2-3.あらかじめ、静かそうなゲストを賢く選り分けよう。
儲けにこだわるなら、誰でも彼でも受け入れてしまったほうが稼働率は上がりますが、儲けよりも「健全な運営」にこだわり、【ある程度ゲストを選り分けることが有効】です。
まずは上のトピックで書いたように、「禁酒」が非常に有効です。
お酒を飲むと、どうしてもテンションが上がって騒ぎ出してしまいますね。
次に、タバコも禁止にすると、騒音トラブル減少に役立つようです。複数人集まってタバコを吸うと、ついつい談笑が盛り上がってしまうためです。「ベランダだけは喫煙可」といったルールのマンションであったとしても、「全面禁煙」というルールにするのです。
さらに、「受け入れ人数をあまり多くしないこと」も有効です。多くのゲストが滞在すればするほど、当然ながら騒音は大きくなってしまうのです。
ホームステイ民泊の場合、たいてい客室は1室ですね。するとゲスト数もせいぜい2~3人です。この程度なら、そう大騒ぎにはならないでしょう。
欲張って5人も10人も収容するなら、騒音トラブルとなって跳ね返ってきますよ!
2-4.「善い人」のところには、「善い人」が集まる。
一昔前に流行った「鏡の法則」ではありませんが、ホストの人柄そのものも、訪れるゲストの人柄を大きく左右します。
あなたがAirbnb(エアビーアンドビー)のリスティング(施設の詳細)で、施設のオシャレさや豪華さばかりアピールするなら、そうしたものを好む都会的なゲストが多くやってきます。都会のほうが田舎よりも騒音や犯罪が多いように、都会的なゲストのほうがマナーは悪い傾向にあります。
しかしあなたが、オシャレさ豪華さよりも暖かさ優しさなどをアピールするなら、あなたと同じようなマナーの良いゲストが多くやってきます。
こうした傾向は、かなりハッキリ出ます。
2-5.ご近所やマンション管理人との信頼関係を、深めておこう。
まず第一に、民泊の禁止されているマンションで運営するのは論外です!
明確に「当マンションでは民泊は禁止!」と規則化されているなら、民泊は諦めましょう。
特に良いも悪いも決められていない集合住宅が多いことでしょう。
その場合、管理人さんや管理会社に、しっかり申請することが大切です。
管理会社の方針を動かすのは、正直、とても難しいです。しかし、【管理人さんの風向きは、普段からの管理人さんとのお付き合いによって、寛大になってもらうことは可能】です。
管理人さん自体は、民泊の可否についての権限は、持っていないことでしょう。しかし、組合会議などの際、管理人さんの意見は非常に大きな影響力を持つことが、多いのです!
一軒家の方も同様ですが、ご近所さんとの付き合いも、普段から大切にしておきましょう。民泊ゲストがうるさいゆえに少々の迷惑をかけてしまったとしても、親密な関係を築けていればいるほど、「○○さんならまぁいいか!」と、大目に見てもらえるのです。
現代日本人は、人情やご近所付き合いを軽視しがちですが、民泊をやるうえでは非常に重要なことです。
2-6.多少はホストもガマンが必要かも?
民泊の騒音トラブルに関する記事を読んでいると、「ゲストのいびきがうるさくて、うんざりした!」といった内容を見かけました。
これは、ゲストを批判して良いものでしょうか?
もちろん、大切な眠りを妨げられてしまったホストの心情はお察ししますが、これはホストがガマンをしたり、イヤホンで音楽を聴くなど、自ら対処すべき問題のようにも感じられます。
近年日本では「モンスター○○」という言葉が流行っていますね。いまや日本人は、世界でも有数のクレーマー人種で、つまり、些細なことがガマンできず、他人のせいにしてしまいがちな人が多いようです。繊細な傾向や静かさを好む傾向というのは、文化的な影響も大きいとは言えますが、もう少し他者やトラブルに対して、寛大になったほうが良い人もいるかもしれません。
外国人を受け入れたいと願うなら、なおさらのことです。異なる気質を持つ人々に対して、寛大でなくてはいけません。
ホームステイ型民泊のゲストは、おおむねマナーが良いはずなので、それにも関わらず不満が絶えないようであれば、あなたは民泊ホストが向いていないのかもしれません。または、他人のせいにするのではく、ガマンをする能力を磨きましょう。