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小説「ガイアの夢」Vol.1


小説「ガイアの夢」

小説「ガイアの夢」

作者 まお



プロローグ


…幾つの夢物語を、耳にしてきただろうか?


世界一周!

ログハウスに住む!

オーガニック・カフェを営む!

プロ・ミュージシャンになる!

オーロラを見に行く!

遊んで暮らす!


…幾つの夢物語を、耳にしてきただろうか?



エピソード1


現代人は、「夢」というコトバを、

2つのイミで使う。

1つは、

いわゆる、「眠っているときに見る夢」で、

脳の情報処理のための、生理現象のようなニュアンスだ。


もう1つは、

いわゆる、「起きているときに見る夢」で、

プロローグに綴ったような、大胆な未来設計のニュアンスだ。



もし、僕が、

総理大臣にでもなったならば…

福祉がどうとか、教育がどうとかいじくる前に、

まず、何よりも、

この、2つの夢というモノの名称を、変更してしまいたい(笑)


…いや、

「眠りながら見るほう」の夢は、そのまんまでもイイんだよ。


「起きて見るほう」の夢を、「未来設計」とかなんとか、

そういう、とにかく、

地に足のついたような響きに、変えてしまいたいんだ!



…なぜかって?


「起きて見る」ほうの夢を、

「現実的な、未来設計のニュアンス」

として捉えているヒトたちが、

絶滅しそうな勢いにあるからだよ!!



人々は、

「夢がなくちゃ生きられない!」

「夢がなきゃ、味気ない!」

ということを、本能的に理解している。


…理解しているのだけれど、

現代人というのは、そういうハナシの際の「夢の概念」を、

「一時的な現実逃避のアイテム」としか、捉えていないんだよ。



「さぁ、夢を追いかけようぜ♪」

といった、ポジティブで力強いメッセージを持つ映画や音楽を、

万人が、とても、好む!


…本来、そのような作品の数々は、

視聴者を、

「よっしゃー!

 オレも、ツマラナイ営業回りの仕事なんて辞めて、

 ラーメン屋を開業するために、アクションを起こすぞ!!」

と駆り立てるために、存在しているんだよ。

知ってた??


「うん」って答えるヒトたちは、

「知ってた」のかもしれないけれど、

「てんで、理解しちゃいない」んだよ(笑)



…なぜかって!?


現代人たちは、

「さぁ、夢を追いかけようぜ♪」

という類の映画や音楽を、

「日曜日の暇つぶし」にしか、活用していないからさ!



その作品を、見たり聴いたりしている瞬間だけは、

自分も、主人公に投影し、成りきり、

「夢にチャレンジする自分」を、ヴァーチャル体験、してるよ?


でも、

その作品が終わって、

エンドロールが流れ切って、

ひとたび静寂が訪れたなら、

「さ、現実に戻ろう!」なんつって、

明日の外回りの地図を引っぱりだしてきたり、

授業参観の手紙に、ハンコを押したり、し始めんのさ(笑)



…わかるかなぁ?

「さぁ、夢を追いかけようぜ♪」の類の作品やクリエイターは、

「一時の、現実逃避のためのお相手」

にしか、利用されてナイんだよ(笑)


まるで、風俗嬢やなんかみたいな扱いさ!

…つまりさ?

自分がムシャクシャして仕方ないときには、

まるで、神様みたいに崇めたてる。

けれど、

ひとたび、心身にゆとりが戻ってきたならば、

「あんた、そんな嫌世的な商売、早く足を洗っちまいなよ!」

なんて、余計なお世話な説得まで、始めちゃう始末さ(笑)



…結局のところ、

現代人たちというのは、

「起きながら見る」ほうの夢を、

「眠りながら見る」ほうの夢と、同一視しちゃってんのさ!完全に(笑)

現実逃避か、

もっとマシな表現を使っても、余暇や気分転換のアイテムとしか、

捉えていないんだ。

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