top of page

民泊経営安定化の心得!外国人客に日本のマナーを指導しよう-5


5 ビジネスシーンでのマナー、何を教えるべき?


ホームステイで長期滞在する外国人には、ビジネス目的の人も少なくないはず。ビジネスで他者と交流する際は、友人と交流するとき以上にマナーに気をつけなければなりませんね。もちろんビジネスマナーにも日本と海外では差があり、ここでもその多くは、日本人側がよりデリケートなものが多いです。


5-1.時間は絶対に厳守!「5分前に着いてないと遅刻と同じ」と教えるべし!


公共マナーのトピックでも書いたことですが、ビジネス面ではさらに重要なので再び取り上げます。時間の几帳面さにおいては、日本人の右に出る民族は無いでしょう。


アクシデントは遅刻の言い訳にならないため、電車を1本乗り逃しても遅刻しないで済むように、5分前には到着するように出発するのが常ですよね。この感覚は当然、外国人の多くは持ち合わせていないので、働く人には絶対に教えてあげましょう。


5-2.「目上の人を立てる」という所作の数々。敬語の学習は必須!


「上下関係」という概念についても、日本ほど神経質な国は無いでしょう。「出会ったときには目下の者が先にあいさつをする」「会席では座る場所が決まっている(上座・下座)」「目上の人と乾杯する際は、コップを相手よりも下げる」といったマナーは、教えなければわかるものではありません。


アニメで日本語を学ぶ外国人が増えていますが、その場合は敬語をみっちり教える必要があるでしょう。


5-3.いつでもどこでも、きめ細やかな連絡を!


「ホウレンソウ(報告・連絡・相談)」という言葉があるように、連絡や意思疎通の綿密さも、日本は他国よりも几帳面です。特に入社直後は、忠実で堅実であることが求められますから、外国人でも(だからこそ)このようなマナー習慣を知っておくべきですね。


ビジネスメールでも、冒頭に季節のあいさつを添えるのが常ですし、また、取引先との交渉が決裂した場合も、感謝のメールを送ったりするアフターフォローが欠かせません。こうした「プラス1の一言」の配慮も、日本のビジネスシーンでは必須です。


5-4.服装は、「気温」よりも「季節感」が大事!


「スーツ」という服装は西洋からもたらされたものですが、今や日本人のほうがスーツにこだわっている模様。欧米では、冬でも暑ければ背広は着ず、夏でも寒ければ背広を羽織る人が多いのですが、それをそのまま日本でやると、「季節感が無い!」と注意を受けてしまったりします。クールビズが導入され、多少は軽減されてきましたが…。女性のフォーマルウェアも、常に季節感を意識しなければならない風潮がありますね。


5-5.会社への忠誠心が、日本の正社員労働では不可欠!


「転職サイト」や「派遣労働」なるものが台頭して久しく経ちますが、それでも未だ日本は、終身雇用的な考え方が一般的です。日本において、仕事とは会社に尽くすためのものであり、自分のホビータイムを優先しているとヒンシュクを買ってしまいますね。


こうした忠誠的な価値観も、世界共通のものではありません。海外では先進国も発展途上国も、もっと転職に関してポジティブに捉えており、実際に転職を重ねる人が多いです。しかしその価値観を持って日本に就職し、「この会社はステップアップに過ぎないから…」などと語ろうものなら、大ヒンシュク!首を切られてしまうかもしれません。


あなたのゲストが正社員労働を選んで日本に骨を埋めるつもりなら、「企業戦士」的な観念を知っておくべきでしょう。



bottom of page