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民泊という不動産投資の全貌は?-2


2 現代における民泊とは?日本人と欧米人のとらえ方の違い。


民泊とは本来、助け合いと人情に満ちたものであったことはご理解いただけましたね?


では次に、近年主流となってきた、金銭介入を絡む民泊について、日本人と欧米人によるとらえ方の違いに焦点を当てて、解説していきます。


2-1.欧米人旅行者にとって民泊とは、ホテルとは異なる旅行体験の場所。


まずはAirbnb(エアビーアンドビー)や民泊ブームの先導者だった欧米人の観念について。


欧米人旅行者にとって民泊とは、「ホテルの代替物」ではありません。ホテルが満室だったから民泊で妥協しているのではなく、最初から民泊をご指名する人がもっぱら。


欧米人は民泊に対して、「現地の暮らしの様子を垣間見せてもらう」ことや、現地の人々のように「暮らすように滞在する」ことを期待しているのです。ジャパンという国の民家のタタミなる床が少し臭いとしても、天井が少し低くて頭をぶつけてばかりでも、そんな文化の違いを体で痛感することが「楽しい」ようす。


それはとても人情に満ちあふれた感性ですね!


2-2.欧米人ホストにとって民泊とは、旅行者への気遣いと交流の場所。


次は欧米人の、民泊ホストを営む人たちの観念について。


彼らの多くは、民泊業というのもを、ビジネスというよりも「趣味」に近い感覚でとらえています。報酬として金銭を受け取りはしますが、お金が主目的で営んでいるわけではなく、見知らぬ旅行者との交流を楽しんでいるのです。または、不慣れな土地をさすらうことは大変だと心得ているので、そんな個人旅行者たちを助けてあげたいと思っているようす。


そのため欧米には、ものすごく安い民泊が多いですし、(安いうえに)食事や送迎、レジャーなどのサービスを付けてくれる太っ腹な人が多いですね!


もちろん欧米にも、商業主義な民泊ホストが居ないわけではありません。しかし、家主不在型(投機型)ホストの比率が日本は7割もいるのに対して、海外では1割程度しかいないのです。


2-3.日本人ホストにとって民泊とは、「手軽な投資ビジネス」。


同じAirbnb(エアビーアンドビー)という畑においても、欧米人と日本人ホストとではとらえ方がずいぶん異なっています。


日本人ホストの大部分にとって民泊とは、「手軽に参入できる投資ビジネス」といった観念・・・。これは、日本の民泊代行業者たちが「誰でも手軽に月収30万!」「民泊は儲かる!」などとビジネス側面からエアビーアンドビーをクチコミしていったために広がってしまった、日本ならではの風潮なのです。


欧米人ホストのように「旅行者を助けたい」「見知らぬ旅行者と交流したい」といった人情的動機を持つホストは、日本には2割にも満たない様子・・・。


2-4.民泊を知るうえでの最重要ポイント!ホームステイ型民泊か家主不在型民泊かでその様子・安心度・満足感は全然違う!


要するに、日本人大衆は、日本で主流となっている投機型民泊のことをイメージしながら「民泊とは」を語っているので、トラブルや不正ビジネスといったネガティブな観念が強くなってしまうのです。それは「今日本で主流の民泊」の現状にすぎず、本来は(欧米や一部の日本の民泊家庭では)、民泊とは昔ながらの民泊の良さを継承し、「安価」に「助け合い」、「人情」「優しさ」に満ちたものであるということを、誰もが知っておくべきでしょう。


そんなホームステイ型民泊ではトラブルも危険も少なく、逆にメリットや満足感はとても高いもの。ホームステイ型民泊と家主不在型民泊は、全く違います。

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