2 留学生ホームステイのゲストに食事を提供する4つのポイント。
趣向の異なる外国人留学生に、しかも毎日食事を提供するのは大変に思えますが、何か良い対策はないのでしょうか?
(1)アレルギーや宗教的禁忌については、事前に報告してもらえるのでご安心を!
(2)「家族の一員とみなす」のがホームステイのポリシー。「普通のごはん」で充分。
(3)「買い弁」を上手く併用すべし!買い弁当の代金は負担しなくて良いケースも。
(4)休日の昼食やちょっとした間食は自分で作ってもらうようにしよう。
2-(1).アレルギーや宗教的禁忌については、事前に報告してもらえるのでご安心を!
留学生を受け入れる場合、家庭との相性を考慮してマッチングが行われますが、その際に留学生の食品アレルギーや食事制限についても情報がもらえます。その段階で、あまりにも対応が難しそうであればお断りすることができますから、あまり身構えなくても大丈夫です。
2-(2).「家族の一員とみなす」のがホームステイのポリシー。「普通のごはん」で充分。
お客様を招くとなると、ごちそうでもてなすのが礼儀と考えてしまうご家庭は少なくないでしょう。しかし、留学生のホームステイは「家族の一員とみなす」のが昔からのポリシー。高級な食事を並べる必要はまったくありません。
2-(3).「買い弁」を上手く併用すべし!買い弁当の代金は負担しなくて良いケースも。
「毎日食事を提供する」というのは相当に大変ですよね。お子さんのお弁当や食事に関しても、手作りできないときがあることでしょうが、留学生に対しても同じように、「今日はお弁当を買ってね」で済ませる日があってもかまいません。
お弁当を買うことは、食事を作るよりもお金が掛かりますが、その費用はホストファミリーが負担しなくても良いケースがあるので、仲介機関に確認してみてください。
2-(4).休日の昼食やちょっとした間食は自分で作ってもらうようにしよう。
必ずしも、あらゆる食事をホストが作らなくてもかまいません。たとえば休日のお昼ご飯や、眠れない夜の軽食などは、留学生に自分でチャーハンでも作ってもらいましょう。
3 農家民泊のゲストに食事を提供するポイント。
農家民泊では、食事をじっくり作って提供するケースもあれば、ゲストと一緒に料理をして食べるケースもあります。
3-1.基本的には作りなれている郷土料理で充分。郷土料理のほうが好ましいくらい。
都会からくるゲストには洋食や現代食を提供しなければダメかなと思ってしまうかもしれませんが、そんなことはありません。基本的にゲストは、郷土色の強い体験を望んでいますから、食事についてもいつものあなたの地域の食事を、胸を張って出してあげましょう。
3-2.修学旅行生は学校の監視があるため、好き嫌いの文句は少ない。
修学旅行生を受け入れる場合、未成年のため食事の好き嫌いが多そうですが、実情としては、そんなに問題は起きていません。修学旅行生の場合、学校の監視があるため、あまりワガママは言わないようです。
3-3.ファミリー客の小さなお子さんは郷土料理が口に合わないかも!嗜好調査と代替食品で対策を。
ファミリー客の場合、修学旅行生よりももっと小さなお子さんの来訪が増えます。小さなお子さんは好き嫌いが多い傾向にあり、しかもそれをためらわずに主張する傾向にあります。
商売という性質上、「好き嫌い言わないで!」などとたしなめるのは難しいので、予約の段階でニガテな食材を尋ねておいたり、焼きそばなどの無難な食事で常に代替できる準備をしておくと良いでしょう。
3-4.認可に厳しい地域なら、ゲストと一緒に料理する方法で回避を。
飲食店営業許可や食品衛生責任者の資格にうるさい地域の場合、回避方法があります。
ゲストと一緒に料理をするならば、「飲食店経営」には該当しないため、資格がなくても問題なく食事を提供することができるのです。なお、食品衛生責任者に関しては、かなり簡単に取得することが可能ではあります。