不動産投資を行う上でのリスクの1つが、家賃滞納です。入居者が家賃を支払わないまま住み続けることをいいます。
「家賃を滞納されるのが怖いから」という理由でアパート経営などの二の足を踏んでいる人もいるでしょう。しかし、実際のところ家賃滞納をする人はどれくらいいるのでしょうか?投資家にとって脅威的なリスクなのでしょうか?
家賃滞納者、全国平均は5%。関西圏は8.2%。
日本賃貸住宅管理協会による2020年下期の調査では、全国の滞納率の平均は5%となっています。
首都圏は4.1%で、関西圏は8.2%です。
東京は素行の悪い人が多いのでは、という懸念を抱く人も多そうですが、首都圏は全国平均を下回っています。
そして関西圏の8.2%は全国平均を大きく上回る数値で、これはたしかに看過できません!
家賃を滞納されたらどうなる?管理会社が立て替えてくれる。
家賃を滞納されたらどうなるのでしょうか?
実は、家賃滞納のリスクは昔ほど大きくはなくなっています。
家賃の督促は管理会社が行ってくれる。
まず、現代のアパート経営、マンション経営では、管理業務を管理会社に委託している大家が多いでしょう。すると滞納が発生した際の督促も、管理会社がやってくれます。あなたが滞納者に電話して、胃を痛めながら「払ってください」と頼み込む必要はなくなっています。
家賃滞納が発生しても保証人や保証会社が立て替えてくれる。
万が一家賃滞納が発生しても、大丈夫です。
まず、そのために賃貸契約の際には「保証人」というものを立てさせます。親や親族、親しい友人などが担っていることが多いですね。家賃滞納が発生した際には、これら保証人が肩代わりしてくれます。大家に損はありません。
そして近年は、保証人も保証会社が代行する時代になってきています。
それでも流れは同じです。万が一家賃滞納が派手に起きても、保証会社があなたに家賃を払ってくれます。
実は家賃滞納とは、大家にとって大したリスクではないのです。
自分で管理しようとすると煩わしいものがある。
近年、アパート経営もマンション経営も、管理業務を管理会社に委託する投資家が増えています。収益の幾らかを払う代わりに、各種の管理業務を専門家に行ってもらいます。
しかし、管理会社に委託せず自分で管理業務を担いたがる人もいるでしょう。
その場合は、家賃滞納が発生した際には少々煩わしいものがあります。
自分で滞納者に督促をしなければなりません。罪人はあちらですが、こうした連絡をすることに胃を痛める人は多いでしょう。
督促をしても支払ってくれない場合、保証人に督促をすることになります。この作業も胃が痛いものになるでしょう。
いかがでしたか?
家賃滞納は実はあまり怖いものではありません。
しかしそのリスクを小さくするためには、アパートやマンションの管理は管理会社に委託したほうが楽と言えます。