2-5.「到着」で高評価を貰うには?
この項目は、チェックイン対応をしっかりと行うことで高評価を得やすくなります。
2-5-1.家の中を周りながら説明してあげよう。
一軒家程度の大きさの家なら、トイレの場所も浴室の場所もゲスト自身で容易に察しがつきます。しかし、チェックインの際には客室だけでなくすべての共有施設を、一通りぐるっと案内してあげるようにしましょう。「トイレのこの換気扇スイッチはいつもONにしておいてくださいね。」「歯ブラシは洗面台に投げ捨てずこのケースに立ててくださいね。」などと場面場面で説明してあげれば、ゲストはルールをとても理解しやすくなります。ルールブックに羅列するだけよりも万倍も効果がありますよ。
2-5-2.チェックインの対応は暖かい笑顔で。ゲストは安心します。
ゲストの立場としては、民泊を利用するたびに、「次のホストはどんな人だろう?」と緊張しています。そのストレスを和らげてあげるために、優しい笑顔でのもてなしはとても効果的です。
しかし、過剰なサービスは不要ですよ!お茶を淹れてもらうようなことをゲストは全く期待していないようで、ウェルカムドリンクなどなくても5ツ星評価はもらえます。
2-5-3.お迎えの有無も、あまり「到着」項目の評価には関連しない。
さらに言えば、駅などわかりやすい場所へのお迎えも、この「到着」項目の評価にはあまり関連していないようです。もちろん、してあげたほうがベターであるとは言えますが、待ち合わせをすることは時に(ゲストにとって)無駄に時間を浪費することにつながるので、本当に必要かどうか、その都度よく考慮しましょう。
2-6.「ロケ―ション」で高評価を貰うには?
「ロケーション」の項目の良し悪しは、大きく分けて3つの事柄によって成り立っています。1つは観光立地の良さ。2つ目は住環境の良さ、そして3つ目は、訪問の容易さです。
2-6-1.観光立地の良さは、ホームステイ型民泊では改善努力が難しい。
既存の生家でホームステイ型民泊を営む場合、観光立地の良さを努力で変えることはできません。いきなり隣にディズニーランドを出現させることは不可能ですよね。投機型民泊を営む場合は、観光的立地を何よりも優先して物件選びをするのが有効です。
2-6-2.「アピール」することで観光立地のイマイチさをカバー!
家の隣にディズニーランドを建てることはできませんが、実は観光立地の良さを向上させる方法はあります!それは、「アピール」をすること。地元民以外は、距離感や所要時間の感覚がいまいちよく掴めないものなので、リスティングに詳細に記載してあげると良いですよ。
たとえば、「新宿まで30分!」「スカイツリーまで乗り換え1回で行けます!」「ディズニーランドまで1時間掛かりません!」などと記載すると、ゲストからの印象は良くなります。また、所在が東京都内でなくても、神奈川・千葉・埼玉のベッドタウンであれば「東京圏内」とアピールすることができますね。
他にも、観光立地とは異なりますが、「空港からの近さ」「夜行バス発着所からの近さ」「新幹線駅からの近さ」などもプラスポイントになるので、しっかりアピールしておきましょう。
2-6-3.住環境の良さを非常に重視するゲストもいる。
一般的には、渋谷駅のそばというのは「ロケーション」で高評価を貰いやすい立地です。しかし渋谷駅近郊というのは、観光レジャーのアクセスは良くとも住環境が良いとは言い難いですよね。
逆を言えば、観光地が無く栄えてもいない土地でも、閑静でリラックスしやすい場所なら「ロケーションが良いです!」と謳うことはできます。そうした環境を好むゲストは、「ロケーションが良かったな」と高評価してくれる可能性は充分にありますよ。
2-6-4.訪問便の良さは、「所要時間」よりも「わかりやすさ」が重要!
最後に「訪問の容易さ」についてです。
もちろん、駅やバス停から近いほうが良いのは言うまでもないことですが、それよりも「わかりやすさ」がレビューに大きく関与するようです。やや入り組んだ場所にあり、ゲストが道に迷ってしまうケースが多いなら、駅などわかりやすい場所で待ち合わせ、お迎えに行ってあげましょう。それによって、わかりにくい場所でも「ロケーション」評価の低下を防ぐことができますよ。
2-7.「総合評価」で高評価を貰うには?
「総合評価」は他の項目とは異なり、やや特殊な性質を持ちます。
2-7-1.総合評価は「平均採点」であり、「特別査定」でもある。
総合評価は、上記6項目の平均的な値で下されることが多いでしょう。つまり、基本的には、総合評価を上げるには6項目全体の平均レベルを上げることが必要です。
しかし、必ずしも6項目の平均とも言い切れないのが実情で、たとえばコミュニケーションの潤沢さによってゲストにプライスレスの喜びをたくさん提供できたなら、ゲストは平均点を無視して★★★★★を付けるかもしれません。この特殊性を知っておくことは、総合評価を高めるうえで大切です。
2-7-2.得意分野で猛烈アピールすれば、高評価を貰えるかも!
上述したように、この総合評価の星数については、単なる平均値を超えた「特別査定」的な側面があります。そのため、著しく立地の悪い山小屋や著しく清潔度の低いツリーハウスのような施設でも、★★★★★を獲得できる可能性はあります!総合力で勝負するのが難しいなら、得意分野を徹底的に磨いたりアピールしたりして、勝負してみましょう。
2-7-3.物件一覧などに載るのはあくまで総合評価の星数。特に重要な数字ということ!
他の6つの項目の採点は、詳細欄まで追わなければ見えません。しかし総合評価の星数については、物件の一覧リストや各リスティングのページトップなど、あちこちで表示されます。物件選びを検討しているユーザーへの影響力が強い、とても重要な数字ということですね。