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民泊経営ホストファミリーに必要な外国人客へのサポート-1



異文化交流の一端として、またはちょっとした副収入を目当てに、ホストファミリーとして外国人の受け入れを行う家庭は増えています。ホームステイでの外国人との交流はとても楽しいものではありますが、でも、お客様をお迎えするもの。一体どれくらいおもてなしサポートが必要なの?どれくらい気を遣うべきなの?と戸惑う人も少なくないことでしょう。


このページでは、一般的なホストファミリーのサポート内容とノウハウについて、ご案内していきます。昔ながらの留学生ホームステイも、近年流行りのAirbnb(エアビーアンドビー)系ホームステイも、どちらも対応していますよ!


大丈夫!そう難しいことはありません。「がんばって!」よりも「肩のチカラを抜いて!」というアドバイスを、一番最初に贈ります。




1 「ゲストを家族の一員とみなす」が留学生ホストファミリーのセオリー!


まずは留学生を受け入れる際のサポートについて、解説をしましょう。


数年前に「お・も・て・な・し」という言葉が流行語大賞にもなりましたが、日本人は特に、「来客者は手厚くもてなさなければ!」という使命感の強い人種です。日本旅館もおもてなしの手厚さがウリですよね。でも、ホームステイは旅館ではありませんし、ホテルでもありません。本来、宿泊施設は旅館業法の許可を取らなければ運営できないのにホームステイだけが無許可で許されている理由は、「ゲストを家族の一員とみなす」という決まりがあるため。


なお、Airbnb(エアビーアンドビー)などのビジネス民泊についてのノウハウを知りたい方は、トピック2≪Airbnbなどのビジネス民泊をやりたいなら、サービス業のつもりで。≫に飛んでください。


1-1.自然体の対応を長く続けられることが、最も大切!


繰り返しますが、まずは肩のチカラを抜きましょう!


旦那さんの同僚が突然家に転がり込んできたら、お酒を出しておつまみを作って、酔いつぶれたときのことを考えて客間に慌てて布団を敷いて・・・と、てんてこまいになりますよね。「しばらくはもうカンベン!」という気持ちになります。そのような、強くストレスの掛かるようなおもてなしは、留学生ホームステイのホストファミリーは必要ありません。お子さんが突然帰ってきたら、「冷蔵庫に夕飯の残りがあるからチンして食べてね!」で寝てしまいますよね。そんな感じでかまわないのです。


毎日続けられそうもないようなおもてなしは、基本的に、必要ありません。それよりも、「長期的にサポートする」ということを求められるのが留学生ホームステイの特徴なので、お互いがストレスにならないような、「構いすぎず、構わなすぎず」のバランス感覚を掴むことが何よりも大切ですよ。


1-2.一番大変なのは食事のお世話!専業主婦がいないとキツいかも?


留学生ホームステイに共通するホストファミリーの役割に、「食事サポート」があります。契約内容によって異なりますが、「1日2食(朝食・夕食)」のケースが多く、場合によってはさらに、お昼のお弁当も作らなくてはなりません。


ホストファミリーを募集する学校や非営利団体などは、「共働きの家庭でもOK」と案内しているところも多いですが、実情としては、専業主婦や専業主夫、またはお祖母ちゃんなど家事に専念できる人がいないと、毎日の食事サポートに対応しきれないでしょう。


「食事サポートできるか否か」は、留学生ホストファミリーを担えるか否かの最も大きなキーポイント。もし、食事サポートが難しいけれどそれでも外国人を家庭に受け入れてみたいと願うなら、Airbnb(エアビーアンドビー)などのホストファミリーをやると良いですよ。


1-3.食事は豪勢でなくちゃダメ?いいえ!「普通の食卓」こそがベストです。


さて、その食事の内容ですが、やはり豪勢な食事でもてなさなければならないのでしょうか?いいえ!そんなことはありません。


繰り返しますが、留学生ホームステイのセオリーは「家族の一員として受け入れること」なのです。ですから、豪勢な食卓を用意する必要は全くなく、普段どおりにマイペースにお料理しましょう。


むしろ、「普通の食卓」のほうが良いと言えるほど。というのも、ホームステイを希望するような人たちは、豪華さよりも「その国らしさ」に興味を持っていることが多いのです。


1-4.これは要注意!ベジタリアンや宗教的習慣には対応する必要アリ!


ただし、食事に細心の注意を払わなければならない特例があります。それは、留学生が宗教的禁忌を持っていたり、ベジタリアンである場合!簡単にまとめてみましょう。


イスラム教徒:豚肉を食べない。加工食品のラードやソーセージ、ハム、豚ダシのスープもNG。左手で食事することを不浄としている。

ユダヤ教徒:豚肉を食べない。

ヒンズー教徒:牛肉を食べない。左手で食事することを不浄としている。

ベジタリアン:肉だけを避ける人もいれば、卵やチーズ、魚も避ける人もいる。


特に宗教的理由による禁忌は、しっかりと対応してあげましょう。「少しくらい・・・」とか「目に見えなければ大丈夫だろう」などとは考えないこと!


基本的に、留学生にこうした食事制限がある場合、事前に知らせてもらうことができます。対応が出来そうにない場合は、あらかじめお断りするほうが、優しさと言えそう。


1-5.英語はできなくても大丈夫!でもコミュニケーション能力は必須!


ホストファミリー志望の方々の最も大きな懸念が、「英語がニガテなんだけど・・・」というものでしょう。これを理由にホストファミリー挑戦をあきらめている人もいるかもしれませんが、英語は話せなくても大丈夫!


というのも、留学生は日本語を習得したがっている人がほとんどなので(スポーツ振興など他の目的のケースもあります)、むしろ、「日本語で話してあげるほうが良い」のです。ややスパルタとは言えますが・・・。もちろん、多少の英語が話せたほうがストレスも少なく済みますし留学生も助かるので、「ホストファミリーをやりながら私たちも少しずつ学んでいこう」といった姿勢でいるのが理想的ですね。


英語の能力よりも、コミュニケーション能力のほうが何倍も重要!なにしろ、会ったこともない赤の他人が急にやってきて、何ヵ月も一つ屋根の下で一緒に暮らすことになるのです。気おくれせずに話しかけたり、他者の質問や世間話に寛大に付き合ってあげられる豊かなコミュニケーション能力は、ホストファミリーの最重要スキル。



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