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民泊物件には一般的に自炊用キッチンがある?長期滞在に向く?-3


2 「まるまる貸切」タイプと「シェアルーム」タイプの場合はどうなる?


残る2つ、「まるまる貸切」と「シェアルーム」タイプの場合は、自炊設備はどのような傾向になっているでしょうか?


2-1.「まるまる貸切」は、必要最低限のキッチングッズのみ。


「まるまる貸切」タイプの民泊施設は、キッチンも含めて1軒すべてを自由に使うことができます。キッチンは使えるんですが、しかしキッチングッズはあまり充実していないでしょう。

「まるまる貸切」施設の多くは、民泊のためにイチから借りてきた不動産が多いです。もちろん、一通りの家具家電はゲストのために揃えるのですが、誰かがそこに生活しているわけではないので、アイテムの充実度はイマイチです。「かゆいところには手が届かない」といった感じでしょう。お湯を沸かしてコーヒーを飲んだり、炊飯器でご飯を炊く程度のことはおそらくどこの施設でも可能です。しかし、手巻き寿司パーティでもしてみたい、イチゴムースを作ってみたい、といった欲求は叶えられそうにはありません。

これは、シングルやカップル向けの施設(ワンルーム程度のアパートやマンション)だとなおさら言えることです。キッチンはとても狭く、器具もとても心もとないでしょう。


2-2.「まるまる貸切」は、トラブルに弱いのも難点。


また、トラブルに弱いのも難点です。

「まるまる貸切」はオーナーすら常駐しておらず、連絡しても来るのは代行業者であったり、それすら応答が半日後になったりします。とにかく、接客とトラブル対応に関しては赤点レベルです。

もしガスが点かない、冷蔵庫が壊れた、電子レンジがハイテクすぎて使い方がわからない!といったトラブルが起きても、いつ解決してもらえるか、わかりません…。


2-3.「シェアルーム」タイプは自炊滞在者多し。


「シェアルーム」タイプの民泊施設は、ドミトリー(相部屋)持ちのゲストハウスのような雰囲気をしていることが多いです。利用は倹約派の旅行者が多く、彼らは外食よりも自炊を好むため、それなりに調理器具はそろっているでしょう。

しかしやはり、「個室」タイプには敵いません。蒸し器やお菓子道具まで揃っているシェアルーム施設は、ほとんどありません。


2-4.「おすそわけ」はやや期待できる。


「シェアルーム」タイプの民泊施設は、オーナーが滞在していることも滞在していないこともあります。滞在しているとしても、このタイプのオーナーはあまり凝った料理はしない傾向にあります。つまり、あまり調味料や食材をわんさか抱えている可能性は低いです。


しかし、「シェアルーム」タイプの場合、宿泊しているお客さんが、調味料や食材、はたまた料理をおすそわけしてくれることがあります!チェックアウトの際に、残ったパスタや調味料などを「誰でも使ってください」といったメモ紙とともに置いていってくれる人も多く、それ専用のボックスも置かれていたりします。ありものだけで1品作れてしまうこともありますよ。


他にも、宿泊利用者同士で一緒に料理をしたり、順番に料理当番を決めて助けあったり、みんなでワリカンしてバーベキューやたこ焼きパーティを開いたりすることも、あるかもしれません。


2-5.キッチンの清潔度は、ちょっと心配。


「シェアルーム」タイプの多くは普通のマンションや一軒家で、標準的な広さのキッチンであることが一般的。それを数人の宿泊者で代わる代わる使用することになります。すると、どうしてもキッチンが汚れやすくなってしまうのがネックです。

また、「誰がやったかバレないだろう」という怠惰心が働き、食器を洗わずに放置していたり、ゴミ捨てがテキトウにされていたり、あれこれが乱雑に扱われてしまっていることも少なくありません。長期滞在の場合、責任感や清潔感の強い一部の宿泊客が、みんなの汚した後始末に奔走されてしまっている姿を見かけたりもします。


2-6.これから「シェアルーム」タイプは変化するかも?


昨今、アパマンなどの不動産会社大手や建設会社大手が、民泊ビジネスに乗り込んできています。

これらの大企業は、一軒家やマンションではなく、ゲストハウスやシェアハウスのような大きな施設を造って「シェアルーム」民泊を経営するだろうと予測されます。

すると、ゲストハウスのようにキッチンが幾つも備わっていたり、それ相応の数のクリーンスタッフが配備される可能性が高いです。

これまでの一軒家型シェアルームよりも、設備も清潔さもグレードアップしてくる期待感が、あります。


しかしそれでもやはり、総合力では「個室」タイプに劣るでしょう。

値段だけは「シェアルーム」タイプの勝ちかとおもいきや、個室タイプには2,000円前後の格安施設もかなりたくさんあるので、まずは「個室」タイプの施設を検索してみるのが圧倒的に得策です。



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