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民泊を安定経営!うるさいゲストに静かに部屋を使ってもらうポイント-3


4 民泊からの撤退を、本気で検討しよう。


このトピックも、主に投機型(家主不在型)民泊のオーナー向けの内容です。


ゲストがあまりにもうるさい!ご近所やマンション管理人から苦情が絶えない!

といった状況なら、これを気に、民泊事業からの撤退を、本気で考えましょう。

ご存知でしたでしょうか?

どのみち、投機的(家主不在型)民泊は、風前の灯(ともしび)なのです。


4-1.投機型(家主不在型)に降りかかるのは、騒音トラブルだけではない。


すでに民泊の経営をある程度続けているなら、知っているでしょうし自ら経験されているかもしれませんが、投機型(家主不在型)の民泊に多発しているのは、騒音トラブルだけではないのです。

備品の破損や盗難、ゴミの散らかり、ゴミ出しルールの無視、民泊サギ(1人分の料金だけを払い何人も泊まる)、近隣住民とのケンカ…。また、ホストが充分な接客を行えないことにより、ゲストからクレームを受けることも多いですね。そして民泊代行業者が犯すトラブル。民泊代行業者への支払いがかさみすぎることも、悩みの種の1つでしょう。


つまり、これからもあなた(投機型民泊のオーナー)は、たくさんのトラブルやクレーム、弁償、出費、緊急出動などと対峙しながら、経営していかなければならないのです。


さらに、あなたに降りかかるのは、トラブルだけではありません。


4-2.民泊は本当に儲かっていますか?民泊セミナー業者にだまされないで!


「民泊経営で月に200万円も稼いだオーナーがいる!」というのは、おそらく事実でしょう。また、200万までいかずとも、100万円、50万円と稼ぐオーナーも、いることでしょう。

そうしたフレコミから民泊ビジネスが盛んにもてはやされるようになったのですが、実は、「200万円も稼げるんだよ!」とメディアに騒がれだした時点で、(投機対象としての)Airbnb(エアビーアンドビー)バブルはもう、陰りはじめていたのです。


その頃から、「民泊セミナー業者」「民泊代行業者」といった関連ビジネスが氾濫しはじめましたが、それはつまり、民泊経営があまり儲からなくなったからです。

「手間ひま掛けずに月収100万円!」という浮かれ話が本当なら、わざわざ民泊セミナーを開催したり、何十記事も何十万文字も書いて民泊あっせんサイトを作る必要など、ないですよね。

もちろん、未だに100パーセント近い稼働率をキープし、月収何十万円も稼いでるオーナーも、いることでしょう。しかし彼らもまた、大きな稼ぎと引き換えに、たくさんのトラブルやクレーム対応、弁償金に追われているのです。


民泊セミナーの言葉だけを鵜呑みにせず、一般ホストの民泊ブログなども覗いてみましょう。「セミナーで言ってたほど儲からないじゃんか!」「撤退を決めました!」といった消極的な内容が、最近は増えてきていますね。

実情としては、先行投資金(民泊物件の敷金礼金や家具家電の費用など)すら回収できないままに、低空飛行に陥りはじめた投機家が大勢いるのです。

ほかの投機と変わりません。成功することもあれども失敗のリスクもある、ギャンブルのようなものなのです。


しかしこれが、ホームステイ型の民泊の場合、ずいぶん毛色が異なるのです。

ホームステイ型民泊の場合、すでに持っている家の1部屋を貸すだけですから、大した額の先行投資もなく、閑古鳥が鳴いてしまったときのリスクも無いのです。

彼らはあまり多くを儲けてはいませんが、そもそもの目的が大金収入よりも「趣味半分(ゲストをもてなしたり交流することが楽しい)」なので、おこづがい程度の収益で充分なのです。わずか月収5万円でも、ホームステイ型民泊のオーナーにとっては「大成功」と感じています。しかも、トラブル騒ぎなどほとんど無いのです。うるさいゲストなどぜんぜん来ないのです。


すでにうんざりしているかもしれませんが、投機型民には、まだ問題があります!


4-3.日本政府は、家主不在型の民泊を一掃することを正式宣言!


投機としての民泊はたしかに、一時的には時代の寵児となりましたが、風向きはもう変わっています。追い風がやんでしまったどころか、向かい風が吹き、嵐へとなりつつあります。

家主不在の民泊施設でトラブルが多発している事態を、当然のことながら日本政府は、すでにしっかり把握しています。その事態を重く受け止めてもおり、すでに規制強化を行う決定をしています。これは2015年の暮れごろのことでしたね。


民泊運営に関する規定は、日進月歩で変化をしており、また、地域によっても異なります。そのため、具体的に説明することは避けますが、少なくとも、チェックイン時の説明を有人で行えない施設は、民泊経営が差し止められます。無視して経営し続ければ、もちろん罰せられます。


おわかりでしょうか?

家主不在型の民泊は、まさしく四面楚歌の状態に陥っているのです。それでも民泊代行業者は民泊あっせんをし続けていますが、彼らは敷金礼金を払ったり家具家電を大量に買い込んだりするわけではないので、いつ民泊関連ビジネスが終わりを迎えても、特に問題は無いのです。絞れる時期までは絞り取ろうというスタンスです。



5 これから民泊参入を検討している方へのメッセージ。


トピック4までの内容は、お読みいただけたでしょうか?

もし全く読まずにこのトピック5をご覧になられたのであれば、少々さかのぼって読んできてください。

あなたがホームステイ型の民泊経営を望んでいるなら、トピック2 ホームステイ型民泊における、騒音トラブル対策。を。あなたが投機型(家主不在型)の民泊経営を望んでいるなら、3 投機型(家主不在型)民泊における、騒音トラブル対策。および、トピック4 民泊からの撤退を本気で検討しよう。を。


まずは、ホームステイ型の民泊経営を望んでいる方へのメッセージです。


5-1.ホームステイ型民泊なら、騒音トラブルの懸念はあまりありません。


トピック2はお読みいただけましたか?ホームステイ型民泊の場合、ゲストのマナーは非常に良好です。巷のニュースではAirbnb(エアビーアンドビー)が連日のように叩かれていますが、家主が滞在しているホームステイ型民泊の場合、トラブルはほとんど起きていないのです。

トピック2でレクチャーしたような対策をきちっと練ったなら、うるさいゲストに悩まされることなど、ほとんど無いでしょう。

ホームステイ型民泊はとても楽しく、またとても有意義なので、ぜひ、気軽にチャレンジしてみてください!


次は、投機型(家主不在型)の民泊経営を望んでいる方へのメッセージです。


5-2.投機型(家主不在型)民泊は、騒音トラブルのみならず、障壁が山積みです!


トピック3およびトピック4は、お読みいただけましたか?

ご覧のとおり、投機型(家主不在型)民泊は、経営に関する障壁が山積みなのです…。

あなたがもし、民泊ノウハウサイトを1つ2つ覗いた程度ならば、「儲かるよ!」「ラクだよ!」といったポジティブな言葉の羅列に胸が躍っているかもしれませんが、それは「営業トーク」にすぎないのです。すでに民泊経営をしたオーナーの実録ブログなどを見れば、民泊投機などまったく美味しくないことが、実感できるでしょう。


こうした騒音トラブルへの対策、その他のトラブルへの対策、政府による規制強化への対策などがすべてカンペキに練られているなら、続行しても良いのかもしれません。超大規模の投資家・投資会社であれば、投機的民泊の経営もうまくやっていけるでしょう。

しかし、あまり対策もない小中投資家なのであれば、民泊投機はヤメておきましょう。

または、「民泊が楽しそう!」といった金銭以外の動機を持っているということなのであれば、ホームステイ型民泊に切り替えて挑戦してみることを、オススメします。



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