2 エアビーアンドビーで人気物件になるための5つのポイント!
さてそれでは、本題に入っていきましょう。Airbnb(エアビーアンドビー)のリスティング(物件の詳細ページ)一覧を分析し、人気を博している物件の特徴を数パターンに分類します。
2-(1).エリアが重要なのは間違っていない!
多くのノウハウサイトで言われている、「物件のエリア選びが重要!」という話はたしかに間違っていません。どんなに素敵な物件でも、無名な土地や駅から30分も歩かなければならないところに、人は集まりませんよね・・・。
2-(1)-1.大まかに地区分けすれば、東京、大阪、京都が日本の三大エリア。
やはり、旅行者の多く集まる土地では、そのぶんAirbnb(エアビーアンドビー)民泊の利用者も多くなります。まずは大まかな地区分けで言えば、首都である東京、関西国際空港の発着する大阪、日本最大の観光地・京都が三大エリアです。
大阪よりも京都のほうが旅行者が多いようにも思えますが、京都は大阪からそう離れていないため、関西国際空港や他の大阪観光地を目当てに泊まった人が、そこから京都まで足を延ばすケースが少なくないようです。また、ビジネスユースが京都よりも大阪のほうが圧倒的に多いため、総合では大阪が強くなります。
このように、「観光地として人気=宿泊者数が多い」とも言い切れない点は、見逃されがちなポイント!
2-(1)-2.次点としては、神奈川、千葉、広島、福岡、沖縄、北海道も好調。
上記三大エリアの次に需要が高いのが、神奈川、千葉、広島、福岡、沖縄、北海道あたり。
神奈川は横浜や湘南をはじめとした観光地を多く持ち、また東京へのアクセスも良いため、
広い地域に渡ってニーズが高いです。千葉は観光的魅力は神奈川に劣りますが、成田空港とディズニーリゾートがあるため北西部ならニーズは高くなります。成田空港から都心に出るのに1時間半くらいは掛かってしまうため、夜の便で到着する観光客は「とりあえず千葉で1泊」ということに。
要注意なのは埼玉で、同じく首都東京に隣接していますが、観光資源が多くないため、Airbnb(エアビーアンドビー)ゲストのニーズはあまり高くありません。投機目的でわざわざ埼玉に民泊を始めるのは、かなりリスキーとなりそう。
広島は原爆ドームや厳島神社などの観光地が外国人に人気。福岡は距離の近い韓国や中国からの訪問でにぎわっています。沖縄と北海道の二大観光エリアもやはりニーズは高いですが、私たち日本人が好むほどには、外国人はこの2エリアを好んではいないもよう。
2-(1)-3.東京の中で人気のエリアはどこ?渋谷、新宿、浅草・・・。
東京と一口にいってもとても広いですね!東京の中でのAirbnb(エアビーアンドビー)人気エリアはどこなのでしょうか?観光地としての人気エリアと一致し、渋谷、新宿、浅草あたりは根強い人気をキープし続けています。東京と言っても、東西のはずれは民泊需要は少ないのでご注意を!
少々意外と言える人気エリアが日暮里。さて、日暮里に有名な観光スポットなんてあったかしら?観光ではなく、成田空港からの交通便の良さから外国人旅行者に人気です。
2-(1)-4.「駅からの距離」もとても重要!「徒歩5分」は超魅力。
エリアだけでなく、「駅からの距離」もとても重要。駅からの距離が近ければ、人気エリアの物件を凌駕することもあるくらい。
ではどれぐらいが「魅力的な距離」なのでしょうか?「徒歩5分」なら超優良物件!「徒歩7分」ならなかなか優秀。訴求力が強いのはこの程度まででしょう。
住むための物件選びをする場合、「徒歩10分以内なら文句なしだな」と考える人が多いのですが、旅行者の場合は10分だとパンチが弱いみたい・・・。というのも、旅行者は重たい荷物を持っています。バックパックでなくスーツケースを引きずる場合でも、10分歩くのはかなり大変で、魅力的な距離ではありません。
2-(1)-5.要注意!「人気エリア=儲かる」とは限らない!
宿泊ニーズの高さから、渋谷や新宿でのAirbnb(エアビーアンドビー)経営を推すノウハウサイトは多いです。でも、よく考えて!
そのような情報から、新宿や渋谷に物件を構えるエアビーアンドビー・ホストが、すでに飽和状態と言えるほどに氾濫しているのです!そのため、「エリアとしては人気」であっても、個々の物件の稼働率は決してかんばしくなく、50パーセントを超えるのも難しいくらい・・・。
多くのノウハウサイトは、「売り上げ」という観点からも、15万、20万という数字を出して渋谷や新宿の好調さを論じますが、人気エリアはそのぶん家賃も高いため、利益が高いとは限らないのです。不動産の家賃は、地域によって2倍以上の差が出ることもありますよね?すると、家賃がトップクラスの渋谷や新宿では、他の地域の2倍くらいの売り上げにならないと、最終的な実利益が高いとは言えません。言葉のマジックにはくれぐれもご注意を!