3 【もったいない!】民泊の魅力を知らない日本人!
日本市場において、Airbnb(エアビーアンドビー)サイトのゲストユーザーの9割は外国人であると言われています。また、CouchSurfing(カウチサーフィン)を知っている日本人はほとんど居ないですよね。このように、どうも日本人と外国人との間では、民泊に対する温度差がとても大きい様子・・・。
3-1.外国人は、富裕層でも民泊をエンジョイしている。
民泊を好まない日本人は、「民泊とは節約旅行者や裕福でない発展途上国の人々が利用するものだ」と思い込んでいる人が多いもよう。しかし、実情はそうでもありません。海外、特に欧米人は、ホテルを選ぶだけの経済的余裕のある人々でさえも、民泊を愛用しています。さらには、高級ホテルのプライム会員に登録するような超富裕層でさえ、民泊も併用しながら旅行を楽しむのです。
なぜなのでしょうか?それは、民泊というものが「簡素な宿泊施設」なわけではなく、ホテルには無い魅力をいくつも持ち合わせているから。
3-2.愛好者が愛してやまない、民泊の魅力とは?
民泊での泊める/泊まる体験が持つ「ホテルにはない魅力」には、どのようなものがあるのでしょうか?
(1)外国人や他の地方の人々との交流が楽しい。
(2)異なる土地の文化や習慣を、肌で知ることができる。
(3)外国人と友達になることができる。
(4)地元民しか知らない有力情報を教えてもらうことができる。
(5)生きた外国語を勉強することができる。
(6)思いがけないラッキーハプニングが起こる。
(7)子供が外国人を恐れなくなる。
たしかに、どれもホテル泊では体験できないものばかりですね!
3-3.日本人はなぜ民泊を敬遠したがる?
では逆に、なぜ日本人には民泊を敬遠したがる人が多いのでしょうか?
その要因として最も有力なのは、一人っ子と核家族が多いため。子供が自分一人しかおらず、家族が3~4人しかいない環境でいつも暮らしているため、「他人が自分のスペースに入ってくる」「他人とスペースを共有しあう」ということに慣れていない傾向があるようです。また、一人っ子はマイペースに育つ傾向にあり、家庭の中で他人に気を遣い続けるということに慣れておらず、ひどく疲弊してしまいやすくなります。厳密には、民泊はそんなに気を遣い続ける必要性はないのですが、要するにそうしたバランス感覚が乏しくなりがち。
もう1つ、現代日本の家庭環境に多くみられる「過剰すぎる清潔さ」が挙げられます。「公園の砂場は汚い」と子供を遠ざける国はおよそ日本しかありませんし、消臭スプレーのこんなに普及した国もほかにはありません。ひいては生活全体が潔癖主義的で、他人の汗や匂い、はては握手をするぬくもりにすら抵抗を感じる人が、日本には増えてしまっていますね。
要約してみましょう。
(1)一人っ子、核家族で育ち他人との共同空間に不慣れたなめ。
(2)マイペースに育ってきており、他者への気遣いのバランスを知らないため。
(3)潔癖が日常化しすぎていて、人の気配に抵抗を感じてしまうため。
3-4.そうした条件に当てはまらないなら、あなたは民泊に向いているかも?
逆を言えば、トピック≪3-3.日本人はなぜ民泊を敬遠したがる?≫で示すような条件にあなたが当てはまらないなら、あなたは民泊に向いているかもしれません。世間の評判を鵜呑みにはせず、あなたの感性で民泊を体験してみてくださいね。
4 外国人との民泊ライフをエンジョイするコツ。
次は、民泊ライフを安全に楽しくエンジョイするコツを、具体的に紹介していきます。
4-1.受け入れる側ではなくゲスト側で、まずは民泊を体験してみよう。
効果的に民泊になじむコツは、まずはゲストとして民泊を体験してみることです。できれば、Airbnb(エアビーアンドビー)などの有償サイトよりも、CouchSurfinなどの無償サイトのほうがベター。
というのも、民泊の最大の特徴は、「ホストの優しさ」にあるため。「お金を払ってもいないのにこんなに親切にしてもらえるなんて!」と感動することが、民泊を理解するうえで最も大切です。なぜなら、あなたもまた、利益度外視で見知らぬ外国人にさえも優しくしたいと感じるようになるでしょうから・・・。
1軒だけではなく、3軒くらいは体験してみましょう。中にはあまり親切ではない受け入れホストもいますが、3軒も試してみるなら少なくとも1軒くらいは、優しさに満ちたホストに出会えるはず。
4-2.受け入れも有償サイトではなく無償サイトで、まずは体験してみよう。
CouchSurfin(カウチサーフィン)などでゲストとして民泊を体験したとしても、受け入れ側に回る際はまず、無償サイトで体験してみることをオススメします。
なぜなら、カウチサーフィンなどの無償サイトであれば、「クレームを受ける」ということがまず起こらないからです。カウチサーフィンは、「リビングのソファーで泊め合う」というコンセプトから始まっているだけあって、ゲストユーザーは受け入れホストにあまり多くを求めてはいません。必ずしも布団カバーが洗い立てである必要もなく、英語がつたなくて迷惑をかけてしまったとしても、クレームされたり悪いレビューを書かれてしまうことは無いでしょう。
4-3.お金以外の魅力に気づくことが最も大切!
泊める側に回るにしても、泊めてもらうだけとしても、「お金以外の魅力」を重視して行うことが、民泊をエンジョイするうえでは最も大切です。
外国人を自宅に泊めるなら、それなりの対価をもらうことはできますが、かといってそれなりの労力は掛かり、大変なこともあります。とはいえ、「たった2,000円の収益で冷蔵庫までシェアするのは損だな」などと損得計算ばかりしているなら、あなたのおもてなしはとても偏屈なものになっていき、ゲストとの良好な関係も築けず、民泊の時間が楽しいものとは感じられなくなってしまうでしょう。
お金を頂戴することは決して悪いことではありませんが、損得勘定はあまり気にせず、ときにはホームパーティのごちそうをふるまってあげたり、1日中ゲストの観光につきあってあげたり、してみると良いです。そうして、「報酬をもらえないとしても外国人を泊めるのは楽しいな」と感じられるなら、有償での受け入れを開始してもうまくいくでしょう。