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民泊サイトを活用する部屋貸し経営について-3


2 民泊代行業者をあっせんする記事(サイト)は読まないほうがいい。


さて、民泊が本来どのようなものであるかは、ご理解頂けたでしょうか。


「受け入れを楽しむ」という目的で民泊部屋貸しを始めたいとお考えなら、ノウハウサイトの選別は慎重に行いましょう。


ざっくりと言えば、民泊代行業者への委託をあっせんする内容ばかりのサイトは、あまり参考にすべきではありません。


2-1.色々と情報提供をしてくれるが、結論は「代行業者に任せましょう」に捻じ曲がる・・・。


民泊代行業者によって書かれた記事でも、内容が充実したものはたくさんあります。読んでいて、「参考になるな!」と感じることは多いことでしょう。


たしかに、多くのサイトは内容がとても充実しています。しかし、「代行業者に任せましょう」という結論に持っていくことが彼らの目的であるため、どうしても情報の内容が捻じ曲がってしまうのです。


民泊とは本来、代行業者への委託を必要とするものではありません。また、代行業者に委託しないと行えない投機型民泊は、金銭的リスクも訴訟リスクも高すぎます。ですから、彼らの情報に流されてしまうことは、とても危険です。


2-2.民泊代行業者・あっせん業者の書く記事は、トラブルへの懸念がとても極端。


民泊代行業者やあっせん業者の書く記事は多くの場合、トラブルへの懸念がとても極端です。これはなぜかというと、「シロウトでは難しいから代行業者に任せないとな」と読み手に思わせるためです。


しかし実際問題としては、民泊はあまりトラブルへの心配は要りません。


外国人ホストの例が身近に感じられないようであれば、日本の民泊を例に出しましょう。留学生を受け入れるタイプの民泊は、昔から細々と日本で行われ続けてきました。しかし、Airbnb(エアビーアンドビー)が話題になるそれまで、民泊のトラブルが騒がれることなどほとんど皆無でしたね。


2-3.ホームステイ型民泊なら、トラブルはほとんど起きていない。


民泊でトラブルが起きることはあるのですが、その大部分はもっぱら、ホストがその施設に住んでいない「家主不在型民泊」(投機型民泊)によるものなのです。家主が家に住んでいるホームステイ型民泊では、トラブルはほとんど起きていません。


家主という監視者が居ることによって、ゲストはやはり、マナーが良くなるのです。ここには驚くほどに大きな差が生じます。


2-4.ライフスタイルとしての民泊の楽しさ・有意義さを理解していない。


民泊代行業者によって書かれた記事(サイト)をオススメしない理由は、もう一つあります。それは、彼らはもっぱら、「ライフスタイルとしての民泊」の楽しさを理解しておらず、それについてほとんど記述しないためです。


儲けるための方法やラクをするための方法ばかり読んでいると、どうしてもそのホストは、思考がビジネス型ホストのそれへと傾いていってしまいます。すると、民泊ライフをどんどん楽しめなくなってしまうでしょう。


また、「ゲストがウザい」といった内容を書くサイトは、民泊受け入れの心得を全く理解できていないと言えます。ハートフルなホームステイ型のホストは、「ゲストがウザい」などと心無いことは書きませんし、ホストが気を付けることで大抵のトラブルが回避できるものだということも、心得ています。


2-5.民泊代行業者に依存する民泊は、経営収支のうえでも無理がある。


そもそも、民泊代行業者に委託しないと運営できないタイプの民泊は、収支の面でも無理があります。


民泊代行業者は、平均して民泊収入の30%ほどを手数料として徴収するのですが、利益の1/3もの額を徴収されると、さらに家賃を払い、光熱費や家具家電の月賦を払ったりすると、採算が取れなくなるのです。


2014年頃までは、民泊用の物件は家賃50,000円程度でも見つかり、稼働率も高く、宿泊相場も高かったため採算が取れたのですが、今は状況が激変しています。


2-6.「副業紹介」系のサイトの記事も参考にしないほうが良い。


もう1つ注意していただきたいのは、「副業紹介」系のサイトです。


サラリーマンや主婦が自宅で気軽にできるような副業をたくさん紹介するサイトがあり、その中でAirbnb(エアビーアンドビー)による部屋貸しが紹介されているのをよく見かけます。


これらの記事は、民泊に対するリサーチが浅すぎで、情報がまったく参考になりません。そもそもエアビーアンドビー民泊は、受け入れのためにやらなければならないことが思いのほか多く、接客などそのプロセスを楽しめる人でないと、「気軽」とは感じられないでしょう。

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