不動産投資において、そのエリアの今後の経済的隆盛を予測することはとても重要です。
今活況なエリアではなく、上昇カーブを描くエリアを見定めなければなりません。
そのエリア発展の指標として、「万博」「オリンピック」の開催で盛り上がる、と語られることは非常に多いですが、はたしてそれは真実でしょうか?
2025年大阪万博で周辺エリアの不動産価値が上昇する・・・とは言い切れない。
2025年に大阪万博が予定されています。そのことから、大阪周辺で商業ビル、ホテル建設候補地など不動産を運用しようと画策する人は多いでしょう。
しかし注意が必要です。
大阪万博があるからといって、その周辺エリアが今後高い不動産価値を保ち続けるとは言いづらいものがあります。
大阪万博開催期間は賑わうが、その後は閑古鳥か・・・
2025年、大阪万博が開催される期間は、国内外からの観光客によって周辺のホテル、飲食、商業などなど経済が非常に活況するでしょう。
しかし、大阪万博が終わってしまえば、それで落ち着いてしまいそうです。
観光客は減り、消費も落ち着きます。
大阪万博を見据えて売り切るなら、悪くはない。
大阪万博を見据えて、保有している不動産を高値で売りきる戦略なら、悪くないでしょう。この時期に商業ビルや土地、不動産を買いたい投資家は多くなりそうです。
しかし、大阪万博以降も自分で不動産を保有し、それを賃貸に出したり商業展開しようと考えているなら、思いとどまったほうが良さそうです。商業も入居も経済活動も、大阪万博が終わってしまえば鎮静してしまいます。
オリンピックなども同じ。その期間が賑わうだけ。
オリンピックなどにも同じことが言えます。
大きなイベントが開催されるとき、その期間は非常に人と経済が賑わいます。しかしその賑わいが続くわけではありません。
国はオリンピックのために競技場やホテルなどをせっせと建設しますが、それが終わったあとには需要が激減し、結局廃墟となってしまう・・・このようなことが繰り返されています。
いかがでしたか?
万博、オリンピックなどの大型イベントで収益を目論むなら、飲食店、土産物屋、特産品企業などが出張営業をするタイプのものにかぎります。そのイベントが終わっても人が賑わうわけではないため、建物や土地を購入するのは得策とは言えません。