2 Airbnbのホームステイ型民泊で得られる収入はどれくらい?
続いて、同じAirbnb(エアビーアンドビー)でも自宅の一部をシェアするホームステイ型民泊の収入実例を解説していきます。トピック1を読んで青ざめている人も多いかもしれませんが、ホームステイ型民泊を検討している人は、安心してくださいね。
2-1.ホームステイ型民泊のリアルな収入額は?月額3~4万円くらいは見込める。
Airbnb(エアビーアンドビー)におけるホームステイ型民泊も、相場の値下がりやライバルホストの増加により、収入額は減少傾向・・・。
それでも、個室で受け入れをするなら1泊2,000円くらいは値付けができ、平均予約日数の15日を掛けると、月額3万円。
ただし、ホームステイ型民泊かつ1泊2,000円程度の値付けなら、長期滞在者が入ってくれることがあります。こうしたケースを加味すると、平均的な月収目安は4万円前後といったところ。
2-2.ホームステイ型民泊のリアルな支出額は?
支出額を差し引くことを忘れてはいけませんよね。しかしご心配なく!ホームステイ型民泊の場合、毎月のランニングコストはほとんどかかりません。
(1)光熱費:3,000円程度。
(2)消耗品:数百円程度。
(3)Airbnbへの手数料:3%(宿泊収入4万円なら1,200円。)
全てを足しても、5,000円に届くかどうかといった程度にしかならないでしょう。
2-3.ホームステイ型民泊の場合、「絶対に赤字にならない」&「先行投資がかからない」のが魅力。
ホームステイ型で受け入れる場合の金銭的な魅力は、「赤字になることがない」という点と、「先行投資がほとんどかからない」という点です。月収額が4万円というのはそう大きな額とも言えませんが、しかし月収4万円で赤字のリスクがないビジネスが他にあるかと考えてみると、ひょっとすればホームステイ型民泊が唯一無二かもしれません。
ホームステイ型民泊は、それだけで生計を立てるのは困難ですが、ビジネスに疎い一般人でも赤字におびえることなく気軽にチャレンジできる、有意義な副業と言えるでしょう。
3 留学生を受け入れるホームステイで得られる収入はどれくらい?
Airbnb(エアビーアンドビー)から話は逸れ、次は留学生を受け入れるタイプのホームステイの収支について、解説していきます。
3-1.留学生向けホームステイは、仲介機関によって収入額がピンキリ!
留学生向けホームステイは一般的に、大学や語学学校などの学校か、ホームステイ普及促進の非営利団体か、そのどちらかに登録し、そこから謝礼を受け取ります。
基本的に、提供する食事の回数(1日何食か)によって謝礼額が大きく変動するのですが、悩ましいことに、1日3食をせっせと提供しても、月額1万円しかもらえないことも・・・。多いところでは月額5万円以上、10万円近くもらえることもありますが、上下の振り幅が非常に激しいのが留学生向けホームステイの特徴です。
3-2.留学生向けホームステイ、経費はどれくらい?月額1万円にも満たないが・・・。
留学生向けホームステイの経費は、留学生分の食事の材料費と光熱費の上増し分、消耗品の上増し分程度といったところ。仲介に関する費用は、学校にせよ非営利団体にせよ、取られることはまずありません。経費はあまり多くなりませんが、謝礼額が1万円程度だと、ほとんど相殺されてしまうかも・・・。
また、レジャーや外食に連れて行くことがどうしても出てくるので、それらも頭に入れておいたほうが良いでしょう。(一般的に、レジャー費外食費は留学生負担が原則ではあります。)
4 農家民泊受け入れで得られる収入はどれくらい?
最後は農家民泊について。あまり情報の出回らない農家民泊受け入れの収支は、どうなっているのでしょうか?
4-1.1泊の利益はとても高い農家民泊。家族4人なら1泊で3万円以上も。
実は農家民泊は、ビジネス民泊としてはなかなかに穴場です!
農家民泊は、1~2食の食事と農作業などの体験プログラムが付いて、1人1泊7,000円程度が相場になっています。一般的なホテルの場合、宿泊人数が増えれば一人当たりの料金は減りますが、農家民泊の場合は「体験」をメインに値付けがされているため、4人5人のグループでも1人が払う料金は下がりません。
そのため、1人1泊7,000円の農家さんが4人家族を受け入れたなら、1泊で3.2万円の収益を得られる計算になります。
4-2.「月収」や「年収」で考えると、儲かるかどうかはまちまち・・・。
1人1泊あたりの利益がなかなか高い農家民泊ですが、集客の安定性はあまり高くありません。修学旅行先として提携を結べたり、観光客に人気の地域である場合は、年間通して高い稼働率が期待できますが、それ以外の家庭ではポツポツとしかお客さんが入らないことも・・・。
そのため、「月収」や「年収」で考えると、日収の3万円に比べて心もとない額になってしまうかもしれません。
4-3.農家民泊の経費はどのくらい?月々の支出は微々たるものだが、先行投資に数十万円を要するかも。
農家民泊で受け入れる場合、月々のランニングコストはホームステイ型民泊と同じくあまり掛かりません。光熱費がやや上増しされたり、もてなす食事の食材費がかかる程度です。
ただし、運営を開始する際に簡易宿所としての営業許可を取ったり、地域の農家民泊協会の規定を満たす必要性があり、その経費で数十万円規模の先行投資がかかるケースが多くなっています。