食生活の改善や適度な運動習慣、タバコやお酒の我慢・・・それでもだめだからと大金をはたいて試みても、なかなか成功しない体外受精・・・。子供ができないご夫婦の寂しさや悲しさは、できないという事実だけではなく、そうした努力が報われない虚しさにもあります。
そんなご夫婦にオススメしたい生き方が、「ホームステイ受け入れ」です。
1 子供ができない、いない寂しさの解消に「ホームステイ受け入れ」を始めよう!
不妊治療の取り組みは種々あります。おそらくあなたは、巷で紹介されているものはあらかた取り組んでみたことでしょう。しかし、「ホームステイ受け入れ」はご存じでしたか!?
1-1.子供が欲しい理由は?その理由によっては、ホームステイ受け入れは強力な味方!
あなたにとって、またはあなた方ご夫婦にとって、子供が欲しい理由は何でしょうか?その理由が下記のようなものであるなら、「ホームステイ受け入れ」という取り組みはきっとあなた方の強力な味方になってくれます。
(1)夫婦二人ではなんだか間が持たない。
(2)旦那が出ずっぱりなので家で一人が寂しい。
(3)生きがいの1つとして、子供の世話に夢中になりたい。
1-1-(1).夫婦二人ではなんだか間が持たない。→ホームステイで解決できる。
夫婦二人では間がもたず、もう一人誰かに居てほしいと感じて子供を求める夫婦は少なくありません。子供を産み育てることでたしかに、「間」の問題は解消されますが、この目的であればひょっとすると、子供ができないとしても解決できるかもしれません。
友達を呼んでホームパーティを開いたりすることでも、夫婦間の気まずい空気を解消することはできますが、大人は皆、なにかと忙しいもの。そう毎日遊びに来てくれるものではないですよね。その点、ホームステイ受け入れであれば、様々な人に代わる代わる来てもらうことになるので、特定の少数の友人に迷惑を掛けなくても、連日の気まずさしのぎをすることができます。
1-1-(2).旦那が出ずっぱりなので家で一人が寂しい。→ホームステイで解決できる。
これに該当する人は、おそらく「おしゃべりの相手」を欲していることでしょう。昔はよくあった、夕食準備前の主婦同士の「おしゃべり長電話」。メールやSNSの発達の影響からか、近年はめっきり影を潜めましたが、これは案外、相手に迷惑が掛かっていました。
この点も、ホームステイ受け入れであれば問題ありません。泊まりにくるゲストは大抵、ホストファミリーとの交流を好んでいます。また、近くの観光地への行き方や日本の文化についての質問など、ホストに話してみたい事柄をたくさん抱えています。あなたの「おしゃべりしたい欲求」は、相手の迷惑にならないどころか相手の役に立ってしまうのです。
1-1-(3).生きがいの1つとして、子供の世話に夢中になりたい。→ホームステイで解決できる。
近年、このような大人はとても減ってきていますが、しかし確かに存在しています。奉仕的な生き方をしてきた人は、「夫婦で自由を謳歌してよい」と言われても、お世話する対象を求めてしまうものですよね。
この欲求に関しても、子供ができないならば子供以外の人を対象にするのはいかがでしょうか。ペットを飼う人も多いですが、ホームステイ受け入れで人間をお世話をすると、ペットとはまた違った充実感や面白さがあります。もちろん、ペットのお世話をしつつホームステイ受け入れをすることもできます。
1-2.ホームステイ受け入れが魅力的なのは、避妊治療をあきらめる必要がないこと!
「ホームステイ受け入れ」という取り組みは、子供を育てることの代替となりうるものです。しかしかといって、ホームステイ受け入れを始めたとしても、「子供を産みたい」という欲求をあきらめる必要はありません。
ホームステイ受け入れによって、子供ができたかのようなにぎやかで楽しい生活を送りつつも、今の不妊治療を継続していくとよいでしょう。
1-3.ホームステイ受け入れは、子供ができたときの準備にもなる!
ホームステイ受け入れという取り組みは、子供を育てることと相反していません。共通する設備やスキル、行動がたくさんありますから、やがて子供ができたときの準備になり、リハーサルになるのです。
他人があなたがた二人の愛の巣へやってきて、そこであなたがた二人がどう感じ、何を不快に感じてしまうかをよく観察しましょう。それは少なからず、子供が産まれたときに直面する障壁と同じです。
また、ホームステイのゲストの中には、小さな乳幼児を連れてくる人もいます。彼らへのもてなしをする中で、乳幼児を育てるときに感じることや直面することを、少なからずリハーサルできます。
1-4.「実は子供を欲していてなかった!」そんな気づきを与えてくれるキッカケにもなる。
上記トピックのように、ホームステイゲストとの生活で子育て生活をリハーサルしてみると、想定していたよりも大変に感じることが幾つか出てくるでしょう。その中で、「私たちは夫婦二人で暮らすほうが向いているかもしれない。」と感じるかもしれません。
その気づきもまた、非常に有意義なことであると言えます。「子供は国の宝」と言われ、皆で人口を繋いでいくことは大切ですが、しかし子育てに向いていない・望んでいない夫婦が無理に親になる必要性はありませんよね。
子供ができないうちに自分の嗜好に気づくことができたなら、それは非常に幸せなことかもしれません。
1-5.「ホームステイ受け入れ、楽しい!」と思えたなら、あなたがたは子育てに向いている!
婚前妊娠の割合が年々増えていることからもわかるとおり、実は日本の親御さんの多くは、子育てにあまり幸せを感じてはいません。授かってしまったから引き返せないだけであって、出産を望んだわけでも子育てを楽しんでいるわけでもないのです。それはなぜかといえば、子育ては相当に大変なもので、向かない人や技量の足りない人も多いのです。また、、日本は子育てにお金が掛かりますよね。
あなたがたがもし、ホームステイ受け入れを「楽しい!」と感じられたなら、あなたがたは子育てにも向いていると言えます。子供との生活特有の喧噪や世話などを、あなたがたはあまり苦に感じないで育てていけるでしょう。
1-6.「え、ホームステイなんて!」と感じてしまうなら、あなたは子育ても向いてないかも・・・。
少々厳しい言い方になってしまうかもしれませんが・・・この記事の導入部を読み、「ホームステイ受け入れなんて鬱陶しいな」と怪訝に感じてしまったなら・・・あなたは、子育てにもあまり適性が無いかもしれません。
子育てを含め、人が人と関わるうえで最も大切なことは、「他者の迷惑な言動を我慢すること」と、「他者の迷惑な言動を注意すること」のバランスです。ほとんどの日本人はこのバランス感覚が悪く、そのため家庭生活にも社会生活、学校生活にも強いストレスを感じてしまいます。ホームステイ受け入れでは、「適度に我慢すること」と「初対面のゲストに対してでも適度に注意すること」、その両極性が大切なのですが、これは子育てにおいても共通するスキルなのです。