Airbnb(エアビーアンドビー)経営による副業がちょっとしたトレンドになったのが2015年。2015年初頭くらいまではたしかに、なかなか割りの良いビジネスといえたエアビーアンドビー民泊ですが、2016年にはもう稼働率が5割を切り、ライバル物件は氾濫し・・・と厳しい状況となってきました。特に東京都内は、「最も儲かる!」というフレコミにつられて参入ホストが激増し、かえって収益の上げづらいエリアに成り下がってしまっています。赤字に苦しみ、アタマを抱えているホストさんも少なくないことでしょう。
このままエアビーアンドビーは下火となってしまうのでしょうか?激戦区の東京都内で勝ち抜くには、何か秘策があるのでしょうか?
今回はそんな切り口から、どこよりも詳しくわかりやすく、徹底解説を試みていきます。
1 都内のエアビーアンドビー実績データベース!2016年11月版。
まずは客観的データとして、東京都内のAirbnb(エアビーアンドビー)における掲載民泊件数や稼働実績をデータベース化してみましょう。
1-1.東京都内の掲載件数:前月比1.5パーセント増の15,612件。
2016年11月1日段階での統計結果ですが、Airbnb(エアビーアンドビー)東京都内の総掲載物件数は15,612件。これは前月比1.5パーセントの微増です。30,000件を超える日本の総物件数のおよそ半分が、東京都内にある計算!
地域別に見てみましょう。物件数が最も多いのは新宿区で3,300件。これだけで日本の総数の1/10!次点は渋谷区で2,190件、さらに港区の1,282件、豊島区の1,129が続いています。港区は六本木の所在地、豊島区は池袋の所在地ですね。
1-2.新規物件の増加状況:葛飾区や足立区など、下町地区での進出が盛ん。
前月比で見た場合にもっとも高い伸び率を示した地域は、12.2パーセント増の葛飾区(計185件)。2番目は足立区で、9パーセント増(計206件)。江戸川区が8.3パーセント増(計196件)で続き、文京区が7.5パーセント増(計259件)の4位です。
上位3エリアはいずれも「下町」と呼ばれる東東京地区。渋谷や新宿は激戦区化しすぎていると察知し、新規ホストには敬遠されはじめているもよう。
1-3.東京都内のエアビーアンドビーホスト数:前月比2.3パーセント増の7,060名。
同じく2016年11月1日時点で、東京都内のAirbnb(エアビーアンドビー)ホスト数は7,060名となっています。前月比2.3パーセント増。地区別では、新宿区が1,583名で最多。2番目は渋谷区で1,335名、港区が800名で3番目、豊島区が625名で4番目。物件数の順位と同じですね。
注目すべきはホスト数と物件数の割合でしょう。ホスト数7,060名に対し物件数が15,612件ですから、多くのホストが複数物件を掛け持ち経営していることが見てとれます。特に新宿は掛け持ちホスト数が多く、本腰を入れている手ごわいライバルが多いエリアと言えそう。
重要ポイント1:新宿はもう物件が飽和しすぎていて厳しい。