民泊経営は儲かるのか? -1
- acousticlife111
- 2023年12月16日
- 読了時間: 4分

ちょっとした副業や新ビジネスとして、Airbnb(エアビーアンドビー)サイトを利用した民泊経営を検討している人は多いです。市場の事情を知ろうと「エアビーアンドビー」と検索してみると、「儲かる!」「何もしないで月収50万!」といった文字が踊っているので、あなたもその気になってしまっているかもしれませんね。
でも、ちょっと待って!
エアビーアンドビー民泊は、そんなに儲かるビジネスではないばかりか、投機型民泊なら赤字の危険性がとても高いのです!
1 巷の「儲かる!」の記事は嘘や誇張ばかり・・・。あっせん業者に騙されないで!
Airbnb(エアビーアンドビー)民泊のノウハウサイトは山のようにありますが、信頼できるサイトはほとんど無いのが実情です・・・。なぜなのでしょうか?
1-1.Airbnb起業を推しているのはあっせん業者ばかり。だから魅力的な言葉ばかりを並べる。
他の国では、Airbnb(エアビーアンドビー)民泊は、趣味またはライフスタイルの1つとして好評を博し、広がっていきました。しかし日本の場合、「新しい不動産ビジネス」として宣伝されていったのです。
そのため、日本のエアビーアンドビーの情報発信者のほとんどが、民泊代行業者や民泊セミナー講師などのあっせん業者ばかりとなっています。そのため彼らは、魅力的な言葉ばかりを並べて(特に収入面の魅力ばかりを誇張して)、誰彼かまわずエアビーアンドビー起業をするように誘導するのです。
1-2.民泊代行業者や民泊セミナーなどのあっせん業者は、志望者が起業してくれればそれだけで儲かる仕組み。
ビジネスにはギャンブルのような失敗のリスクがあり、Airbnb(エアビーアンドビー)民泊も例外ではありません。しかしあっせん業者は、まるでエアビーアンドビー民泊なら失敗することが無いかのような物言いをしたり、または「民泊代行業者に委ねれば大丈夫!」と誘います。
なぜかと言えば、民泊代行業者も民泊セミナーも、認可取得代行の行政書士なども、「仲介する段階で利益を得られる」ビジネスモデルを取っているのです。各ホストが赤字経営に陥ったとしても、あっせん業者は赤字になりません。そのため、とにかく無知でもなんでも起業をさせるのです。
1-3.「月収30万」なんて嘘!あっせん業者の書く収入シミュレーションはデタラメばかり!
あっせん業者は、儲かると信じ込ませるために、具体的な数字を用いて収支のシミュレーションを見せます。しかしこの数字、もっともらしく見えますがかなりのデタラメ!誇張されすぎているのです!
今時(2017年春)ファミリー物件でも1泊10,000円では予約が入りませんし、月に20日の稼働率も現実的ではありません。民泊可能な不動産の家賃額は高騰していますし、民泊代行業者に払わなければならない手数料は宿泊代金の30%を超え・・・結果、ホスト側に大きな利益は上がらないのです。
儲かるエリアと言われている新宿、京都、大阪はどれも、行政が民泊に厳しく目を光らせており、検挙される可能性が高いことをご存じですか?
1-4.2017年現状、投機型民泊のホストはほとんど儲かっていない・・・。
2014年頃はたしかに、ライバルのホストも少なく、宿泊料金相場も高かったため、Airbnb(エアビーアンドビー)民泊も儲かるビジネスではありました。しかしそれは2~3年も前のことにすぎず、今は市場の状況がずいぶん様変わりしてしまっています。
そして現状、投機型のAirbnb(エアビーアンドビー)ホストで充分な黒字を確保し続けられているホストはほとんどいません。彼らもまた民泊代行業者にプロデュースやメール代行をしてもらい、民泊セミナーでノウハウを得たのですが、それでも上手くいっていないのです・・・。
1-5.2017年に予定される民泊新法の制定は、事実上の投機型民泊の終了ゴング。
2017年、民泊新法という新しい法律の制定が予定されています。これは民泊における大幅な規制緩和を実現しますが、その一方で、年間営業日数に「90~180日程度」(まだ未決定)の上限が設けられる見通しです。
一年のうち、最高でも半分の日数しか収益を得られないとなると、ほとんどの投機型ホストは黒字を出せなくなるでしょう。