小説「シャンバラとアセンション」Vo.23
エピソード40
続いて、ブルー。
第5チャクラの色ブルーは、
「芸術を愛する」というテーマがある。
絵画でも音楽でも、何でも良いが、
「夢中になって取り組むこと」が、必要だ。
不規則なものの中に、調和を見出す感性が、必要だ。
必ずしも、技術に長けている必要性は無いのだが、
貴重なお金や時間を費やしてでも、
芸術に取り組みたいと感じる情熱は、不可欠と言える。
あなたは、
日がな芸術しか行わなず、それが金銭的利益を生みもしない人間を、
自分の家に住まわせることが、出来るだろうか?
それが出来れば、
「芸術を愛する」というテーマは、合格と言える。
または、あなた自身が、
生計を立てられるかわからないのに芸術の道に進んでいくなら、
やはり、合格と言える。
家族の反対などは、言い訳にならない。
もう一つのテーマは、
「変化に身をゆだねる」というものである。
急な転勤やリストラを告げられても、
「これは、私の人生にとって意味があるはずだ」
と捉えて、抵抗せずに、応じられるだろうか?
あれこれと理由を付けて、拒むようであれば、
ブルーのオーラが未熟なのである。
例えば、
東北大震災で家を失ったのに、
生まれ育った町を離れようとしない人たちは、
「地元愛が強いのですね」などと賞賛されているが、
霊的な視点から見るのであれば、
軒並み、ブルーのオーラが未熟なのである。
アセンションは、果たせない。
泊まる宿の予約も取らずに、
1週間以上も放浪し続けることが出来れば、
このテーマは、合格点に達しているだろう。
ただし、
予期せぬ出来事に不満を漏らしてばかりいたり、
抵抗してばかり居るなら、「出来た」とは、言えない。
パックツアーしか選択出来ないような人たちは、
アセンションは、果たせない。
エピソード41
続いて、虹の順番とは異なるが、バイオレット。
第7チャクラの色バイオレットは、
「信仰」というテーマがある。
科学では解明出来ない、不確かな出来事のために、
心血を注ぐことが、出来るだろうか?
「宇宙人は存在する」
「天使や妖精は存在する」
と、他者に、胸を張って言えるだろうか?
根拠は、説明出来なくても良い。
根拠が無いのに信じることを、「信仰」と呼ぶのである。
通常、人々は、
宗教を熱心に信仰することで、
バイオレットのオーラを培う。
どの宗教宗派も、信者以外の人間から見れば疑わしく、
実際、全ての宗教宗派が不完全であるのだが、
教祖や教義が不完全でも、それは、一向に構わないのである。
ただ、自らの頑なな信仰心のみが、試されている。
女性は、おしなべて霊感が強いし、
生理周期が月の満ち欠けに影響されるのを、身をもって体感するため、
非科学的な物事を、受け入れやすい。
バイオレットは、男性のほうが難しいだろう。
恋愛を通じて、「信仰」を達成するケースも、ある。
周囲に何を言われても、
自分が尊敬を感じる異性に尽くせるなら、
このテーマは、合格しているだろう。
ルックスやセックス、金銭的魅力の虜になっているだけなら、
それは、意味がない。勘違いの無きよう。
もう一つ、「奉仕」というテーマがある。
(これは、イエローの、
「賃金労働を手放す」に重なるところがある。)
かと言って、
売名行為的なボランティアは、「奉仕」とは言わない。
大震災の後などに、
大金を寄付して、大衆から賞賛されている著名人も多いが、
何億円寄付しようと、名前を名乗ったなら、「奉仕」では無いのだ(笑)
そういうのを「売名行為」と呼ぶのである(笑)
「尊い善行」の一つとは言えるだろうが、「奉仕」では、無いのだ。
また、
残業をしたり、福祉的な分野で働くことも、「奉仕」とは言わない。
報酬が出ているものは、一切、「奉仕」では無いのだ。
金品報酬どころか、
「ありがとう」の言葉や、誰かの喜ぶ顔、達成感などすら、
求めずに尽くすことが、必要となる。
自分の尽力した行為が、全く報いを見なかったとしても、
不快に感じなくなったら、「奉仕」は合格である。
これはなかなか、難しい!
最終的に、
奉仕的な振る舞いが、「当たり前」になっている必要が、ある。
つまり、
理由がどうであれ、
自分の頑張りに不当性を感じているうちは、
あなたは、バイオレットのオーラが未熟なのである。
「信仰」というテーマに取り組んでいるうちに、
「奉仕」を達成しているケースも、多いようだ。