外国人向けの不動産賃貸経営は、穴場であることがよく囁かれています。
しかし、「外国人は住居マナーが悪い」という印象があり、敬遠し続ける大家さんは多いでしょう。
それなら、外国人は外国人でも「欧米人」をターゲットに設定してみては?
欧米人は金払いが良い。高めの家賃でも勝負できる。
欧米人ターゲットの第一のメリットは、「欧米人は金払いが良い」ということです。
アメリカ、西欧をはじめ欧米先進国民の多くは、日本人よりも高収入です。ドルやユーロが12円、130円と円安な時期はさらに、「欧米人はお金持ち」な状況になります。
家賃について、たとえばワンルームなら「600ドル」「600ユーロ」あたりが欧米人にとっても相場感であったりします。日本人が6万円と考えるのと同じ感覚です。
しかし、ドルやユーロが130円辺りであるならば、家賃6万円の物件は450ドル/450ユーロということになります。彼らにとって「安い!」と感じます。
言い換えれば、600ドル/600ユーロは払うつもりでいるため、家賃7.8万円程度のワンルーム物件でも「手頃だな」と思ってくれます。
さらに、日本に住む欧米人の多くは仕事で来ているため、会社から家賃補助が出たりします。するとなおさら、「高めの家賃でもいいや」と考えます。
ワンルームで家賃8~0万円では日本人向けでは少々埋まりづらいですが、欧米人向けならゆうに埋まるでしょう。
中国人、アジア人はマナーが悪いが、欧米人はそうでもない。
「外国人の入居者はマナーが悪い」とよく言われます。しかし、こうしたエピソードの当事者は、中国人、ベトナム人、インド人などアジア人であることがもっぱらです。
欧米人はアジア人よりもマナーが良いです。
マナーが「悪い」のではなく「知らない」だけだったり。
また、「外国人はマナーが悪い」と批判されていますが、マナーが「悪い」のではなく「マナーを知らなかった」だけであるケースも多いものです。
すると、契約書や貼り紙などできちんとマナーを示せば、マナー違反・トラブルは減るでしょう。
英語でマナーを記載するのは難しそうに感じますが、近年はインターネットを使った翻訳アプリ・翻訳機能が充実しており、そう困難ではありません。
いかがでしたか?
空室が増えはじめたときに、「欧米人ウェルカム」と切り替えるのもよいですし、最初から欧米人向けのつもりでアパートやマンション、戸建てを設計して挑むのもよいでしょう。