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民泊経営投資の注意点!カギを渡すときのトラブルと解決法-2


2 転ばぬ先に!待ち合わせトラブルを防ぐ事前の対策を知っておこう。


では次に、どのような鍵の種類にも、どのような鍵の受け渡しにも共通する鍵トラブルの対策法を、いくつかご紹介します。ポイントは、待ち合わせのときだけではなく、予約の確定時からもう対策を講じておくこと!


2-1.エアビーアンドビーは鍵の受け渡しにどんなルールを設けている?ルールは無い。対人受け渡しが必須なわけでもない。


そもそも、Airbnb(エアビーアンドビー)側は鍵の受け渡しに対して、どのようなルールを設けているのでしょうか?


ヘルプページを参照すると、特にルールを設けていないことが明記されています。対人での受け渡しが義務づけられてもいません。その代わりに、「きちんとコミュニケーションをとって鍵の受け渡し方法を確認しておきましょう」と推奨していますね。


ただし、法律に目を向けると答えは違います!日本の民泊法はまだ制定の途中段階ですが、「対人での鍵の受け渡し」は義務化される見通しとなっていますよ!そうなれば、管理者不在型の民泊は営みにくいですし、やるにしても鍵受け渡しを代行業者などに委託しなくてはならず、コストの増大の懸念が。


2-2.鍵の受け渡しについては、必ず事前にゲストと綿密に取り決めておこう。


Airbnb(エアビーアンドビー)には「今すぐ予約」という設定があり、ホストとゲストが交流をしなくても予約を獲得することは可能です。しかし実際問題としては、ゲストとのやり取りは必須、しかもみっちり行う必要があると考えましょう!


民泊では、鍵の受け渡し方法や管理者の有無などが千差万別ですよね。そのため、すべての予約に対して、ホストとゲストで受け渡し方法を取り決めておくことが大切です。


ホストからゲストへは、必ずこれらの項目を伝えておきましょう。テンプレート文を作っておき、メールに貼り付けてもかまいません。

(1)対人で鍵の受け渡しやチェックイン説明ができるのか。

(2)鍵はどこに置いてあるのか。(写真なども添えて。)

(3)鍵はどのように使うのか。(写真なども添えて。)

(4)ホストの連絡先。連絡の取れる時間帯。


また、ゲストからは、次の答えをもらっておきましょう。

(1)チェックインは何時頃になるのか。

(2)飛行機のフライトナンバーや到着予定時刻。高速バスや新幹線の到着時刻。

(3)ゲストの連絡先。日本で繋がる端末なのかどうか。


もちろんこれ以外にも、民泊物件で待機なら物件までの詳細な地図などを、駅などで待ち合わせするなら待ち合わせ場所の詳細な説明、お互いの服装などを、交換しておくべき。


2-3.待ち合わせやチェックインはゆとりのある時間設定にしよう。


事前のやり取りで特に気を付けたいことが、待ち合わせやチェックインに関する時間設定です。ゲストの飛行機などが遅延してしまう可能性があるためですね。


ゲストのほうから「15時に〇〇駅に迎えに来てもらっていいかな?」などと要請されても、そのまま受けないで下さい。ゲストの飛行機や新幹線などの到着時刻を聞き、その空港・駅からの所要時間をホストのあなたが調べましょう。飛行機着なのであれば、空港での移動や食事休憩、飛行機遅延の懸念も考慮して、「移動所要時間+2時間」くらいはゆとりを見るべし!2時間も?と思うかもしれませんが、思いのほか時間はかかるものです。


2-4.空港や新幹線駅についたら必ず一報入れてもらうようにしよう。


ゲストには、「空港についたら一言メールをください!」とお願いしておきましょう。この連絡によって、ゲストの到着が大幅に遅れてしまうかどうか、大体の察しがつきます。空港はフリーWi-Fiが開放されているため、連絡のできないゲストはまずいません。携帯電話を持っていないなら、公衆電話から電話してもらいましょう。公衆電話も空港には必ずありますね。


新幹線駅についても、近年はフリーWi-Fiの普及が進んできています。しかし提供されていない駅もまだあるでしょうから、次のような対策を。


2-5.SIMを持っていないゲストにはフリーWi-fiのつながる場所を教えてあげて。


日本対応のSIMカードを持っておらず、日本で通信することのできないゲストには、フリーWi-Fiの提供されているスポットを教えてあげましょう。


セブンイレブンやファミリーマートなどの大手コンビニ、スターバックスなどの大手カフェ、マクドナルドあたりが、全国的に見つけやすいでしょうか。鉄道駅に関しても、都会のほうでは提供されている駅が多いはずです。


2-6.待ち合わせの場所も、できればフリーWi-Fiのある場所で。


さらに、待ち合わせの場所も、フリーWi-Fiの使える場所にできれば理想的です。その場所に着いてはいても、相手のことが見つけられなかったり、駅の反対側の出口に出て迷ってしまったりなんてこともありますね。その場で連絡が取れれば合流がたやすくなることは、皆さんも日常生活の中で実感していることでしょう。


2-7.待ちぼうけしても辛くない場所を、待ち合わせ場所にしよう。


待ち合わせの場所には、さらに一工夫すると良いですよ。たとえば駅の改札前などは、座る場所もありませんし、冷たい風がびゅーびゅーと吹きさらしていることでしょう。そんな場所で30分も待つのは、やはり酷なもの。ですがこれが、駅カフェの中であったらどうでしょうか?ゲストが遅れているとしても、ジャズのBGMに耳を傾けて暖かいコーヒーを飲みながら待つなら、苦痛も小さく済みますね。


ただしこの方法は、ゲスト受け入れのたびに数百円を出費しなければならないのが痛いところ。ゲストが先に着いた場合はゲストにカフェ代を強要しなければならず、それも少々心苦しいし・・・。飲食席のあるコンビニなど、お金のかからない快適スポットがないか、よくよく探してみましょう。


2-8.フライトの遅延がないか、インターネットでチェックしよう。


ゲストから音信のないまま待ちぼうけする羽目になったとしても、ホストにもできることはあります。飛行機に遅延が起きていないか、インターネットで調べてみましょう。「JAL 遅延」などと検索すれば、遅延情報をサーチできるページが見つかりますよ。


これを行うためにも、事前にフライトナンバーを尋ねておくことが重要になってきますね。


なお、待ちぼうけしてから調べるよりも、家を出る前に調べておくほうが賢いのは言うまでもありません。



これぐらいたくさんの対策を練っておけば、鍵受け渡しのトラブルはかなり減らせるはず。思いのほか大変ですが、これが民泊ホストというものなのです。


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