最近、不動産投資家を喜ばせるようなニュースで賑わっています。
「東京の分譲マンションの価格がものすごく高騰している」という話題ですね。
1億円を超える価格帯のいわゆる「億ション」が、飛ぶように売れて即完売、という活況です。
こうしたニュースを受けて、ディベロッパーも投資家も次の作戦を練るでしょう。
東京の億ションは誰が買っている?
東京の、これらの分譲億ションは誰が買っているのか?
「共働き世帯にニーズがある」という分析記事をよく見かけます。
本来、サラリーマンには6,000万円のローンで限界だが、共働きなら2人分のローンで1億以上の物件も買える。
共働き世帯は子供の世話が大変だから住居と職場が近い必要がある。
といった内容が多いようです。
しかし、実際はそうではないでしょう。
中国やアジア人の投資家を含めた、投機買いがもっぱら。
東京の分譲億ションを購入しているメイン層は、住居を求める共働き夫婦ではないです。
中国やアジア人を含めた、不動産投資家による投機買いがメイン層です。
ここ数年の流れから、6,000万で買ったマンションが8,000万円に、8,000万円で買ったマンションが1億円に、と東京エリアは値上がりを見せているため、強気に1億円オーバーの物件を買うのです。
夫婦が共働きだからといって、毎月30万円ものローンを払うのは無理があります。払えないことはでないですが、支出バランスから言って住居に月額30万円は費やさないでしょう。
億ションは300世帯、400世帯もあるマンモス物件が多く、道路に出るまでにすでに10分かかってしまうマンションに、子育て世帯は住みません。居住効率が良くありません。
投機買いがメイン層なのです。
すると、バブルは弾ける。
東京の分譲億ションを買っているのが投機買いの投資家たちなのであれば・・・マンション価格の高騰は、そろそろバブルが弾けます。
投機買い投資は、最終的に住居目的で買う人がいないと成り立ちません。
住居目的の層でも手が届く価格までは、バブルは踊ります。それは、現代日本においては東京の富裕層でも6,000万、せいぜい8,000万円程度まででしょう。
上述したように、1億円を超えてしまうと霞ヶ関勤務の共働きでも手を出しづらい価格なので、売れても少数、大部分は売れ残ってしまいます。
数年前、中国の都心マンションが陥ったように、投機家だけが購入してもぬけの殻のマンションでは、バブルはもう崩壊の秒読みです。
1億円を超えるようなマンションを投機目的で購入しても、そろそろ「ババを掴まされる」だけです。ご注意を。