明確な区切りがないため、がんばりすぎてしまう人の多い在宅介護。
しかし実際は、ちょっと早めに見切りをつけて老人ホーム暮らしに移行したほうが良いです。
在宅介護が限界だと見切りを付けるタイミングは、何をサインにすればよいでしょうか?
ショートステイでも休息が足りないなら、在宅介護の限界期。
ショートステイとは、1泊や数日など、短期的に滞在しながら介護ケアをしてもらう施設のことを言いますね。
「疲れた!」と感じたり、友達からランチのお誘いが入ったりしたときにショートステイを活用して休息をとったりします。息抜きをします。
しかし、月に数度もショートステイで介護から離れる時間をとっても「休息が足りない!」と感じられるなら、もう在宅介護の限界期と言えそうです。
親が老人ホームを嫌がるなら、ショートステイを「慣らし」に使うのも手。
時々はショートステイに預けられることを受け入れつつも、老人ホームに入居することを強く拒む親御さんでしょうか?
老人ホーム入居を拒むのは多くの場合、そこでの生活を怖い・嫌だと感じてのものです。
説得が苦戦しそうなら、「ショートホームは受け入れている」という状況を上手く活用しましょう。
「昔お世話になった人が東京で結婚式をするから、どうしても祝いに行かなければならない」などと言って、ショートステイでの滞在を3泊程度させます。1日や1泊ではなく、3泊4泊と少し長く施設に居続けることで、「介護施設で暮らすこと」に慣れてきます。「息抜く時間がなくても生活できそうだ」と感じられるでしょう。
「東京での結婚式」などの用事は、嘘でもよいです。
嘘をつくのは心苦しいかもしれませんが、在宅介護で家族が衰えていくのを優先すべきでもありません!この嘘はお互いの正義のためです。
ショートステイは意外と安い。活用していますか?
そもそも、在宅介護の負担を軽減するためにショートステイは活用していますか?
宿泊での介護ケアとなると、「普通のホテルの何倍もの費用になるのでは!」と勘違いしてショートステイを使っていない人もいそうです。
しかし、ショートステイは意外と安いです。
介護保険が適用されるため1泊6,000円程度で利用できます。
1日(日帰り)なら3,000円程度で済んだりもします。
ショートステイは「泊」ではなく「日」換算で料金が決まります。1泊だと2日間お世話になることになるので、2日分の料金がかかります。この点はご注意を。
いかがでしたか?
ショートステイは、在宅介護の家族の負担を軽減できるだけでなく、老人ホームの疑似体験の目的にも使えます。意外と安いですから、上手く活用しましょう。
そしてショーステイを使っても心や体の負担が拭い去れないなら、もう在宅介護は限界期です。