3 外国人観光客はどんな情報や体験を求めている?【家食編】
え?観光プランの話なのになぜ自宅ごはんの話なのかって?
トピック1≪民泊ゲストが欲しているのは寝床だけじゃない!観光のお手伝いもできるようにしておこう。≫でもお話したように、外国人、特に欧米人にとっては、「民泊」という場所自体がすでに、観光地・観光体験の一部なのです。食においても、飲食店ではあまり食べられないような、「素朴な日本食」への期待は少なくありません。
(1)白いご飯にお味噌汁と焼き魚・・・まずは何の変哲もない食卓を用意してあげよう。
(2)みんなで顔をつきあわせて・・・鍋料理でワイワイやるのが楽しい!
(3)納豆や梅干し、わさびなどのキワモノをプチ体験させてあげよう。
(4)外国人ゲストが気に入った和食を、一緒に料理してみよう。
3-(1).白いご飯にお味噌汁と焼き魚・・・まずは何の変哲もない食卓を用意してあげよう。
白いご飯にお味噌汁と焼き魚。飽食の21世紀において、こんな素朴なメニューを出すと、旦那さんもお子さんも非難ブーブーかもしれません。しかし、外国人ゲストにとっては、この素朴な3点セットに「伝統的な日本」が感じられるらしく、とても喜ばれますよ!
お米はほぼどこの国でも食べることができますが、日本のお米が世界で一番と言えるほど旨味豊かで美味しいのを、ご存知ですか?白いご飯とシンプルなおかずで提供してあげると、日本米の美味しさを実感しやすくなるので、これはなかなか有意義です。
また、お味噌汁や焼き魚にも同様なことが言えます。外国の日本食レストランで出てくるお味噌汁はテキトウなものも多いため、本場日本のお母さんが作ったシンプルなお味噌汁の美味しさに感動する外国人は、少なくありません!魚も、こんなにたくさんの種類の魚が食べられる国は、日本以外にないくらいです。
3-(2).みんなで顔をつきあわせて・・・鍋料理でワイワイやるのが楽しい!
外国人ゲストと一緒に家で食事をするなら、鍋料理のような、みんなで顔をつきあわせて食べるようなメニューもオススメです。「あー!そのタラはまだ半ナマだよ!」などと笑い合いながら食べる食卓は、外国人ゲストにとって一生忘れない思い出となるでしょう。それこそが、民泊に求められている感動体験ですから。
3-(3).納豆や梅干し、わさびなどのキワモノをプチ体験させてあげよう。
外国人ゲストが、食べたいけど食べたくない・・・でもやっぱり食べてみたいのが、納豆や梅干し、わさびなど、クセの強い日本独特の食材の数々です。
これらは外食店でも提供されてはいますが、食べられるかもわからないものを注文するのはためらいが生じるため、外国人観光客はなかなかチャレンジできないでいます。家庭であれば、ホスト家族の食べるぶんをちょっと味見させてあげたり、味を調整してあげたりすることがたやすいですね。納豆や梅干しを気に入る外国人はあまり多くはないようですが、やはり、「酸っぱい!」「臭ーい!」などと笑いながら食べる体験が、楽しい思い出として残るようです。
3-(4).外国人ゲストが気に入った和食を、一緒に料理してみよう。
民泊ゲストの中には、「今日はUSJに行ったよ。たこ焼きを食べたよ。」などと日本での楽しい体験を報告してくれる人も少なくないですよね。彼らの話に出てくる日本食のうち、あなたにも料理できそうなものがあったら見逃さないで!
「じゃぁ、たこ焼きを一緒に作ってみようか?」などと提案し、ゲストお気に入りの和食を一緒に料理してみる(作り方を教えてあげる)のも、とても思い出深い体験を提供できます。特にたこ焼きは、くるっと回すしぐさが面白いらしく、好評なようです。