーアンドビー)の宿泊施設一覧を眺めてみると、ホテルのような客室の写真が多いですよね。これは、Airbnbのノウハウサイトが、投機型民泊のオーナーたちに向かって、「ホテルのような高級な雰囲気を目指せ!」と煽るからなのです。彼らの言い分では、それが稼働率を上げるうえで最も重要だということなのですが、果たして本当にそうなのでしょうか?


「NOだ!」とは言いませんが、「YES!」とも言えません。彼らがなぜ、ホテルのような高級な内装を推すかというと、内装プロデュースの代行を請け負ううえで、都合が良いからです。


Airbnbの代行業者の中には、施設の内装プロデュースを請け負うものもあります。これは多くの場合、「購入代金の○パーセント」といった計算で請求されます。すると、高額な内装にすればするほど、彼らの収益も大きくなるのです。または、内装品の金額に関わらず「10万円」などと定額制にしていることもあります。この場合も、インテリア品の購入代金が10万円足らずなのにプロデュース代金に10万を払うなどというのは、バカげた話だと思われてしまいますね。ですから、プロデュース代金が10万円でもおかしいと思われないために、インテリア品の総額を引き上げようとするのです。さらに言えば、そのインテリアの販売業者がグルになっていることもあります。


3-5.ゴージャスな部屋づくりをするデメリット。爆買い層と引き合ってしまう…。


高級品を並べてゴージャスな部屋を作ることで、たしかに、引き寄せられてくる利用者もいることでしょう。しかし、ホテルのようなゴージャスさに魅力を感じる層は、爆買いを好むようなバブリーでマナーの悪い人たちが多いのです。彼らは、お酒をがぶがぶ飲んで酔っ払い、大声を出して隣近所に迷惑をまきちらしては、片付けもせずに去っていきます。(そういう人が多いです。)テレビでトラブル沙汰が報道されるとき、その現場となっているのはもっぱら、こうしたタイプの投機型民泊施設なのですよ!


では、寝具のシーツ&カバーをはじめとした内装テイストは、どのように決めたら良いのでしょうか?


3-6.デザインにおいて考慮すべきは、「ターゲット」と「あなたらしさ」。


まずは、ターゲットを考えましょう。あなたの民泊施設は、どのような宿泊客を想定していますか?若い女性でしょうか?それともサラリーマンでしょうか?欧米人のファミリーでしょうか?若い女性とサラリーマンとでは、好むテイストは全く異なります。ですから、やみくもにゴージャスにしたり高級品を並べたりするのではなく、あなたの想定したターゲットが好みそうなテイストを、選ぶようにしましょう。


次に考えられる手がかりは、あなたの民泊施設の立地です。沖縄など、海に近い立地にあるなら、青や白を基調としたような、さわやかな色合いのものが似合いそうですね。貝殻やサンゴなどあしらった小さなインテリアグッズを、マクラ元やサイドテーブルに添えてもステキです。同じように、山に近いならアースカラー(ブラウン、カーキ、ベージュなど)で揃えてみたり、都会にあるならモノトーンやパステルカラーが合うでしょうか。地方の、何の特徴もない地域であるなら、カッコイイとかオシャレといったことは、目指さないほうが良いかもしれません。日本ぽさを感じさせる、古めかしい雰囲気にすると、「味がある」と喜んでもらえるかもしれませんよ。

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