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民泊安定経営のために。中国人のマナー違反を上手に回避するポイント-1


ビュッフェで食べきれないほどの料理を盛り、食べ残し、食べ散らかす。トイレを汚す。花見で桜の枝を折る。声が大きくやかましい…

中国人観光客によるマナー違反、低モラルについて、毎日のように目に飛び込んできます。ニュースだけでなく、NAVERまとめやYoutubeなどでもそうした事例をまとめて、怒ったり笑ったりしているのを見受けますね。


するとどうしても、中国人観光客への印象が悪くなるのは仕方のないことかもしれませんが、私たちは「和」の国日本国民!少し冷静になって、この問題を熟考してみてはいかがでしょうか?

特にあなたが、民泊の家主として外国人と頻繁に接する宿命にあるのなら、迷惑行為の回避策・対応策はもちろんのこと、迷惑と感じるような行為に対して、幅広い視点を持っておくことが、とても大切です。

このページではこの問題について、冷静に多角的に、じっくり解説していきたいと思います。



1 すべての中国人のマナーが悪いわけじゃない!


まず最初に書いておくべきことが、これです。


「すべての中国人のマナーが悪いわけじゃない!」


これは、民泊家主としてお客さんを迎える立場としても、イチ海外旅行愛好者として海外に出かけている身としても、両方の側面から断言できます。

たしかに、食べ残したり食べ散らかしたり、マナーの悪い中国人が存在していることは事実です。でも、皆が皆そうだというわけではないのです。

この記事のタイトル、「中国人のマナー違反を上手に回避するポイント」を考える上で、これはとても大切な前提認識です。

まずは煮えくり立った怒りを鎮めて、冷静に落ち着いて、この事柄について考えていきましょう。


1-1.マナー違反が多いのは、爆買い層&パッケージツアー層=富裕層の中高年世代。


テレビやニュースで中国人観光客のマナーが批判されるとき、たいていの場合、「爆買い」というキーワードがセットになっていますよね。つまり、【日本の家電やコスメ、不動産などを購入していく層が、マナー違反を犯すことが多い】というわけです。

また、パッケージツアーで訪れる団体客についても、マナーの低さが目だっていますね。


これられはつまり、「中国の富裕層」です。


今、日本に訪れている中国人の大半は、この「富裕層」です。たくさんのお金を持参し、あちこちで浪費することを楽しんでいるようです。


しかし、中国人訪日客の中には、それにあてはまらない人々も、居るのです。

それはたとえば、勉強を目的とした留学生。消費よりも日本の伝統文化や町並みに興味を持つ、ストイックなバックパッカー。スポーツ大会参加を目的とした、スポーツ愛好家…

このような人々は、テレビで批判されている中国人像とはずいぶん異なる性格をしていて、振る舞いをしています。特に、【日本の伝統文化や礼節文化、宮崎アニメなどに感銘を受けて来日している中国人たちは、むしろ日本の巷の若者よりも、しっかりした礼儀を持っていたりする】のです!


ちなみに、爆買いをする富裕層が全て低マナーかと言ったら、それもまた違うのです。同じ富裕層でも、海外旅行や舶来品購入を飽きるほど重ねているタイプの人たちは、マナーが良い傾向にあります。彼らは、ここ数年の中国人訪日ブームよりも前から日本に来たことがあって、日本のマナーや必要な振る舞いを、すでに学習済みなようです。


1-2. マナーの良い中国人訪日客と、引き合うように工夫しよう。

すると、観光地や繁華街ではなく、大学のキャンパスや静かな住宅街、スポーツ振興施設などに出入りしてみるなら、接する中国人の大半はとてもマナーが良く、ニュースで批判されていることが信じられない!というような感覚を持ちます。

であれば、民泊の家主が中国人のマナー違反を回避したい、迷惑をこうむらないようにしたいなら、方法は簡単です。

【こうした、「マナーの良い中国人訪日客」と引き合うようにすれば良い】のです。



2 民泊運営で、マナーの悪い中国人と接触しないようにするには。


ここは、Airbnb(エアビーアンドビー)をはじめとした民泊運営のノウハウを紹介するサイトですので、その観点から具体的に、対策の話をしていきましょう。


2-1.客のタイプによる宿泊施設選びの傾向を知ろう。


では、爆買い中国人はどのような民泊物件を選ぶのでしょう?

マナーの良い中国人はどのような民泊物件を選ぶのでしょう?

爆買い中国人客によく見られる性質を分析するなら、①「バブル気質」と②「低マナー気質」の2つの大きな特徴が挙げられます。


①バブル気質の宿泊施設の選び方

高級品を好み、浪費を好む、いわゆる「バブリーな」と形容される人々が、爆買い中国人観光客には多いです。バブリーな人々は、どのような宿泊施設を選ぶでしょうか?

それはやはり、「高級感のあるところ」です。ある程度値段が張るとしても、オシャレで高級なインテリアがきらめいている施設を好みます。

ここ数年日本で流行っている、投機としての民泊経営(物件をイチから借りてきて、お金儲けのための経営)では、まさにそうした、ヨーロピアンで高級感のある内装作りをすることが多いでしょう。民泊代行業者に依頼しても、もっぱらそうしたデザイニングをします。


②低マナー気質の宿泊施設の選び方

爆買い中国人客の中には、買い物にはお金を使う反面、宿泊は節約しようと考える人々も多いという統計が出ています。「爆買い層」というかマナー違反を叫ばれている層には、自分があまり行儀よくないということを自覚している人々も、多いはずです。

彼らは、行儀よく静かに振舞うことが難しいけれど、注意をされたくはありません。すると、彼らがAirbnb(エアビーアンドビー)などの民泊サイトを覗くなら、「管理人が不在な(まるごと貸切の)物件」を好むのです。


①と②をまとめると、つまり、【管理人を置かずに運営している投機的な民泊施設では、中国人のマナー違反に迷惑をこうむる可能性が、ぐんとアップしてしまう】のです!


2-2.マナーの良い中国人訪日客はどんな人たち?


それに対して、買い物や浪費よりも、【文化体験や勉強などを望んでいる訪日客の場合、同じAirbnb(エアビーアンドビー)で宿泊施設探しをするにしても、人情や温かみを感じられる施設を選ぶ傾向があります。】

民泊運営者の中には、お金儲けよりも交流や人助けを目的として、安価に自分の家の一部を間貸ししているいわゆる【「ホームステイ型」のホストもいるのですが、このタイプの人々は、中国人のマナー違反には、ほとんど迷惑をこうむっていない】のです。


2-3.「同じような価値観の家主とお客は引き合いやすい」ということを理解しよう。


つまり、ホストのあなたがお金のことばかり考えているなら、お金のことばかり考えている中国人(爆買い層、マナーの悪いバブリー層)と引き合ってしまうのは、必然的な流れなのです。

もちろん、「家主不在の投機物件には必ずマナーの悪い爆買い客が来る」と断言できるものではありません。あくまで「傾向」があるというだけですが、その確率はホームステイ型の場合とは段違いです。


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