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民泊経営で知っておくべき法律の数々-2


2 ホームステイ型民泊を合法で営むにはどうすればいい?


では次は、実践編です。まずはホームステイ型民泊について、合法で営むにはどうすれば良いかを解説していきましょう。


2-1.もともと合法。トラブルを起こすと問題化するので、トラブルを防ぐ良心経営を心掛けよう。


ホームステイ型民泊を合法で営むにはどうすればいい?と言っても、ホームステイ型民泊はもとから合法です。胸をはってゲストをおもてなししていればよいのですが、しかしトラブルが起きてしまうと、状況は複雑化してしまいます・・・。


2-2.合法であっても、周囲が違法と思い込んでいるなら面倒くさいことになってしまう。


世の中というのは、理屈どおりには運びません。


ホームステイ型の民泊が合法であっても、それによって迷惑をこうむったり嫌ったりする人がいるなら、彼らはあなた(ホームステイ型民泊のホスト)を批判したりクレームしてきたりします。こうなってしまうと、最終的に裁判や話し合いののちに合法が立証されたとしても、その裁判や話し合い、クレーム、批判対応などなどに多大な労力・時間・ストレス・お金が費やされ・・・と、結局ダメージを受けてしまうのです。また、「合法だった」と判断されたとしても、マンションや自治体などに「迷惑防止のための小ルール」が追加されていき、道を横断するときにイチイチ横断歩道を渡らなければならないような、些細な面倒ごとが増えていってしまいがち。


そのため、「合法だから」とあぐらをかいたりせず、良心的な経営を心掛けることがホームステイ型民泊でも重要です。


2-3.迷惑を掛けない・クレームを受けない配慮を考えよう。


要するに、「合法かどうか」よりも「迷惑をかけるかどうか」ということのほうが、重要な論点だったりします。


では、近隣住民に迷惑をかけないように・クレームを受けてしまわないように、配慮を考えましょう。たとえばこのようなこと。


(1)夜10時を回ったらヒソヒソ声にしてもらう。

(2)喫煙マナーはマンションや自治体のルールを徹底してもらう。

(3)公共エリアで大声・騒音を立てないように配慮してもらう。

(4)ゲストには部屋を貸すだけでなく、コミュニケーションを充分に取る。

(5)民泊を営むことを周りの人々にきちんと告知する。

(6)普段から近所付き合いを大切にし、信頼してもらえるようにする。

(7)お金儲けよりも「みんなの幸せ」を重要視する。


もともと、ホームステイ型民泊を営みたがる人々というのは人情的であり良心的で、このような配慮をすでに行っている人が多いでしょうか。


2-4.民泊新法が成立すれば、晴れて「合法民泊」のお墨付きがもらえる!


ちなみに、合法か違法かの話については、もうじき正式に合法になる運びなのですがご存じでしたか?


2017年中には「民泊新法」という新しい法律が制定される見込みになっており、これは一般家庭での民泊を大幅規制緩和するうれしいもの。旅館業法の許可申請をしたり内装設備のリフォームを行ったりすることなく、自治体に簡単な届け出書さえ出せば、「合法」のお墨付きがもらえますよ。


ただし、それ以降もやはり、今までどおり良心的・人情的な運営を心掛けていきましょうね。

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