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民泊サイトを活用する部屋貸し経営について-2


1-5.欧米人ホストの場合、部屋貸しを始めたキッカケは、ビジネスではなくバックパッカー旅行の延長線上。


日本の民泊ホストの7割は「ビジネス目的」の投機型ホストなのですが、海外の民泊ホストの主流はそうではありません。彼らの多くは、バックパックを背負ってゲストハウスを泊まりつぐような旅行の愛好者。ゲストハウスでは様々な国の見知らぬ外国人と交流を楽しめるのですが、「それを家でもやろう」という感覚なのです。


収入にはあまりこだわっていないホストが多く、そのため、Airbnb(エアビーアンドビー)に登録していつつもカウチサーフィン(無償で泊め合う民泊サイト)にも登録し、無償でも見知らぬ外国人を泊めている太っ腹な人が多いです。


1-6.だから、「シェアルーム」を活用するホスト/ゲストも多い。


日本人にとって、プライバシーの無い「シェアルーム」タイプの民泊は抵抗を感じる人が多いのですが、しかし外国では、「シェアルーム」形式で部屋貸しをする人もこれに宿泊する人もとても多いですよね。


これは、彼らがバックパッカー経験豊かであるために、人との距離感の掴み方や交流に慣れており、「シェアルーム」空間への抵抗感が少なくなっているから。


1-7.海外では、民泊代行業者を利用しているホストは少ない。


あなたは驚かれるかもしれませんが、海外には民泊代行業者を利用しているホストはほとんどいません。


いえ、その理由はもうご納得いただけましたよね?


1-8.民泊代行業者を利用すると、民泊の醍醐味がなくなってしまうから。


海外の民泊ホストにとって、民泊とは「ゲストとの交流」を楽しむものなのです。それなのに民泊代行業者を利用して接客を委ねてしまったなら、民泊受け入れをする醍醐味はまるでなくなってしまいます。


「収入を得る」ということは主目的ではないため、民泊代行業者を利用してまで部屋貸しをするようなホストはほとんど居ないのです。


1-9.Airbnbが爆発的にヒットしたのは、こういう外国人によって。


日本でAirbnb(エアビーアンドビー)がホットワードになったのは、「ラクに儲かる!」といった事業的側面からでしたが、海外でエアビーアンドビーが爆発的にヒットしたのは、儲かる儲からないの問題ではありませんでした。単純に、「民泊が気軽にエンジョイできる!」といったそのライフスタイル的メリットから、世界中を席巻するほどの人気者になったのです。


1-10.「民泊ってどうやるの?」イメージが湧かないなら、海外の民泊家庭に泊まってみよう。


日本のAirbnb(エアビーアンドビー)のノウハウサイトは、ある意味では情報量が多すぎます。そのため、読めば読むほど、民泊受け入れがどのようなものかイメージ出来なくなってしまったり、難しいものだと感じてしまう人も多いことでしょう。


そんな場合、知識を詰め込むのはヤメて、海外で実際に、Airbnb(エアビーアンドビー)泊を体験してみることをオススメします。外国のホストのほうが自然体で「民泊らしい」人が多いので、民泊が何たるかを理解しやすいでしょう。


その際、民泊家庭を選ぶコツが2点あります。


(1)ホームステイ型の民泊を選ぶこと。

(2)(個室/1人)2,000円前後の高すぎず安過ぎない民泊を選ぶこと。


「民泊を知る」という目的ならば、なるべくオーソドックスな物件を選ぶのが良いですね。


そして、できればホストに色々と話しかけてみましょう。「なぜホストをやっているの?」「嫌な思いをすることはある?」「どんなことが楽しい?」といった具合です。彼らは本当の気持ちを話してくれるでしょう。


1-11.パリやNYなど大都市は、投機型の心無いホストも多い。


海外のAirbnb(エアビーアンドビー)ホストの全てが、心暖かいホームステイ型ホストというわけではありません。


特にパリやニューヨーク、バンコクなど、大都市であり観光客の多く集まる都市では、日本市場のように儲けだけを目的に部屋貸しをしている投機型ホストも多いです。また、ホームステイ型であってもあまり良心的でないホストも多い傾向にあります。

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