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在宅収入の必須スキル「人との距離感」。民泊で受け入れた外国人はどこまでサポートすれば良い?-2


2 外国人留学生ホームステイ、どこまでサポートすれば良いの?


次は、外国人留学生をホームステイ受け入れする際のサポート内容について特集します。

Airbnb(エアビーアンドビー)、農家民泊との3つの中では、これがもっとも手間暇かかるでしょう。


2-1.最も大変なのは毎日の食事!専業主婦(主夫)がいないと厳しいかも・・・。


留学生ホームステイの受け入れで最も大変なサポートは、毎日の食事!


基本的にホストは、留学生の食事を毎日毎日お世話しなくてはなりません。それも、6ヵ月1年と長期に渡ることが多いのが留学生ホームステイの特色ですから、かなりの覚悟が必要です。


2-1-1.ほとんどの場合、我が子の食事の世話の「ついで」で済むからできている。


実際に留学生ホームステイを受け入れている家庭は、そのほとんどが学生年齢の子供を持っています。毎日栄養バランスのとれた食事を提供する習慣があり、朝早く起きてお弁当を作ることが日常化しているわけです。そのため、あまり大きな手間を感じずに留学生の食事のサポートができるもよう。


また、専業主婦や専業主夫、お祖母ちゃんなど、家にいる時間が長く家事に専念できる大人のいる家庭が理想です。実際問題として、そのような家事専念者がいないと、留学生ホームステイの受け入れサポートは厳しいかもしれません。


2-1-2.1日1食でOKなプランなどもあるので、多忙な家庭でもあきらめないで。


とはいえ、食事の提供が困難でもあきらめる必要はありませんよ!


留学生ホームステイのサポート内容については、各仲介団体がいくつかのパターンを提示しています。「1日1食でも可」といったプランもありますし、共働きで外出が多いならその分経済力は高いでしょうから、お金を渡して「今日はお弁当を買ってね。外食してきてね。」とお願いすることも難しくないでしょう。


また、1週間や3日など、超短期のホストファミリーを募集していることもあるので、「あまり手厚いサポートはできないけど外国人留学生をサポートしたいな」という人も、あきらめずにリサーチをしてみて!


2-2.「自分のことは自分でやらせる」が基本。部屋の掃除も洗濯物畳みも留学生にやってもらおう。


留学生ホームステイはもっぱら、「家族の一員とみなす」というスタンス。対価を頂くことはあっても、Airbnb(エアビーアンドビー)や農家民泊、旅館やホテルとは一線を画するものです。留学生ホームステイの場合、「給仕する」というよりは、「自分のことは自分でやらせる」もの。


2-2-1.基準としては、我が子にやらせていることは、留学生にもやらせてOK。


では、「自分のこと」とは何でしょう?


基本的に、あなたが子供にやらせていることは、外国人留学生にやらせてしまってOK。たとえば、ゲストルームの片付けや洗濯物を畳みしまう作業、食べた食器を洗い片づける作業は、留学生本人にやらせましょう。


相手は外国人ゆえ、「僕の国ではこれは子供はやらない」と言ってきたとしても、相手の文化を尊重するのではなく、日本の文化に従ってもらうべき。


2-2-2.我が子に過保護な親は・・・留学生の教育のために、意識的に「見守る側」に徹しよう。


もし、あなたが普段、自分の子供の家事・片付けを背負っているとしても、外国人留学生のそれらを世話してあげたいとしても、「留学生自身にやらせるほうが良い」です。というのも、ホームステイを行う学生やその親御さんとしては、外国で言葉を学ぶだけでなく、生活力を身に着けるようなことも課題の1つと考えているから。


2-2-3.外国人留学生に家事の1つや2つを分担してもらうことも大切。


また、自分のことをやらせるだけでなく、家の中の家事の1つ2つを、担ってもらうことも大切。朝の犬の散歩や新聞を取ってくる作業、お風呂掃除など、何か協力してもらいましょう。


2-3.観光サポートは無理のない範囲で。レジャー費は留学生の自腹が基本。


外国人留学生は日本に来て、日本語習得や勉学だけでなく、遊んだり文化体験したりすることも期待しています。多くのホストファミリーはその期待に応えて、あちこち連れていったり体験させてあげたりしていますね。


とはいえ、USJに1回連れていくだけでも1人10,000円はかかります!これは決して少ない出費ではありません。そんなことを毎週末のようにやっていては、家計が破産してしまう・・・。外国人留学生を受け入れる家庭は裕福な人が多く、遊園地に連れていくのも造作ないことなのかもしれませんが、すべてのホストファミリーがそれをやらなければならないわけではありませんから、ご安心ください。基本的に、レジャーの費用は留学生が自分で出すべききものです。観光に連れていくのも、ホストファミリーの気が向いたときだけで充分。


2-4.「日本での保護者」としての自覚と責任を持って!


外国人留学生を受け入れることは、他の民泊や宿泊業とは異なる内容があります。それは、外国人留学生にとっての、「日本での保護者」の役割を担わなければならないこと。


たとえば、あなたの外国人留学生が携帯電話の契約をしたいと請うたなら、あなたは契約に付き添ってあげるだけでなく、「親」として同意書にサインしたり、身元確認の住所を提供する必要があるでしょう。これは、手間を要するだけでなく責任や尻ぬぐいが降りかかってくる可能性も生じます。


実際に留学生が携帯料金を踏み倒したりした場合には、実家のご両親に請求すれば良いのですが、気概としてはやはり、「子供が一人増えた」と思っているくらいのほうが良いです。


2-5.「叱る」「注意する」といった人間成長サポートも役目の1つ。


親の役目と言えば、子供を教育することですよね。これは、外国人留学生を受け入れる際にも当てはまります。


「家族のように扱う」「我が子のように扱う」ということは、甘やかしてばかりはいられないということ。たとえば留学生が、「夕飯は要らないよ」という連絡も無しに頻繁に夜遊びを繰り返すなら、注意をしてあげて。夜遊びそのものは留学生の自由かもしれませんが、「夕飯は必要ないよ」「帰りは終電になるから先に寝てていいよ」といった報告は、させるべきですね。


他にも、電気代の節約や、話し声の音量、トイレや浴室の使い方など、「マナーがなってないな」と感じることは注意したり教えてあげてください。あまりにも聞き分けないがないなら叱ることも大切です。ホームステイ受け入れを好む人は世話好きな人が多く、「食器の片付けなど、注意するより私がやってあげたほうが楽だわ」と感じるかもしれませんが、「楽か否か」ではなく「しつけをすることが大切」であることを心得ましょう。


2-6.留学生ホームステイはボランティアに近い。サポートの多さに対して見返りが乏しい傾向が・・・。


留学生ホームステイを受け入れることで厄介なのは、施すサポートに対して見返りが乏しい傾向にあることでしょう。


留学生ホームステイは、仕事というよりもボランティア的なスタンスを期待されており、謝礼が出るとしても少額であることが少なくないのです。具体的に言って、1ヵ月毎日お世話をし3食提供しても、10,000円しか貰えないこともありますし、一銭も貰えないことさえあります。中には日額3,000円くらい払っている仲介機関もありますが、そう多くはなく、誰もが選べるものではないでしょう。


2-7.ある程度、サポートの範囲は自分で決められる。しっかりリサーチと相談をしよう。


基本的に、外国人留学生を受け入れることは他の民泊よりも手間暇がかかります。とはいえ、あまりサポートを注げないご家庭でも興味があるならあきらめないで!


というのも、サポートの内容に関しては、ある程度ホストファミリーに決定する自由があるのです。食事提供についても、1日2回か1回か、決めさせてくれる仲介機関は多いですよ。こうしたことは、仲介機関のホームページや資料に書かれていますので、よく読み、そして担当者と相談をしましょう。また、複数の仲介機関をリサーチして、比較検討することも大切ですね。



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