Airbnb(エアビーアンドビー)流行の影響から、民泊ホストにチャレンジしてみようか検討している人は増えていることでしょう。しかし、外国人をもてなすことの楽しさやメリットを聞いてワクワクと乗り気になっている人が、一瞬で委縮してしまうことがあります。
それは、「民泊って危険だよ!」というコトバ。
インターネットで検索してみると、たしかに民泊にまつわる事件やトラブルが幾つも報告されていますが・・・はたして民泊とは、危険なものなのでしょうか?危険を上手く回避して民泊ライフを楽しむ方法はあるのでしょうか?
1 ホームステイ型民泊なら、危険はほとんどない!
結論から言えば、自宅の一部を利用して受け入れる「ホームステイ型」の民泊であれば、危険なことはほとんどありません。皆無と言い切ることはできませんが、それは車に乗ることやレジャーに出かけることだって同じですよね。
「民泊が危険だ」と訴える記事を見るとき、その内容がホームステイ型民泊に関するものなのか、はたまた家主不在型民泊に関するものなのか、注意深く見極めることが大切です。
1-1.ホームステイ型民泊なら、ほとんどの危険因子は事前回避が可能!
人の手によってゲストを選り分け、ゲストに注意をしたりすることのできるホームステイ型民泊なら、ほとんどの危険因子を事前に取り除くことができます。Airbnb(エアビーアンドビー)のサイトも、危険な出来事が起こらないような工夫を幾つも施してくれていますよ。
危険因子を回避する方法は、たとえばこのようなものがあります。
(1)「今すぐ予約」にしないで、やりとりをしてから泊めるかどうかを決める。
(2)問い合わせユーザーのプロフィールやレビューをチェックし、素行の悪い人は断る。
(3)「パーティ禁止」の設定にして、ドンチャン騒ぎしたい人を寄せ付けない。
(4)あなたが女性で一人でホストをしているなら、男性ゲストは泊めないようにする。
(5)高級な調度品が多いなら、乳幼児やペットの連れ込みは禁止にする。
(6)高級住宅街・高級マンションなら、乳幼児やペットの連れ込みは禁止にする。
それぞれの項目を、もう少し詳しく解説しましょう。
1-1-(1).「今すぐ予約」にしないで、やりとりをしてから泊めるかどうかを決める。
Airbnb(エアビーアンドビー)サイトでは、基本的にはホストとゲストがやりとりを交わしてから予約の決定をします。しかし、設定を変えることでこの手間を省くことは可能で、効率重視のホストは「今すぐ予約」をONにしている人も少なくありません。
もしあなたが、ゲストにまつわる危険を回避したいなら、「今すぐ予約」はOFFに設定し、面倒でも各ゲストごとにあいさつや質問のやりとりを重ねましょう。その中で、危険性を感じるユーザーは無理せずお断りすることが大切です。
1-1-(2).問い合わせユーザーのプロフィールやレビューをチェックし、素行の悪い人は断る。
問い合わせゲストに対しては、やりとりの内容以外にも、チェックすべき項目があります。
まずはユーザーのプロフィール。写真や趣味趣向の記述から、ある程度素行の良し悪しや危険性は察知できるでしょう。お酒が好きそうな人、一攫千金を求めて日本に来ている人、クラブで弾けている写真、サングラスをかけて顔を見せない人などは、お断りしたほうが良いかもしれません。
また、Airbnb(エアビーアンドビー)ではホストだけでなく、ゲストをレビュー評価する機能も備えています。過去にもてなしたホストからのレビューで、素行の悪さをたびたび指摘されているなら、危険性が高いと判断しましょう。
1-1-(3).「パーティ禁止」の設定にして、ドンチャン騒ぎしたい人を寄せ付けない。
リスティング(施設の詳細ページ)の記載や設定で危険回避する重要ポイントが、もう1つ。
「ハウスルール」の欄では、「喫煙可/不可」「ペット連れ可/不可」など様々なタイプのゲストの可否を決めることができますが、中でも「パーティ、イベント」の項目については、必ず「禁止」に設定しておいて!
あなたの家でパーティやイベントをされると、騒音はもちろんのこと多大なゴミが出たり、ソソウで家具家電の汚破損を起こされたりと、危険がいっぱいです。
1-1-(4).あなたが女性で一人でホストをしているなら、男性ゲストは泊めないようにする。
Airbnb(エアビーアンドビー)はユーザーの身分確認を徹底しているので、犯罪レベルのトラブルを起こす人はほとんどいませんが、自衛はやはり大切。
特にあなたが女性で、一人でホストを行っているなら、男性ゲストは泊めないようにしておくのがベター。また、プロフィール写真もあまりセクシーなものを載せないようにしましょう。
1-1-(5).高級な調度品が多いなら、乳幼児やペットの連れ込みは禁止にする。
あなたがお金持ちで、家の中に高級な調度品が多いなら、リスティング(施設の詳細ページ)のハウスルール欄では、さらにゲストの絞り込みを行いましょう。
「パーティ禁止」にするだけでなく、「乳幼児不可」「ペットの連れ込み不可」も設定しておいたほうが良いです。乳幼児やペットはそそうを犯しやすく、受け入れると備品の汚破損の危険性が高まってしまいます。
1-1-(6).高級住宅街・高級マンションなら、乳幼児やペットの連れ込みは禁止にする。
あなたの家の近隣や住んでいるマンションなどが高級である場合も、乳幼児やペットの連れ込みを拒否する設定にしたほうが良いです。乳幼児やペットの素行が、周辺住民にも影響を及ぼす危険性があるため。
迷惑を掛けてしまうことに胸が痛みますし、クレームを突き付けられ、営業停止に追い込まれてしまったりする危険性もあります。
このような対策を練らずに危険な出来後に遭遇するなら、それは「民泊が危険」というよりも「ホストの不注意」と考えたほうが妥当ではないでしょうか。
1-2.ホームステイ型民泊と日本を好むゲストには、性格の良い人が多い。
都会を好む人と田舎を好む人とでは気質に違いがあるように、民泊のタイプによっても集まるゲストの気質には違いがあります。
まず、ホームステイ型民泊を好むゲストには、人情味があり心優しい人が多いです。Airbnb(エアビーアンドビー)が爆発的に普及した要因は、安さよりも「ホストとゲストのふれあい」に惹かれた人々が多いのが理由でした。
また、日本にやってくる外国人には、日本特有のまじめさや穏やかさ、柔らかな人当たりに魅力を感じている人が多いのです。そのため、他国で民泊ホストをやる以上に日本の民泊ホストは良いゲストに恵まれやすいでしょう。
1-3.Airbnbが決済してくれるので、未払いの危険性もない。
食い逃げならぬ「泊まり逃げ」の危険を心配している人も少なくないかもしれません。
これに関しても、気を病む必要はありませんよ。Airbnb(エアビーアンドビー)では、宿泊料金をはじめとした金銭のやりとりは、もっぱらサイトを介して決済する仕組みになっています。特に双方からのキャンセル申請などない限り、予約日の翌日に自動的に振り込みがなされるので、あなたは「お金を払って」とゲストに告げる必要すらありません。
なお、ドタキャンで収入を失う危険も、キャンセルポリシーを「厳格」に設定しておけば、防ぐことができます。
1-4.ホームステイ型民泊なら、行政から訴えられる危険性も限りなく低い。
違法ではないかと批判されがちな民泊ですが、ホームステイ型民泊については違法性はかぎりなく低いです。法律自体が民泊に対して不明瞭なのが実情で、合法/違法を断定するのは難しいのですが、日本政府はホームステイ型民泊を解禁する方向性で法案作成しているので、行政から訴えられるようなことはまず起こらないでしょう。
もちろん、あなたが問題を起こせばその問題に対して裁かれることはありますし、賃貸オーナーに無断で営業するなら、賃貸の法令によって裁かれる危険性はあります。
1-5.物的な危険はAirbnbのホスト保証がカバーしてくれるから安心。
特に高級な家屋に住んでいる人などは、家具インテリアの汚破損の危険性を心配するかもしれませんね。これに関しては、Airbnb(エアビーアンドビー)社が、最高100万ドル(約1億円)という非常に充実した保証制度を用意してくれています。
この保証制度のことはシッカリ頭に入れておき、万が一の際は迅速に保証の申請を行ってください。